2013.12.18 お気に入りのホテル
寒くなりましたね。
どんよりとした空を見ていると、ふさいだ気分になってしまいそうです。(私の大好きなイギリスは、いつもこんな風なのかしら・・・。)ふと、そう思いました。
師走に入って、気ぜわしくなりました。でも、なかなかエンジンがかかりません。この性分は、結局今年も変えられなかった。残念!来年こそは!なんて考えてしまいます。
安倍政権の暴走に腹を立て、半ば呆れながらも今年の仕舞支度をしなければと考えています。
今年は、神奈川と福島と岩手と宮城、そして京都と東京に出かけました。
仕事で宿泊する時は、ビジネスホテルです。仕事の整理と眠ってお風呂に入るだけですから、十分なのですが、東京に泊まる時は、事情が許せば、新橋駅から徒歩3分の「ホテル・コムズ」にしています。銀座の近くで夜更けまで動いている街中にあります。通りを行く人や救急車のサイレンの音がよく聞こえ、すぐ前を首都高速が走っているので、決してロケーションとしては良いホテルではありませんが、何といっても朝食バイキングがほれぼれするほど充実しています。
以前に、2度ほど書きましたので、説明はいらないかもしれませんが、シェフの矢吹さんが全国を歩いてとことん探究した食材がこれでもかこれでもかという風に並んでいます。11月に泊まった時は、朝食開始は、朝7時からなのですが、もう宿泊客の方が何人も並んでいました。私は、食べるのが遅く、それに加えてじっくり見て、選んで頂くので、ここに泊まった時は、朝食に1時間はかかります。前日の夜7時以降、お腹には何も入れずに空っぽにしていきます。
一緒に行った人が「そんなに食べるの!」と驚くほど食べ物をテーブルに並べてしまいます。
矢吹シェフに了解をいただいているので、デジカメで並んだお料理を撮りながら食材を選んでと忙しく、この時間に細心の注意を払い、全精力を傾けます。


今回は、シチューも絶品でしたが、にんじんの甘みとうま味に感嘆しました。
東京にお越しの際は、ぜひ1度、「ホテル・コムズ」朝食バイキング「キャッツ&ドッグ」をお試しください。
「いいなあ。県外ばっかり言って!」とつれあいがある日突然言いました。
「だって、仕事だよ!観光なんて何もなしよ!」と反論するのですが、いつも視察の時は、空港行のバス停まで送り、帰りは大分駅まで迎えに来る役回りに不満があるのだと思いました。
それで、近場で1泊だけできるホテルを探しました。
お世話になっているYさんが以前に紹介してくださったホテルを思い出し、慌てて予約できるかを調べて頂きました。即、電話がかかって来て「良かったですね。1部屋空いていましたよ。」ということになり、ある日の土曜日につれあいと出かけました。
九重の「オーベルジュ・コスモス」です。大分から車で1時間ちょっと。大分方面から行くとやまなみハイウェイの長者原の交差点から右に入ってすぐのところにそれは建っていました。

お断り:写真をたくさん撮ってきたのですが、私の過ちでデータを消失してしまいました。残念です。特に部屋の内装と食事を伝えられなくて残念です。それで今回は、オーベルジュさんの写真を使わせていただきました。
以前は、国民宿舎だったそうですが、2011年にリニューアルしてオープンしたそうです。建物は、クヌギ林の向こうに建っています。かなり広い敷地でした。
チェックインの時刻より早く着いたのに、嫌な顔一つせずにお部屋に通してくれました。

広い部屋の中には、ソファーセットやテレビやサイドテーブルが置かれていて、左手にはベッドが並んでいます。琉球畳の部屋も続きでありました。その向こうがベランダになっていて、障子を開けると、雑木林の向こうにキャンプ場に駐車した車が見えます。見上げれば九重連山の山並みが続いていてロケーションも最高です。
お布団が、軽すぎず、重すぎず、何よりも清潔感を感じました。私は、旅先ではなかなか寝付けないのですが、ここのベッドとお布団は最高で、爆睡しました。
間取りや広さがとても気に入りました。名前の良く知れた高級ホテルや旅館、外国のホテルにも泊まったこともありますが、やたら広かったり何となく気取っていたりと高級感に威圧されそうな気がしていました。この「オーベルジュ・コスモス」はどこよりも良い空間と心地よさを感じました。
エレベーターはあるのですが、3階建てなのでついつい歩いてしまいます。踊り場や階段が広いのがその理由かもしれません。
食事は、1階のレストランで頂きます。フレンチの創作料理です。前菜、お魚料理、スープ、お肉料理、デザートと頃合を見計らって持ってきてくれます。一つずつ丁寧な説明をしてくださいました。特に鯛のお料理とトマトのスープは素晴らしかったです。パンも温かいものが出てきて、追加もできました。

お風呂は、室内にも備え付けられていますが、やはり源泉かけ流しの大浴場へ。
別府温泉のような透明ではなく、茶褐色です。露天風呂もありました。蛇口が上向きで使いやすいと感じました。熱すぎず、ぬるすぎず、温泉大好き人間には最高。いつものピリピリが出そうになっていた私には、ありがたいものでした。それで4回入りました。
廊下には、「ご自由にお使いください」と丹前が掛けてありました。朝、晩の冷え込みには最適でした。寝巻の作務衣はリバーシブルで男女の使い分けがされていました。
深夜、澄んだ空にカシオペヤやスバルが綺麗に見えました。
朝、九重町の放送が聞こえてきました。「今日の日曜当番医は・・・・」という内容でした。山から日が昇るという光景は珍しいものです。
向こうの方に山に登る人たちの集団が見えました。私たちよりも年を取っている山ガールに敬服。

私たちが、訪れた時期は、晩秋でしたが、小鳥のさえずりや若葉の出始める春の時期も素晴らしいだろうなあと思います。夏は、カナカナとひぐらしの鳴き声が聞こえていいだろうなあ。でも、きっと雪に覆われた冬が素敵なのだと思います。しかし、雪道を走って来なければなりません。
僅か1泊の小旅行でしたが、心と体をリフレッシュさせてくれるホテルでした。ご紹介してくださったYさんに感謝。
皆さんも何かの機会に是非お出かけください。お値段もリーズナブルです。
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