Cafe'  SlowBeat




 

コラム

気がついたときに、思うことを記していきます。

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2024/04/23

当店の二階、三角屋根の屋根裏部屋、普段は私の音楽の贅沢な遊び部屋 …


でもたまに音楽のライヴ会場となる、コロナ前まで10年50回も行った、こんな田舎の山の上でほとんど需要の無いジャズとクラシックの音楽を、、、、私が好きで聴きたかったからなのだが、まぁ、お店を知ってもらう手段ともなるかと、、、50人程度入る空間なのだが満席となったのは10年で数回程度、たったの50人も集めることが出来なかった、毎回胃が痛くなりながらも・・・

だが毎回終わったあと、「やってよかったー」だった、だから続けられた。


数日前久しぶりにまた、ライヴが行えた。数週間前にピアノのペダルの破損に気付きそれを直し、数日前からピアノの調整を行い…もう何年も前からピアノのメンテは全て自分で行っている、以前の調律師さんのやり方を見ていて… ピアノは現代の使いつぶして買換えの機械ではなく、メンテして永続させるための仕組みに設計されている、だからそれを知ると、かなり永続できる。



東京より長旅のピアノニスト登場、変わらず、私と同じ空冷のリッターバイクで…



彼は凄腕テクニシャンのピアニスト、そして楽しい笑顔のひと。一年振りにも係わらずピアノの違いにも気付いていた、ペダル修理の効果で響きが良くなっていたのだが、打上げ飲み会で「何か響きが大きくなってて…」
驚きました。




今回はタコ焼き名人、かつ、初めは娘と同じホルンで今はチューバ奏者、かつ、ここ竹田の吹奏楽団の団長、のチューバとのコラボ(私も雑音サックスで援護射撃…?)、打上げ飲み会後のノリで発生、この4月小学生になった真剣な眼差しの、将来アイドル女優必至の、昔の会社勤めから親しい友人のお嬢ちゃん、、、翌日もちゃんとガッコ行けたそうで…
よかった。

通常半年前ほどからライヴなどの企画を進めるミュージシャン、いつ癌が活性するか分からない身なので数ヶ月先のお約束は出来ない、だからお約束事は断っています、その中で「…了解でーす、でもお店には寄らせてもらいますねー」「…では私の体調良ければ内輪のライヴで…」、、、それで3年、3回目、、、初っ端はコロナで潰されましたが ー

お客さまたちみなさま含め、ありがとうー、です。



… そして何もなかったようにいつもの私の音楽部屋、兼、休息避難部屋に戻ります ^^


あと、、、私的な記録のために。
古澤巌さんと滝廉オケの公演、先日ここ竹田市で開催されましたが、毎回のこと、文句の付けようのない最高位の音楽、自身の耳の聞こえ辛さの中にも十分に堪能させて頂きました。
… そして前回書いた甥っ子の結婚式の中の最後の一枚、姫を支える下僕の旦那さまが幸せそうで…
末永くお幸せにー






2024/03/22

明日、亡父の出生地である博多で親しい甥っ子の結婚式がある。
これまでこの欄でよく書いているのだが私の病気延命というものは、今のところ良いことしかない感じ、愛猫ココに出会ったことから今回の当家一家揃っての親しい二人の結婚式への参列なども、、、その甥っ子は、私より先に結婚した二人兄弟の実弟初めての子で、それまで子供嫌いだった私を子供好きにしてくれた …


… この冬のTVドラマで、死に至るストーリーものをいくつか見ていた、最後まで残ったものは君が心をくれたから春になったら
「君が心をくれたから」は愛する人を救うために自らの"五感"を一つずつ神に差し出すというもの、「春になったら」は父が末期癌となりその死と自身の結婚式の時期が重なるという娘と父のお話、

"五感"の喪失は、自身の病の副作用で私もそれぞれ一時期失った経験あるものなので心に響いた。
私の場合は最初は手足の強烈な痺れによる"触覚"、次に複雑な味を持つ赤ワインと珈琲に対する"味覚"、そして飛蚊症による小虫の大群で覆われる"視覚"、これらは今ではかなり改善されているが一番辛いのは今でも継続悪化して最初から引きずっている"聴覚"、、、疲れると聞こえ辛さも増して益々疲れてさらに聞こえ辛くなり、お客さんとの会話が辛くなる、「君が心をくれたから」でも最後に失う五感の設定だった、、、"臭覚"は、幸いにして気に留まる異常は無かったと思う。

… 結婚式、私自身は当時バカらしいと思いおざなりの"結婚式"というものはしなかった、でも親しい人達にお知らせしないことは礼を失することと思い、転勤族の様々な関係の中、個別に数ヶ月掛けて各地で旅行も兼ねて披露の宴を行った、それは全く楽しいこと、、、





でも最後にはもう誰とも話したくないほどまでに疲労困憊、、、実はこんな大変なことを一回で済ませられる先人の知恵だったのかと気づき、その後は結婚式に対する蔑視感はなくなりました。
まあ,何ごとも疑問あるものには真正面からぶち当たってみる、さすれば川に流される石のよう、大海に着くころにはあちこちぶつかって角が取れて丸くなって悟る、というものでしょうか。
「春になったら」ではどんな式になるのか、来週最終回 !

追伸 : 先日二ヵ月ぶりの検診、今回も、残っている癌細胞に活性は認められず変異なしとのこと。
まだしばらく大丈夫なようです ♪
ところで話変わってゴジラ-1.0、アカデミー賞、それも大ハリウッドが常連の「視覚効果賞」をアジアで初の受賞という快挙 ! うれしー ! バイク仲間のお客さんから予告編の動画をスマホで見せられて「これは半端な映像ではない !」と上映を待ち望んで見に行ったもの、やはりプロも絶賛するほどのすごい映像だったんだー





2024/02/16

昨年末大晦日の紅白で久しぶりに歌手としてたまたま見た薬師丸ひろ子、その歌唱力の凄さ、年齢を感じさせない素晴らしい歌声は記憶に残り、、、その後に放映されたNHK特番(⇒「SONGS」)にもオーケストラをバックに今歌う彼女を見て、、、

歌のキーを当時若い頃に歌っていた時と同じに保つことを歳をとっても命にしていると聞いた、当時聴いてくれていた自分の歌を好きな人たちに違和感を抱かせないようにと、、、年齢と共に落ちていく高音域の声を維持しようと努める彼女の気持ちは今回私が彼女に惹かれたものと一致した、一致したものはさらにあって彼女のイメージが誰かに似ている・・・
・・・全く意外、、、、
・・・家内だった、、、えっ、笑 ? 涙 ? 、、、 のろけ ?



何度聞いてもなぜか涙が出る、歌詞、チャーミング、魔法のよう …

薬師丸ひろ子の鮮烈で透明な声、そして作曲はペンネームを使ったユーミン ! ユーミンの曲と知って曲のイメージはより鮮明になった、自然に聞こえるのに実は普通でないおかしなコード進行、なのに何故かいつも心を湧き立たせる彼女の曲 …

音楽は一生の友達 。
また久しぶりに耳コピで手前のコード譜にしてピアノで弾いてる。

もともとネットもない時代に好きなロックやジャズをギターから始まり耳コピでやってきた身、でもそのおかげで今は耳にヒットするほとんどどんな曲もコードと必要に応じメロディー、それなりに譜面化出来るようになってる、、、譜面化の意義は、忘れていて、でもまた弾きたい時にすぐにそれを再現出来るということ …
譜面化する過程で曲の凄さも知ることは多い、この曲でもそう、なぜそんなセオリー無視のコード進行が大きく自然に心に響くのか … !



… 人の可能性と英知は、 楽しい、、、

当然譜面化するには耳だけでなく決まり事や理論的なことを知る必要があり、また逆にそのコードネームをいかに素敵な響きにするかということも勉強する必要ありますが、要は、大好きなことならいろいろ勝手に勉強して好きなものがもっともっと大きく楽しくなって、するとさらに勉強して、するとさらに楽しくなって、、、ということ。

先日亡くなられた小澤征爾さんは、そんな螺旋上昇の最大級の方だったと思います。相手にされない国内を離れ単独西洋に渡り、20世紀クラシック界トップの両巨匠、カラヤンとバーンスタイン二人の薫陶を受け、、、、、ストラヴィンスキー「火の鳥」、大好きな曲想なのに、これは何か違う、これは何か足りない、で最後に辿り着いた彼指揮のパリ管 ! パリ管弦楽団の演奏、これっ !!!♪

お金持ちがさらにどんどんお金持ちになる雪ダルマ法則は、好きとか好奇心とか、芸術とか科学にも当てはまる …

お金よりもそっちの方が断然に深遠でスケール大きく楽しいですけどね。





2024/01/22

先週、二ヵ月ぶりの検診へ行ってきました。
前回と前々回の検診時に「血液成分の癌マーカー値」や「CT画像」に不穏な兆候が見られ、今回はより高度な解析の「造影剤」を使ったCTを実施、自らも一二ヵ月前から年末に掛けて体調が悪くてそろそろかと覚悟して臨みました。

これまでもお伝えしているように私のステージ4の肺癌に対してノーベル賞も受賞した新たな「免疫療法」による新薬で治療トライでもその重度の副作用により投薬継続は出来ずにその後は経過観察の身、もうそのままなんと一年半、その間、何も癌に対する治療はしていない、ホルモン分泌などの副作用障害に対する飲薬処方のみ。

それで私は生きている。

「この新薬がこれほど効いている人は十人に一人程度、また副作用の強い人ほどその後の投薬無い中に抗癌効果が長く続くことが多く確認されています」 … 以前主治医から言われた。
いよいよかと少し怯えた今回も、まだ癌の活性は認められませんでした。(小さくなった腫瘍は残ってます)

新年をまた迎えられ検診もOKとの中、一区切りとして今現在の自身の病の状況を記すものです。
なお、上記の私の受けた「ノーベル賞受賞の新薬」、実はこのコラムで以前自ら記載していたと発見した、単なる偶然とは思えない「縁」というものの不思議さには驚かされ以前ここでも書いたが…


※ココ久しぶりの木登りを発見、生の躍動 ! 尻尾長いの、好き♥

何もしなければ半年から一年の余命と言われてもう二年半近く、三度も新年を迎えられた。
いつもの痛風薬をもらいに行って三週間続いていた咳のことを話しただけで異常を察知、その場でレントゲンや血液検査を実施し本格的な検査や治療の手配をしてくれた地元の掛かりつけ医師から始まり、抗癌剤治療は受けないとの私を新薬で説得して治療へ導いてくれた今の主治医含めた各種医療機関の多くの医療関係者 … その中には娘の吹奏楽仲間の看護師や薬剤師もいる …
… お客さんたちや当店のお店経営に関わる互いに顔を交わすいろんな人たち、郵便、新聞、宅配、クリーニング、電気ガス、農家やパン屋さんや作家さんや音楽家やそれを回すホール関係者やメディアや、特にコロナで助けて頂いた市や県のお役所や金融機関や … 皆さまのおかげです。

今日、天皇皇后両陛下の長女・愛子様が「自らのご希望で日本赤十字社へ就職」との報、、、驚いたが、今回の能登半島への寄附金などでも「赤十字へ」との報道は多く、そんな世間、世界に信用されている組織がある一方、同じ寄付でも自民党への裏金など、誰にも信用されない今の政治・政党とそれに群がる企業などの組織 …以前書いたことがある、「爪の垢でも煎じて飲んでもらいたい」と。

私はその大分の赤十字病院でお世話になっていて、その強さや行動力に感じ入っている一人です。
その医療だけでなく今回の能登半島地震含めてものすごく密度の濃い日々の経験、病気のせいか邪心や良心への感度が高まっている中でそれらを強く体感することが出来、脳や心に大きな成長を感じる貴重なこの余命の二年半です。

感謝と、そして喜び。





2024/01/08

新年が明けました、でもとても「… おめでとうございます」とは書けません …

前回、「年末というのに、まったくひどい、、、」と書いたのですが、年明け早々の元旦から二日にはさらに追い打ちを掛けるような大厄災が立て続けに…



1月3日の新聞一面、2日が休刊日だったため元旦と2日に起きた大事件が並んで紙面トップに。
これを書いている8日時点で能登の地震で確認された死者は160人を超え安否不明者まだ300人以上、もう一週間が経つというのに震度4以上の大きな余震が頻発し、寒波や大雪も到来し被害状況の全貌はまだつかめておらず、、、

… JAL旅客機と衝突した、機長を除く他搭乗員5名が亡くなった海上保安機は、この震災の能登半島へ支援物資を緊急で運んでいる機だった、、、この理不尽には怒りを通り越して涙しか出ない…若い頃に読んだ遠藤周作の「沈黙」が想い出された …

そんな中で唯一、JAL旅客機のほぼ満席400人近くもの乗客乗員が全員脱出できたとの報告は、たまたま能登の地震で付けていたTV・NHKでいつの間にか羽田の映像に変わっていて、最初は少し炎が出て乗客有無も不明の旅客機が、その後に千歳から乗客を乗せていたとの情報、でも炎がどんどん上がる映像からは誰一人も脱出の姿は見えずTVアナウンスもなく、「もしかしてあの中で全員ダメなのか…」との中、「全員脱出との情報です」とのTVアナウンス、もう、涙が出た…

阿蘇神社。
2016年の熊本地震で潰れ
7年半、先月12月に重要文化財の楼門含め復旧が完了した。
当家にとって阿蘇神社は特別な神社で、地震で倒壊した後はまともに初詣はしていなかった。
今回、NHK「ゆく年くる年」でも放映され晴天で暖かな元旦と2日に予想された大混雑を避け、当店開店初日3日夕刻の小雨閉店後に、家族+αで復旧された神殿に7年ぶりにお参りに行った。
まいどのココも一緒、境内では雨もやんでいた。






今回の年越し、不思議と特に新年とかいう思いが全然弱く、また初めてのことですが初詣で 「おみくじ」を引くという気が全くなく、引かなかった。
これまでと全く違う初めての感覚モード。

何なのかと考えた、そう、ちょっと前にここでも書いたが過去や未来への「欲」がほとんどなくなり「いまここ」で日々だけに燃焼しているからなのかと、何となく思えた。

3日の開店初日は久しぶりに当家三姉妹(?)が全員集合、三女は東京からご帰還地元の次女はなんと、婚約者さんを連れて皆に初公開 ♥!!! また昨年の正月に柳川の神社で合流した私の実弟夫婦とその長男と彼女、今年は4人が福岡からコチラへ来てくれた、二人は今年の春に結婚する ♥

どこまで「シンパシー」が到達できるか、自分の中だけ、または身内だけ、そして身近な人、市民、県民、国民、そして違う国の国民、さらにはペット、植物、そして大地や地球、さらには銀河まで…
…と書いていて自身、冷ややかに笑いごとかと思った、、、
だが、以前ここで書いた宮沢賢治は、それ、そのものを強い感覚として意識していたと気付いた。

… 下は熊本地震の時にすぐにバイクで現地確認した時のもの、2016年4月の阿蘇神社。



今回、復旧された楼門をよく見ると、至る処で細かな所まで可能な限りに元本を使って修復していることがこの目で確認された。重要文化財には修復に於いてそういった決め事があり、今回は出雲大社の宮大工の力も借りていたようだと、博識の当店懇意のお客さんから聞いた。

素晴らしい人の文化だと思った。温故知新、過去のものを大事にして今に満たす。



あまりにもひどい年明け、現地は未だその最中ですが、そんな中の様々な情報の中から、JAL旅客機の奇跡や地震で倒壊した阿蘇神社に見る高度に真摯な修復など、ひとの繋がりや良心の素晴らしさも多く感じます。
何とぞ今年は良い方向へ世全体が舵切り出来て進めますように、願います。






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