2022,9.7 人に苦しめられ人によって生かされる
大型ののろのろ台風は、宮古島や石垣島にしばらく停滞していましたが、ようやく動き出しました。昨夜、県内は大雨でした。
一夜明けて、今日は、吹き戻しの強い風が、これでもかこれでもかという具合に吹き荒れていました。
もう落ち着いたようです。
「せっかく、実り始めた稲が倒れてしまったらどうしよう・・・・。」
と田んぼを見つめてずいぶん心配していましたが、きっと大丈夫だと思います。
ここ数か月、体調が悪く、臥せっている日も多々ありました。
そこに、個人的な悩みも追い打ちをかけ、笑顔や元気が全く出ない日が続きました。
「どうしてなんだろう?もっとやれるはず!こんな事今までだったら、一日寝込んだら翌日には、前を向いていこう!と思えていたのに・・・・。」
自分のふがいなさを実感しながら、どうすることもできず、家族に迷惑をかけていることもわかっていながらの毎日でした。
「これは体と心がだんだん年を取っているからだ」
と自分に言い聞かせてはいたけれど、なかなか精神的にも肉体的にも立ち直ることはできませんでした。
そうして、わかりました。
「コロナの後遺症?」
3月末に回復してからずっとこの調子なのは、コロナに感染したことも影響しているのではないかしらと考えています。
後遺症の症状は、倦怠感、咳、味覚症状などと報じられています。
私の場合、咳は止まり、味覚も異常はありませんが、お腹がずっと悪いです。
うつ傾向もあります。
「そうだったんだ」
そう思ったら、少しだけ気分が楽になりました。
話はがらりと変わりますが、今年の夏の初盆のお参りのことです。
このごろは、家族葬が多く、初盆もそんなに多くの数はなかったのですが、自分の能力と「ここだけは行きたい!」と思うところだけ25軒にお参りさせていただきました。
高齢で亡くなられた方のご家族は、落ち着いて穏やかな日々の中でこの日を迎えられたんだとわかります。
若くして、子どもさんを亡くした家族や長い闘病生活の後で亡くされた方のお宅は、つらいものがありました。それでも、葬儀の時のような言葉にすることが
難しい状況ではありませんでした。悲しみや思い出を言葉で語ってくださる姿を見ながらその悲しみを乗り越えようとしていることを理解しました。もしかした
ら長い時間がかかるかもしれませんが、時が助けてくれるはずです。
急な病気で、あっという間に家族を失った方には、かける言葉がありません。
一緒に涙を流すしかできませんでした。それでも「いっぱい泣いてください。いっぱい話してください。」
と願って寄り添いました。
あるお宅で、ちょうど庭が見えるお部屋だったのですが、亡くなられたご主人は
「退職後は農業をやろう!」
そう決意され、お庭を耕して、いろいろな野菜を作っていらっしゃいました。その場所にずっとアゲハ蝶がどこにも行かずに飛び続けていました。
「きっとお父さんが、心配して帰ってきているのかもしれませんね。」
と語り合いました。
これから長い時間をかけて、ご家族はお父さんとの思い出を糧に生きて行けると信じています。
人は、人によって傷つけられることが多いものです。
しかし、その傷ついた心は人の優しさや慈悲の心や思いやり、何気ない励ましや寄り添ってくれる笑顔に気づき、癒されていくものだと今はそう思っています。
ストレス社会です。
でも、意志をしっかり持ち、人に支えられてやって行こうと今は、自分に言い聞かせています。
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