Cafe'  SlowBeat




 

コラム

気がついたときに、思うことを記していきます。


Top 2023 2022 ...... 2007〜2006


2023/12/27

年末というのに、まったくひどい、、、
一年前も酷かったが今年はさらに輪をかけて。

長年の国民多数の民意が作り上げた一強政党による、その長年に渡る巨大な裏金作り・・・
その昔、「政治には金が掛かるからこのような裏金が必要悪的な状況となっている、ならば税金でその費用を賄い不正を不必要にしましょう」、と私たち個人のささやかな税金が政治の必要経費として政党へ法律で定められ配られることになった、にも関わらず・・・

そんな誠実な考えや仕組みなど何も効力はないのだということはその他多岐に及び、全く誠実と思われていた大手軽自動車メーカーのこれまた長年に渡る理性なき詐欺もどき認証誤魔化し行為、そしてさらには、戦後平和憲法を抱く日本がいつの間にか殺傷兵器を輸出してもよいという、、、何の国会審議もなくそれが可能だとは…もう唖然。

ロシアのウクライナ侵略、パレスチナとイスラエルの両市民無差別虐殺、そしてそれらの非道を止められない国際社会秩序、野放図な経済発展容認の結果起こった環境破壊や世界規模の異常気象による大規模な災害多発とか、また経済の社会的極端な格差によって起こっている難民や子供含めた世界的様々な社会的地獄絵図とか、、、

まったくひどい、、、そんなひどい状態に対して社会的に力を持つ人たちはそれら矛盾は無視しそれぞれの思いで突き進む、しかして周り巻き込むひどい状況は何も是正されず、そのままなし崩し的に最後は、、、崩壊する、こんな大宇宙の中で芥子粒のような小さな存在、でも、奇跡のように美しい星の中に、、、

愚か。

だがこんなひどい「人」の中で周りの自然は何もないように大きく、いつものように光と生命に満ちている、「ひと」などいてもいなくても、実はこの地球には何も関係のないものなのかも知れない … 近いところで6600万年前に恐竜を絶滅させた巨大隕石落下さえも乗り越え繁栄してきた、この星の大自然の生命たちには。

「ちょっと生態が変わっていて興味あったのでこの星で試してみましたが、やはりダメでしたね…」


ずっと若い頃から今でも大好きな星新一のショートショート、もうそのお話の落ちになってしまいそうな今のご時世 …








クリスマスイヴの夜、当店ではなぜか訳の分からない中にいつものタコ焼きパーティー、適当? に集まったお客さんというか仲間たちと一緒に、ココも・・・?
まっ、最後は大きなケーキで " かんぱーい、メリークリスマス ♪ "

新らたな21世紀の政治や経済に未だ続く、倫理なく下衆な損得や惰性の中に人軽視が続くおバカの世、その社会支える庶民は、感性に基づく生命の楽しみ、貴重な生の中で満喫させていただきます !


P.S.⇒ 中江兆民 ! また、少ない生の中でヒットした、ほとんど自身と同じ思想だと…





2023/12/10

五感含めて心から脳まで、人の感覚というものの感度には、鋭敏から鈍感まで、個人の度合いによって大きくレベルの違いがあるのだということを、還暦もとうに過ぎたというのに最近に"知覚"した…

昔からある老人のお風呂高温とか、大したことないのに大勢人並ぶ評判の飲食店、TVの低予算バカ番組がずっとゴールデンタイムに今もメインであること、立派と思われる音楽や文学や映画が庶民には受けないこと、まったくもってお粗末がずっと続く一強政党による政治、そのお粗末な政党にずっと投票し支える人達、とか、、、

私は齢をとっても熱いお湯は熱いままだし、美味しいかまずいの判断くらいは評判に依らず自分の舌で出来るし、TVのバラエティー番組など時間がもったいないので見ないし、選挙で一強政党に入れたのは小泉前首相くらいしか記憶にないし…

… 高度な英知と文化であるクラシックやジャズの音楽に心惹かれない人、手間暇掛けて偶然の巡り合いで生まれる神秘の薪窯や機織りの作品に心惹かれない人、凄い文章や総合芸術である映画、でもその凄さが感じられない人、しかしそれは人それぞれにヒットする領分が違うから、、、とずっと思ってきましたが、最近は感覚の感度の違いではないかと思い始めています。それに気付かされたのは宮沢賢治です。

宮沢賢治の童話、映画・ゴジラ -マイナスワン。





共に不思議な凄みを感じました。その創作の過程や背景含めた裏側までに自らの感性で思いを馳せ、、、宮沢賢治は、数ヶ月前から訳の分からない変な文体の中に得体の知れない不思議なテンションを感じずっとその正体を探していました・・・
「彼は五感が大変敏感であったことに加え 『共感覚』 も備えていたと言われる…」

共感覚とは、ある感覚刺激を本来の感覚以外に別の感覚としても知覚できる能力のこと、例えば視覚情報を聴覚や臭覚、即ち音や匂いとしても感じるとか…
そのことを知ると彼の文体の謎がかなり解け、そう、理解するのではなく感じる、すると豊穣な彼の世界が、開かれた…
… 若い頃、絵を描く彼女がお気に入りのマチスの画集を見せてくれた、全然良さが分からないと言う私に「分かろうとしないで感じて」、、、たったその一言の言葉だけで、マチスの絵は私の中に飛び込んできた…

「近代文学の世界に秀才と呼べる人はたくさんいます。夏目漱石や森鴎外など、その作品は精緻で本当に素晴らしいと思います。しかし突き抜けた天才と言えるのはただ一人、宮沢賢治ではないでしょうか…」
上の共感覚と同じく、NHK「100分で名著」指南役の日大芸術学部教授、山下聖美さんの言葉。

玄人素人問わず、なにかを創作している人には強く感じられても、自ら何も作ることなくただ生きるだけの"労働"している人には感じられない … ただひと時、気を紛らわせて楽にしてくれればいい、そんな人たちのために今の世の、日本のアミューズメントはあります、か。でもそんな薄いものではないでしょう、本来の創作者の想いとは。

もっと、宮沢賢治のように普通に"自然"と対峙すれば、そしてその中で感受性の翼を広げれば、もっとこの緑と青と赤の光の領分の、今、周りにある世界そのものに人は満たされるかと。

「過去への後悔や未来への不安ばかりで『いま、ここ』から遠く生きていることが多い現代人、対して、自由で無限大の可能性を秘め、永遠の匂いさえ放つ『いま、ここ』を全身全霊で享受する賢治作品の主人公たち…」同じく山下聖美さんの言葉、そしてその延長上に今回の、全部が真剣、本気で、そしてすごく重量感ある、映像、音響そして人間ドラマ、全てに感服ものの令和 "ゴジラ"、にも。



「いま、ここ」しかない今の私になぜ今、宮沢賢治が引っ掛かったのか、今回よく分かった。
私の小さな神さま、ココもそんな感じ、いつも「今ここ」の良さを体現していますかね。

つい先月末に、私と同じ病、でも私より程度の軽い、同い年で共に酒好きのここ大分で大学の教鞭を執っていた親しい友人が、当然私の方が先に逝くと思っていたのに突然体調が崩れ、亡くなりました。
… 呆然です… でも、変な言い方かもしれませんが、突然の逝去なのに、その日の朝までご自宅で奥さまと二人過ごしていたその遺体は、私には覚悟あったきれいな死の様(さま)に見えました。

また素敵な死に様を見させて頂いたとの想い、宮沢賢治や終戦設定の令和のゴジラ、その尊き死生観に姿は重なります。





2023/11/23

ここ竹田市メインイベントの"竹楽"、年間最大の観光客が訪れる竹灯籠のお祭り、何年振りかに出向いた。
愛猫ココも一緒 ♪


 Photo by michiyo
 Photo by michiyo

コロナや私の病気などもあって何年かご無沙汰していたが今回、私ども夫婦と昔から親しい神奈川の友人母娘が初めて揃ってご来訪、二人とも個別に何度も来ているのに竹楽が初めてとは後で知った…

… 当日の昼間は、東京から久しぶりに里帰りした私も親しい娘の親しい竹田高校吹奏楽仲間の娘さんを囲んでみんな仲間が集まり、そのまま夕刻から夜の"竹楽"へ、、、
改めてみんな美人さんぞろいで、そんな、年ごろで輝く娘さんたちが我が娘と共に楽しく笑いながら何時間も当店で過ごしていることは、うれしいですね。

そんな中の一方、、、
ウクライナ、ロシアだけでなく、イスラエル、ガザ・パレスチナでも子供も平気で殺す非道の殺し合いが続いていることに、もう、ぶん殴りたいほどの怒りを感じます。

今回改めて思ったことは、「武器・兵器」というものがあるからこんなことになる。
「武器・兵器」というものは、要するに人殺しの道具。人殺しは今はどの世界でもどの宗教でも良くないとされているもの、そんな「非道」なものに国家予算、即ち国民の税金の多くを使うという、全くもって理不尽な現状の世界国家社会のシステム、そしてさらに一方、なぜ平気でその人殺しの引き金を、「兵士」という元来普通の人が引けるのか、、、

個人それぞれに自制心、良心というものがきちんと機能していれば、人社会はもっと理に適って機能するのではないか、、、こんな、自らは戦場に行くことのない戦争首謀者たちの勝手な都合に沿って何故、人殺しなど考えもしない庶民が引き金を引かされるのか・・・


写真は昔からやってますが、その中で光と影ということは昔から意識します、
病気や老年のおかげで、今は人の生死も同じように感じるようになってきています。
死という「影」が意識されると、それを逆方向から照らす光がはっきりし意識される。
死をよく意識すれば生が輝いて見える。生がどれだけ輝いていて素敵で素晴らしいものか・・・

それを平気で大量のお金とエネルギーを使ってぶち壊す、全く愚か者の骨頂の「戦争」、いつまでこんなことを続けるのだ、世界の中で偉いとされるあなたたち、各国の首脳たちは。





2023/10/27

晴天と過ごしやすい気温が続いています…

長年行き付けのショップでフロントサスが本来の性能に復活したドカ、山や海に気持ち良し ! ^^



ギャラリー小屋軒下のバイク置場への "アプローチ" 修復も先月晴天の中でやれた…
あちこち劣化して歩行も危うい状態だったが、下部の保護板を外すと底部の酷い劣化が判明、このままでは近々に総崩れ、熟考の末、下部に市販の "車段差乗越えユニット" を潜り込ませ支えとし無事完了。
 ⇒ 
このドカ用アプローチはここに移住時、住居改造前に真っ先に大工さんにお願いして作ってもらったもの、、、ドカが最優先…でした(笑)

その他、補修多々…
珈琲豆を挽くミル、粒度切換えレバーが動き辛くなり、私がまた入院したら家内ではアイス珈琲が作れない ! …数年ぶりに分解掃除、いろいろ複雑な構造で慎重に …


薪作りの電動チェーンソー発火 ! の修理、EVに携わるモーターに詳しい常連さんの助力に依って無事完了、トイレ換気扇の修理、店回りの草切や冬に備えての親しい農家さん内での薪作りや・・・

今日は "廉太郎オーケストラ" 主宰のコントラバス奏者、森田さんやあの世界的ヴァイオリニスト古澤巌さんが久しぶりにお出でいただきました、先週は1995年ショパンコンクール5位入賞のピアニスト、宮谷理香さんがここ竹田市の音楽ホール "グランツ" の館長さんと供に、その前の週はそれぞれの個展の合間を縫って陶芸と機織りの高木夫妻が久しぶりに揃って来られ … ココも一緒に。嬉し。

Photo by T.Yasuko

まったく、過ごし易い秋の中、いろいろやれてますよね。

重い頭部圧迫感やそれに付随する耳鳴りや難聴や疲れ易さなど、体調が良いとは言い難いですが、でも酒もバイクもピアノもお店や草切や薪作りもやれている今の状態、従来の抗癌剤含めた病の中の辛い状況を多く聞く中、ステージ4の身としてはこれ以上求めるは贅沢、まったく上出来でしょう ^^





2023/09/29

今年が最後になるかも知れない、そのマイ芸術の秋、矢継ぎ早に二弾目…

シューベルト、ピアノの即興曲第三番、もう新しいピアノ・レパートリーは要らないと思うのにまた触発されて今習練中…

ここはシューベルトを愛する巨匠お二人の演奏を…



この曲は2分の4拍子というあまり目にしないゆったりした拍子の中、さらにアンダンテというゆったりした速度指示がある、この作者の意図に則った大好きなピアニスト…⇒反田さんの演奏。
さらにはこれ… ⇒チェロ・バージョン
于波さんならきっとこんな感じで弾いただろう…ピアノは葉山さんか中山さんか…

シューベルトは私の音楽史の中であまり目立たない人、でも最初に彼を見つけた映画エンディングで流れた「アヴェマリア」(⇒映像見つけました! ) ピアノバージョンで長年ずっと弾いています。「見つけた」と書いたのは、初めて聞くこの音楽が単なる映画音楽ではない、例えば歴史に残るような超越した音楽家でしかあり得ない、そんな思いの中ネットもない時代に見つけたから、、、そしてここ竹田で親しいお客さんから頂いたベームのLPで初めてその凄さを認識した交響曲「未完成」、、、
でも初めての出会いは小学校か中学の音楽の授業だったか、すごく怖かったかった「魔王」、、、

短命だったクラシックの音楽家、モーツァルトの35歳やショパンの39歳、スクリャービンの43歳やシューマンの46歳や、、、

でもシューベルトは享年31歳、その中で大バッハに匹敵するとも言える1000曲近い音楽を残した。
自ら予期していたかは分からないが、この即興曲はその短命の死前年の作。

この曲は以前から聴いて知っていた、だがこれまでの私の心には地味に思えヒットしていなかった、それが今は心に沁み入るほど理解される、、、ココで知った"猫"と同じく、、(笑)


忌み嫌われる老年や病ですが、そこで気付くことや知ることは多い。


P.S. 上のYouTube演奏をBGMとして聴きながら3ヶ月近く前の拙稿「資本論」をたまたま見ると、すごく一体感があると気付きました、そんな、闇の中に光を見る若き気鋭の、斎藤氏の書であり、またシューベルトの音楽であります。





2023/09/27

今の季節は芸術の秋とか … まだ暑い日多く今日もエアコン付けましたが …
でも芸術の秋、今月はいろいろな触発されるものに出会えました。

… クラシックとジャズのハイレベルに融合した音楽 (⇒コチラ)

… 日本史空白の4世紀、その古墳文化の謎の一端、「装飾古墳」の博物館 (⇒コチラ)

… 中国水墨画発祥「南画」のここ竹田生誕の大家、田能村竹田由縁の南画展( ⇒コチラ)

… ヨーロッパ最大級のドイツMUCAからの「アーバン・アート」展 (⇒コチラ)














※写真撮影可 !

個々それぞれの想いをいろいろな形で表して他者に伝える、いにしえから続くこの「芸術」という人生命の営為は、死と身近に接する中、心を揺さぶります。

当店は夫婦二人営業のまま愛犬「はる」愛猫「ココ」に代わって18年目を迎え、先般二ヶ月ぶりの私の癌検診に癌の動きはなくまだOK・・・

先人含めた万物に対し、ありがとう、ございます。





2023/08/25

お盆繁忙、新たな方策でうまく人数制限しながら、なんとか夫婦二人で乗り切り !

ところで最近体調があまり優れない中、改めて自分の「大切、素敵」なものの存在が強調される。
ドカ、ピアノ、ココ、そしてお店内外含めた自然…

家族縁者や友人が何故その中にいない? …
当たり前なので「強調 」されないからなのでしょうか、「大切」なものであってもドキドキさせる「素敵」なものなのではないからなのでしょうか …

ドカは今9回目の車検、ショップで丸18年の「お疲れ」メンテナンス中、タイヤは前後合せて39本目、オイル交換32回の付き合いですが凄いと思うのは、もう18年間、13万キロ強にもなるというのに未だに毎回乗る度にドキドキの魅力を感じること、30年ほどバイクに乗っていた中でそれまで満足のいくバイクに巡り合わなかった中、初めて理想のバイクと思ったバイク、シンプル、身軽で自由、そしてそれらに反したトルクの図太さと「ドゥオーン」という分厚い重低音、イタリアンレッド、

… 飽きないのです・・・


ピアノ・・・
耳の聞こえが悪くなりお客さまとの会話に不自由し、でも自分で弾いているピアノの音はそれなりに聞こえていたのが4月の終わり頃からそのピアノの音も耳が詰まった感じで情けなくなり、前年のバイク転倒からの左小指の故障もあり自然とピアノも大きくは弾かなくなっていた、、、

だが時々耳の聞こえがはっきりする時があり、顕著だったのが今回の盆休みに来てくれた実弟夫婦、そのお土産の当店発足2006年仕込みの高級なボルドー赤ワインと純米吟醸酒のせいか、しこたまそれらを飲んだ翌日ピアノを弾いている中に、数年ぶりに数時間も聴覚が戻った…
その音の美しさ、自らフィードバックしながらコントロールして弾くピアノの音の美、、、

涙が出た、初めての経験。

その後、積極的にピアノを弾くようになった。ピアノにずっと集中していると耳の具合も良くなるような感じがしている。


そういった、普段の生活の中では気付かない体験出来ないものごと、死は、それを俯瞰する者にそんな新たな生の体験を与える、、、、

、、、とかね (笑)

私にとって小さな神さまのような存在のココ、伸びやかに健やかに今日も夢の中 〜 ^^
いつも思う、こんな「完璧な生き物」というものがこの世に存在するんだと …
「寝る子」からネコという名になったとも聞くが、隙あらば熟睡している彼女を見ていると睡眠というものは動物にとってこの上ない至福な状態なんだろうなと思う、人はずっとは寝ていられないがその延長線の上に「死」は実は至福なのでは、という不謹慎? な考えも浮かぶ。

まぁ少なくとも、外敵無くいつまでも寝ていられるイエ猫は、あくせくした現代の人さまより幸せか …



・・・なんて、いろいろ巡る日々。





2023/07/23

先週 「竹田初の吹奏楽団」の「初コンサート」が、当地竹田市城下町のど真ん中で開催されました !
楽団のマスコットはウチのココ ♪








初めてその全貌を見、なんと総勢30人にもなる立派な楽団で驚いた。(ココも呆然… ^^; )

この楽団、ウチの娘たちの仲のいい竹田高校器楽部OB・OGたちが数年前に発案し育ててきたもの、ウチのお店でミーティングしたり練習したり、でもなかなか人数が集まらず当初の竹田高校OB・OGから対象を広げてコツコツ・・・当店の集まりではせいぜい10人程度がマックスだったため当日の総勢30人には驚いた、しかもその団長は当店馴染みのタコ焼き名人で、総合司会はウチの娘とか、笑 !

今日も反省会と称して夕方ウチのお店に主要メンバーが集まりどんちゃん騒ぎかと思いきや、ホントに今後のプラン含めて数時間も濃密ミーティングで、うわー真面目・・・ !

これからも、どうぞ、乞うご期待 ! (^^♪





2023/07/12

不幸は人社会にある。その原因も結果も構造も全て、、、昔から、、、
そう、目の当りに気付かされました。



近年稀にみる私的ヒット著書、発売当初より気になっていたもの、遅ればせながらやっと先月読本。

もともと会社勤めを辞めた動機でもありこのコラムでも随時書いている今の社会への違和感私がずっと感じていることとその解決方向と思える自然への感受性、私が長年漠然として感じていたことを彼は端的に現わしてくれた !

ここからは斎藤幸平氏の「資本論」より感受した、私なりの言説による本の骨子。

「… 今の社会の極端な格差や環境破壊の延長にある地球温暖化、文明破局へ向かうこれら諸問題は、150年前のマルクスに予見されていた。万人の欲望をエネルギーと化して限りのない成長経済を求める資本主義というシステムの必然の結果として「資本論」の中に。
そんな中、世界の1%幸福、99%不幸でありながらも抜き差しのならないジェットコースターに今みんな乗っている、 他に代わる手段が見当たらない世相の中で、そのシステム自体が元凶とは知らずに互いに文句を交わしながら、または自らを苛みながら …
… この危機を回避するため今すぐにでも成長経済を捨て資本主義の次へ移行しなければならない、社会インフラ含む生存に必須のものを国や政治家や独裁者ではなく市民が管理する公共の〈コモン〉とし自然と一体の人社会の生を考える、人が貢献出来る「科学」も最大限用いて… それが本来ある、この奇跡の小さな星の中での動植物みな一体の生の共同体、ガイア、楽園 … 」

自然界、動植物は人を除いて誰も自らを不幸とは思っていない、人から勝手にそう思われていても。幸せとも意識してないかも知れないが、でもその命に輝いているように、動植物に囲まれた今の環境の私には見える。

死間近の身となっても、私はこの世を闇世とは思っていない、戦争、多大なる格差と差別と憎しみ、大いなる不自由、全生命が拠り所とし、そしてその全ての生命が育む「自然」への人類の破壊行為と、その結果としての地球温暖化、、、そんな破局へ向かう人の作った不幸の最中にも。なぜか ?

楽園の中に唯一自意識を持つものとしての存在である私たち人、、、
私たち人は、その中でどう挙動するのかが興味深いものとしてこの世に解き放たれた存在のように、私にはずっと感じられてきました。

古来の王政など独裁制を制した資本主義、その次の形態として社会主義・共産主義が考えられソ連や中国などの実態から失敗と見なされてやはり資本主義しかないと思われています、でも新しい市民主体の次の社会形態は既に世界中のあちこちにその胎動が始まっている、と斎藤氏は数々の例を紹介します。

初版から3年近く経っても未だに部数を伸ばし続けていて外語版も増殖中というこの著作、人の悪しき営為が刻まれつつある地層「人新生」の、汚名返上の救世主となるかも。
今の社会や生に疑問や失意を感じておられる方には、是非一読をお勧めします。


・・・ 今日の文章にちょっと哲学やなにやら童話的な感じが入っているのは、最近一緒に感化されて同時に読んでる、池田晶子さんのエッセイ風哲学書や宮沢賢治の童話集のせいかな… (笑)
以前書いたように死を横に置いて生を過ごしていますといろいろと、面白いものに気付きますので。

そんな中「芸術とは共感の術」、、、数ヶ月前、そう思い当りました。
牙も爪も力も弱い「人」が全地球上に繁茂出来たのは「群れの力」でありその源は「共感」、だから芸術は人にとって大きく大切なものなのだと。

その意味では一見難しそうな政治経済の学術書も哲学書も、一見易しそうな童話も絵本も、同じく立派な芸術です。

… ココも、ね …
こんもり雪のようなふわふわ感と知性感じる切れ長の目と鋭角の耳、芸術 ! ^^


先日2ヶ月ぶりの癌検診。最近、呼吸が苦しくなった後の心不全「頻脈」などの異常が頻発していてずっと体調不全だったが、またまた赤十字病院のいつもの素早い部門連携ですぐに原因も解明、心身の疲労ストレスによる心臓神経系の誤作動が原因の、身体的には軽度のもの(発作性上室性頻脈症)で交感神経を少し抑える薬処方で解決しそう、いよいよ終末かと原因として心配していた癌活性は今回も確認されず、また寿命が延びました。

先日、また誕生日を迎えられました、娘のいつもの仲間たちと昨年に続き今年も美味焼肉ご宴会 !
昨年も望外でしたが、まさか今年も誕生日が迎えられるとは・・・

地元を初め県内各所の医療関係者から、お店のお客さまたちを含めた親しい人たちのお陰です。
また一年を越せました。人さまの良心で生かされています。

感謝のみです。





2023/06/21

お客さまの少ない梅雨の時期、これ幸いと、天気と体の調子見ながら草切り初めお店の接客外作業、いろいろ没頭しています。ふらふら・ゼイゼイしながらでもシビアな肉体労働が可能ということが、状況的に我ながら不思議です … (笑)


カウンター席床の長年に渡る汚れ落としと新たなニス塗り。手作業の汚れ落としが大変で、かつ、ニス乾燥に丸二日掛かるため、店内交通整理しながら小エリアに分けて実施、結局三週間掛けて終了。


昨年は漬けても自らは飲めないかもと躊躇した梅狩りから始める梅酒作り、今年も完築。開店来からの付き合いの梅園主との縁、感慨深し。
ちなみに写真上部のウイスキー群は北の大地のバンカラ大学寮の大部屋で同室だった、某大手酒造メーカーの仲間のお見舞い品、昨年に引き続き先月も東京から見舞いに来てくれた、と同時にこの竹田の地でワイナリーやってるバンカラ寮同室の仲間もそのメーカーの生ビール缶ケースを肩に担いで…

ほんと、大好きなお酒にはなにかと事の欠かない幸せな人生で … 笑




お店敷地内の離れの建物、地下室や二階居間もある物置小屋ですがその周囲の木々、私の病気もあり3年ぶりかそれ以上ぶりの散髪、バリカンを使ってすっきり …
… というほど簡単ではなく、2m超えの脚立の上に乗ってのバランス感覚減の中の全身力作業・・・
作業後の、上で書いた仲間見舞い品の生ビール缶がもの凄く旨かった !

iPhone13mini の"手持ち"の夜景モードの質感に驚き ! 調べるとレンズや画像素子などのハードではなく連写を使ったソフト側でのブレイクスルー、優れた頭脳によるアイディアにはいつも脱帽 !


… その他にも、昨年の入院時から始めた娘へ渡すための彼女関連のデジカメ写真の整理、先日娘に渡せた。昔のフィルムは家族アルバムとして昔から整理済みだが、その後のデジカメに移行してからの20数年間分はカメラもソフトも変わるがずっと変化に対応しながらパソコンで維持し続けてきた、このお店のホームページ同様に・・・昨日はお店内外に渡る排水菅の詰りによる一大大掃除もへとへとの中終えた、まっ何とも体や精神の無理は利くもんだと自ら驚き、「生」、ちゃんと使ってます ^^;



そんなお疲れモードの中に、さてさてココちゃんは …… どこ探してもいない ! どこへ …
"ココ"に居ました。

… 最近には珍しく、昔当家へ来た時のように、旧家「はる」の犬小屋でご就寝 …
彼女の姿を見ると、大きな疲れが意識から薄らいでゆいてゆらゆらと、顔も心も和みます。





2023/05/29

最近は、これに没頭しています。



フォーレのレクイエムという7曲で構成される組曲、その最終曲「楽園へ」。
レクイエムとはキリストを想い死者に捧げるミサに用いられる曲で言葉としては"安息に"という意味らしい、三大レクイエムというものがあって、モーツァルト、ヴェルディのものと並んでこのフォーレのものもその一つに位置付けされている。私はこの曲中の何ヵ所かある意表を突く転調、いかにも異世界の天国とか楽園っぽい、に惹かれた。

本来はオーケストラと合唱の大掛りな中で皆が一体となり共有する曲だが、ナオモフという奇才のピアニストによる冒頭のピアノ独奏編曲版は何の違和感もなく、私的な個人の「レクイエム」としての形が現わされる。


参考 ⇒別のオーケストラと合唱による印象的な演奏
   ⇒ピアニスト、ナオモフによるレクイエム全曲の演奏

ネットでこのナオモフの楽譜を世界中に探して見つけ、データダウンロードしてコンビニで印刷し、しかして日々ピアノと格闘という、何とも贅沢で潤沢な生。
大たい前回のベートーヴェンもそうだがオーケストラ版をピアノ一台に移すと、実はそれを作った天才ピアニスト以外の人にはかなり苦しい無理がある、そこをどう処理をするかで奏者は頭を使う、純粋なピアノ曲として作られたものはショパンのものであれリストのものであれ、それは難しくとも修練すれば成せるような理にかなった形になっているのだ。


ステージ4の癌(肺癌)ということで意気消沈と思われがちですが、当の本人としては死を間近に置くことで「生命」ということに対する感受性がすごく鋭敏になり、例えばTVのドラマや映画での俳優さんの一言や演出や、新聞や本やネットなどの記事のちょっとした一文に涙が流れたり、バイクで見る阿蘇くじゅうの新緑、最近店周辺で現れてきた蝶の姿やウグイスの鳴き声、そして雑草や虫たちや、いろいろなものが今の感受性の中では多少体が辛い中にも、みな生き生きとして感じられるのです。

病気、故障といったものは、いろいろ普段は気付かないことを気付かせてくれる、いいものかも知れません。その延長線で死というものも。

死というものは万物に訪れるものですので、その意味は有効なるものと考えます。
例えば音楽は、絵画や彫刻や工芸品などと違い、時間的終わりを前提とした中に輝きを放ち完結し、そしてその余韻を残すのです・・・まさに連綿なる生命のごとく。





2023/05/09

GW、終わりましたー
今回のは長かった、連休後に土日が加わったので現行歴最長のGW !
昨年はGW最中に緊急入院となりましたが、今回は盛況の中、何とか夫婦二人で切り抜けました ! (笑)



写真はGW中に初めて走った定休月曜(5/1)の大観峰(遠方くじゅう連山)、途中やまなみハイウェイやミルクロードでも車よりもバイクが多くてお祭り状態、まさにこの地はバイク天国 ! ナンバーを見ると遠く関東方面からも多く、最遠方は札幌 !

GWは遠方からのお久しぶりの人多く、特にここ数年はコロナもあったのでサプライズ多々、静岡からの私のドカと同じセンタースタンド付きモンスター(10数年ぶり ! )、福岡からMT-07乗り換えレブル1100の若娘、30年前に私も味わったBMW1000RSが久留米から再び、前回数年前はテレネ700で帰還した昔のバイク仲間が岡山より(今回はプジョーのワンボックス)、etc... あっ、今回のサプライズはバイクばっか !?

犬連れの方も多かった ! 当店は他のお客様のご迷惑にならなければペット歓迎なので♪
さすがに店内へ猫連れの方はまだいらっしゃらないが(キャンピングカー車内数匹待機は今回目撃)、当店のココがいる。犬には不意に猫パンチをくらわすので要注意 ^^;

ということで、ある時はバイクカフェ、ある時はドッグカフェ、ある時はネコカフェ、そしてある時はライブもやる音楽カフェで、陶器や工芸品や写真などのギャラリーカフェ、さらには花と木々のガーデンカフェであり、くじゅう山と祖母山を見渡す展望カフェ・・・

盛り沢山ですが何のことはない、すべて私と家内の趣味で成り立っているという訳で…(笑)
バイク乗りもそうでない方々も、GW中はありがとうございました !



… 繁忙のGWを終えた昨日は2ヶ月ぶりに大分赤十字病院で肺癌の検診、前回はCTスキャンだったが今回はMRIスキャン。CT (X線使用) とMRI (磁気使用) はそれぞれ長所と短所があるため部位や検査対象によって使い分ける。
私の場合は頭部以外はCT、頭部はMRIで、癌腫瘍やその他異常を調べる。

今回のMRIで脳への癌転移は、確定医による正式な画像診断でも確認されなかった。
良かったのだが、前回CTの正式な画像診断書を今回一緒にもらった。

前回CTは正式な画像診断書が診察時に間に合わなかったため、主治医が画像をざっと見て腫瘍が確認されないと判断したものだが、今回の正式な診断書ではミリ単位の小さな腫瘍は数ヵ所確認されていた。また、半年前の緊急入院時のCT結果と比べてやや良化でほぼ変化なし、という診断だった。即ち半年前の時点で既に、初期に比べて大幅に癌が縮小していたということ。
(入院時は治療全体を診る観点から、CTやMRIの個別検査詳細は当方に知らされない)

以上のことから、いろんなことが腑に落ちた。
まずは大幅に縮小したものの完全に癌が消えた状態ではないということ、さらに、ここ半年間で急に癌が縮小した訳ではなく半年前の時点で大幅に縮小していてその後はほぼ同じ状態であったということ、したがって、癌が縮小した原因は昨秋以降の赤ワインでも乳酸菌R-1でもベートーヴェンでもなく、単に新薬の効果であったということ (ココの効能の可能性は、相乗効果含め残る)
癌が消えたはずなのに疲労感や倦怠感、疲れやすさや呼吸と脈拍の突発性の異常が変わらないこと、半年間でなぜ急に癌が消えたのかなどの謎が解明された。

もとから完全に癌が消えたとは思っておらず、余命が延びていろいろ助かると考えていたので何の落胆もなく、逆に不可解なことの整理が出来てすっきり、といった状態、もうしっかりと死を前提に今を生きてる身ですから、今さら「当面の死はないことに…」となっても逆に困惑して困ります(笑)。

それにしてもこの新薬は凄い、この一年間何の癌治療もしていないのに当初の効果がずっと持続し癌を縮小し続けているとは・・・本庶博士には本当に感謝ですね。





2023/04/19

またまた久しぶりに一年ぶりの当店でのライヴ、昨日マイナー内輪の。
まずはマスターに成り代わりわたくしことココから皆さまへの御礼を…



あとはマスターから…






一番のシビアな鑑賞者はココ !?


昨年はなんとかやれたものの、今回はさすがに私の病気含め無理かと思えた東京からのバイク・ピアニストの須藤さんとの、私の体調次第の出たとこ勝負、ジャズ&ラテン、ソロ・ピアノライヴ、、、
でも当日には私の病気も結構良くなっていて、昨年の数倍のパワー&楽しさで終えました ^ ^
私共感の愛するサックス奏者のウェイン・ショーター、先月亡くなった、、、その彼の曲も、、、

リハーサル時に「坂本龍一さん亡くなりましたね…」から始まり私、「いつもは誰も坂本龍一なんて取り上げないのに亡くなった途端にネットやマスコミは…」 私も彼の「戦メリ」や昔CMで使われた「アジエンス」などを時々弾いてる。

「… でもそれ以上に私はウェイン・ショーターの死の方が痛いです …」

その言葉を聞いてショーターの曲二曲を、ほとんど弾いていないといいながら、私が採譜したスケッチ譜面を元に素晴らしい即興演奏をして頂いた、、、

そんな素晴らしいピアニストから始まり、素晴らしい薬剤師や看護師 (実は当日ちょっとした医療的アクシデントがあった…)、"坂本教授"は居ないが、心理学の教授、建築学の教授、こんがり時間掛けて焼くパン屋さんや、私と同じく音楽を愛しその一助成す音楽ボランティアさん、さらには昨年と同じく、大学での建築士捨ててまで汗流しながらタコ焼き焼くタコ焼き名人の保育園の先生から、JA営業いつも私大好きなケーキや吟醸酒お土産の娘さん、英語バリバリ民泊の姐さんや、そして長年いろんなところでお世話になってる音楽大好きなエッちゃんやチーちゃんや、みなさんありがとう (^^♪

まったく楽しいひと時でした、


※東京から地べた走ってきたピアニストのCB1100、私と同じ空冷 ! のリッターバイク !

生のだいご味、また一つ味わいましたね ^ ^





2023/03/24

いつの間にかすっかり春の暖かさ。
日中は20℃を超える日が多くなり、薪ストーヴやエアコンは止め、窓を開ける。

気持ちよし。

今、ベートーヴェンの交響曲七番のリスト・ピアノ編曲版に再チャレンジしてる。



治療の後遺症ゆえか体調が優れないのは変わりない中にも、癌が画像上消えたこと、また前回報告のN響に促されたというか、とにかくこの交響曲が元々若い頃から好きで、さらには今回の野球、大谷翔平初めWBCの若き日本選手達が見せた爆裂の生命感、これらが一体となり今回この高揚感溢れる七番のピアノに集結したというわけで、まぁ無理とは思いながらも以前よりは大分腕を上げたし、一人ピアノで改めてトライ、流石に全楽章は無理なので第一楽章のみで。

神さまが生を延長して下さったようなので、これからは一層十分に生を味わいたい。



オーケストラ数十人で演奏するものなのでピアノ一人ではまずは音の数が多過ぎ、次から次から別フレーズが出てきて目まぐるしく、よくこんな発想が出来るものだと作曲者の天才を実感しながら曲を進め、、、

現代においても音楽史上最強のピアニストとも言われるリスト、そのこの曲の編曲は可能な限り原曲の響きに近づけようとしているため一般人にとっては無茶も多いがでも、一人で数十人分をドライヴ出来るのは、快感 !

原曲のベートーヴェンも、そしてそれをピアノ一台に移してしまったリストも、音を聞き譜面を目にすると凡人には想像も付かない天才と分かる。
さらに、彼らはそれらを譜面という設計図に落としてくれていることで、200年後の私含めた人類もその時空間を今に現出させ体感出来るとは、まさに人の継承された技術の妙、譜面という、全くのアナログにして、でも最強の音楽保存技術の成す術。

音楽の世界、そしてそれを作り上げる多方面の有名無名の人たちの世界は素晴らしい。

一方、それと対極にある戦争、そしてその危機を煽りその準備を飯の種として生きる世界中の、権力エリート。
もうこの下劣でおバカで野蛮な集団行為と構造は、地球上から消滅してもいい頃ではないのか。





2023/03/07

昨日は、重度の副作用から昨年5月半ばを最後に新薬が投薬不可となり一ヶ月に一度程度行っている肺癌の経過検診、前回の1月から一ヶ月半ぶりにメインホスピタルの大分赤十字病院で。
通常は肺のレントゲン写真と血液&尿検査によるマーカー値から癌の動きと体調全体をチェックするが、今回はレントゲンの代わりに肺から内臓全体に掛けてのCTを実施。

レントゲンもCTもX線という放射線を使うが、正確な癌の状態はCTでないと把握出来ない、しかしCTはX線による被ばく量がレントゲンよりも各段に大きく、放射線による被ばくが癌を誘発することから頻繁には使えず通常検査ではレントゲンで大まかな状態を把握し必要に応じCTを実施する、という塩梅。

で、今回約半年ぶり (前回はツーリング最中の緊急入院時) のCTの結果だが、「画面上では癌腫瘍は確認されない」 という驚きの結果 !

癌が体内に居る感じが薄れていたのでちょっとはそんなことも夢想したが、そんなドラマや映画もどきのうまい話は現実にはあり得ない、せいぜい小さくなってる程度か、だったのだが…

冒頭で 「メインホスピタル」と書いたのは今回の癌の件で多数の医療機関が連携してお世話になっているためであり、そのことは機会あればまた別途に書きたいと思いますが、今回そんな医療機関の人たちのおかげで無事ここまで生存出来た結果、死間近との思いで日々と接してきたこれまでの私の想定外の状況になった、、、「想定外 ? 私はそれをいつも想定して願って、この治療を行っています」
この癌の、クールな主治医の応答 … 笑 !

私が今回行ったノーベル賞も受賞した新たな癌治療法である免疫療法、でもその療法で今回の私ほどの効果が確認されているのは実は一割程度とのこと、また、新療法ゆえデータがまだ少ないので今回の検査結果から癌が治ったと判断出来る訳ではなく、従来の癌療法同様に再発の例も多い、とはその主治医の言。

でも今回、肺癌ステージ4のほとんど末期癌状態の中、完治目的ではなく、体の負担少なく癌の進行を抑えて延命を図ると聞いたこの療法、その療法の副作用で投薬継続困難となり、ただその残留効果で癌の活動を抑えているものの再活動すれば後は数ヶ月の命、だったものが、腫瘍そのものが消えてしまったとなれば再発しても元の大きさまで成長するには半年や年単位程の期間は有するだろう、

即ち、根治とは関係なくとも、数ヶ月先の見通ししかなかったこれまでから、半年とか一年単位で生を考えることが出来ることになったということ、この違いはものすごく大きい。

例えば最近の卑近な例を挙げれば、前回挙げたiPhone買い替えも結構悩んだ、数ヶ月後に死ぬかもしれないのに高額品を買い換えて良いのか … また、今やっているこの時期の年中行事、確定申告、こんなものパソコンもエクセルもほとんど使えない家内に今回伝授するなんてほとんど無理 … これから来るバイクの任意保険やタイヤ交換や車検をやるべきなのか…

これがお先数ヶ月なら苦悩もんもんだが、ひとまず一年先までは見通し可能となれば今時点での決断は早い、ということ。



ところで今回の想定外の好結果 (といって良いのだろう…多少狼少年ぽいが)、多々なる親しき人たちによるとか、日々の私の人徳とか(^^;) 、もしかしたら先週の日曜に家族や友人たちと一緒に行ったN響のベートーヴェン交響曲7番のアグレッシヴな演奏効果とか、まぁいろいろ考えられますが、実はココによる、ココ自身も気付かない神力によるものが大きいように自分では思うこと大。

もともと私の癌発覚の時点に突如登場しており、日々閉店後のひと時に私の胸、つまり癌病巣の肺の上に居てゴロゴロと嬉しそうに喉を鳴らしてくれて、その不思議なゴロゴロの周波数的な医療効果を置いても、私の心身に与えるポジティブなリラックス効果は自身確信されること。

「ココはあの人の薬…」、家内が誰かに言っていた気がする。

わたしは今まで長年生きてきて、こんな "いいひと" に出会ったことはない、人間はもとより犬にも感じる邪心というものが、彼女からは一切感じない、「心」は十分に感じる上で。
今回の癌が人生の終わりにココを引き合わせてくれたのならそれは、絵本名作「百万回死んだネコ」のように望外の本望。

… あっ、「百万回生きたねこ」か … 笑





2023/02/18

なにやら最近楽しい。

大好きな素敵な女性たちからチョコレートもらったし、、、笑

親しい従兄たちから手作りの実家家系図を見せてもらったし、、、

日本ジャズのメッカから電話があり 「元気な声が聞けて良かった」、、、

体調と相談しながらの薪作りや店木々の枝打ちなども何とか昨日終え、、、

大好きな赤ワインの良質お値打ち品入手にもこなれて素敵な味を楽しみ、、、

不具合発生したカーステレオもソフトアップデートと補器デバイス一新でよりこなれたものに、、、

ここ一年半、病気や事故で支障あったピアノも、昨日からはショパンのバラード4番(難曲! ) の修復にも着手し、、、

ココは変わらず優美で可愛く、、、

そして、、、



娘お下がりの古くなって瀕死状態だった小型iPhone (初代SE) を6、7年ぶりに新調 (小型iPhone13 mini) 、その丁寧で着実な進歩に、最初にiPhoneに出会った時と同じくらい今毎日感動しきり、、、

初代SEに比べ大きさが僅かに大きくなっただけなのに画面サイズは4.0インチから5.4インチ、ちょっと指が湿っているだけでダメだった指紋認証はマスクや暗闇でもOKな顔認証へ、液晶は省エネかつ真の黒が表現できる鮮明な有機ELへ、そして電池の持ちは格段に伸びた、、、

私はいつもポケットに入れていて片手で手軽に操作できるサイズが必須なので、今流行りの大型器はNG、選択肢がほとんどないが、今回のものは操作性含めてその頂点か、惚れ惚れする (笑)。
一年型落ちの不人気機種ということか、考えていたネット上の整備済み中古品よりも安い半値で、偶然にも新品を正規キャリアから入手出来た。

大体昔から、世間の興味から外れる不人気なものに価値を感じる事が多いので、よく得をする…(笑)




新しいiPhone13 mini はカメラが秀逸とのこと、ボケやライティングなどの効果も…


ところで、こんな寒い時期にも新旧入り乱れて来店される数々のお客さまたち、17年の歳月で培ったお客さまの広がりとその繋がりは、すごい資産なのだなと改めてこの時期に気付かされます。





2023/01/28




日本全土を覆う十年に一度との触れ込みの大寒波、もう一週間近くになりますが、でも当店付近の雪は幸い数センチ程度で最低気温もマイナス一桁レベル、全国に見る大事には至っていないもののお客さまは激減で、、、でも愛猫ココと店内からの雪景色を楽しみながら優雅なひと時を過ごす日々もよろし… (笑)。


… 最近、大きくなったとよく言われます… どんな夢を見るとこういうポーズになるのか …

先日、久しぶりにハッとする言葉を見ました。

「これは重要なことだけど、人生の最良の戦略は楽観的であることで、悲観主義は逆効果だ。楽観的になるためには音楽の果たす役割は大きい」



受動的な生き方が目立つ今の日本の人々。
サブスクやTVやYouTubeなどの格安鑑賞の氾濫、出来るだけ自身とのご対面は避けて他力コンテンツの鑑賞でやり過ごす。
能動的な生に向かうには面倒なエネルギーの隆起も必要ですし、なによりリスクが掛かります。酷いことにならないように大人しく安全に安全に・・・

でもそんなもの、何のための人生なんですか、楽しいんですか ? それで。
何事ももっと楽観的に考えれば、気軽に自由に意欲的に行動出来る。悲観は一見知的に見えるが、気力を削ぎ身の動きを封じる・・・ 繊細なハウス栽培トマトや大胆な大規模露地野菜に携わるこの地の周りにいる先鋭農家さんたち、そして市中の飲み屋のママたちや作家さんたちにはこの楽観さを見ます。たくましい。

… 昔ポリスというロックバンドで一世を風靡したスティング、昨今の、新旧作入り混じるサブスク試聴の若者達から反抗の象徴だったロックミュージックの隆起が世界的に起こっていて、そんな記事の中でロック重鎮としてのコメント。
私はロックから音楽に入った身なのでスティングもポリスも時代的にリアルタイムでしたが、当時の私にその音楽はヒットせず、でも名は当然知っている。
「人生の戦略としての"楽観"、悲観は逆効果、その楽観力を音楽は高める」

音楽で一時期の世界を制した人の思考とその言葉はやはり違うと思った。
今の死と隣り合わせの日々に対しても心が軽くなった。

… あっ、私の体ですが、先日の検診でも変わりなく癌活性はなし、ひとまず安堵。そんな中、寒い中の少数のお客さんの中に久しぶりの方々が何故か最近多くて、楽しいお店仕事、やってます。





2023/01/06

遅ればせながら、新年明けましておめでとうございます !
新年が明けるのは当たり前のことと長年何も考えず思っていましたが、ウクライナやロシアでは新しい年を迎えられなかった方々も多大でしょうし、私自身も今回新年を迎えられたことに、有り難きことと感謝するのみです。

今年のお正月は、長年勤めていた広島の車メーカーを辞めて福岡へ帰ってきた実弟の親しい長男、彼が新たに始めたホットドッグのキッチンカーでお正月の三が日、福岡県柳川の三柱神社でお店を出すというので、愛猫ココを連れ初詣と偵察がてら家族全員で行ってきました、弟夫婦とも現地集合。



 

おみくじに書かれていた歌が今現在の心情にすごく一致していて驚いた。
おみくじ自体は当り障りのない中吉でしたが、笑

仕事を終えた大晦日に長湯温泉の露天風呂に浸かりながら、その軒下に巣でもあるのか、上空から飛んで来てはそこに出入りする鳩を 1〜2mの間近でずっと見ていた、何とも奇跡的な動きに思えた。
羽を大きく広げた大きな姿勢で結構なスピードから軒下近くの板塀に舞い降り、羽を畳んだ小さな姿となり板塀の上を器用に二本足で歩き、軒下へ姿を消す。

シンギュラリティがどうの、AIだ、自動運転だ、ロボットだなどと言っても、どこにでもいるこんな鳩の動きが出来るものを人間が作り出すことは到底無理と思えた、しかも彼らは自分たちで動力源を摂取し、体の故障を直し、後続者まで作り出す、そんなものを未来永劫人間が作り出せる訳がない !

そんな奇跡に囲まれて私たちは生きている、生かされています。この小さな星の上に。
生きているということが奇跡。



本年も当店SlowBeat をよろしくお願い致します ♪
合わせて、どこかのイベントなどで見かけた際は、上の「DELICIAUS HOT-DOG」もね (^^♪
非常においしいホットドッグでしたよ !






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