気がついたときに、思うことを記していきます。
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2019/12/18
昨夜いつものように閉店後、ピアノのある二階で音楽を楽しんだあと階下でTVを付けると、若手俳優の佐藤健 (映画 「るろうに剣心」 で一押しのファン)
が 「鉄腕アトム」 になにやら言及している映像が飛び込んできた。なにやらというのは、その瞬間に山下達郎の「アトムの子」という音楽が体の中で響き出し、すぐ二階に戻ったから。
山下達郎のCDはオムニバスが一枚だけだが、昔、家族でアウトドアに行く車中、夏には定番だった。
それを数年ぶりだろうか、二階ホール大音量で鳴らした。
涙が出た。
私は音楽に歌詞というものはヒットせず、ただ音だけ絶対だが、この山下達郎の曲の歌詞の端々には刺さる感じがあって、今回CDの歌詞カードを初めて見てみた、、、
全く今の世を見据えて描いたとしか思えない、三十年も前に。だがもっと先に手塚治虫がいる。
この曲は手塚治虫の死後二年ほど後に山下達郎が今回の私のように何かにインスパイアーされたように完成間際のアルバム十日前に着想、徹夜の連続で仕上げた、とライナーツノートに自身記していた。
先日混沌の中で大義を貫きアフガンに身を捧げた中村哲さん、たったの16歳でひとり立ち上がり大きな力を及ぼし始めているスウェーデンのグレタさん、強権に抗う香港の若者たち、そしてここ大分の人助けの僧(でしょ)、尾畑春夫さん(オリンピックの聖火ランナーに決定されたようです
! )。
アトムの子供たちがいます。
♪ どんなに 大人になっても、僕等は アトムの子供さ
♪ どんなに 大きくなっても、心は 夢見る子供さ
Fe-Fe-Feel it! Fe-Fe-Feel it!
※オリジナル→https://www.youtube.com/watch?v=qX3XKMP839Q
♪ いつでも 百万馬力で、みるみる 力がみなぎる
♪ だからね さみしくないんだ、僕等は アトムの子供さ
Fe-Fe-Feel it! Fe-Fe-Feel it!
♪ Oh Boyー どんな時でも 君の事だけをー
♪ Oh Boyー 考えていたっけ
♪ 意地悪 する子がいたって、最後は 仲良くなれたよ
♪ あの子は どうしているだろ、今でも 大事な友達
♪ みんなで 力を合わせて、素敵な 未来にしようよ
♪ どんなに 大人になっても、僕等は アトムの子供さ
Fe-Fe-Feel it! Fe-Fe-Feel it!…
みんながこの音楽に感じる "アトムの子供" になったら、どんなに素晴らしい世界なのか。
デーモンの子ばかりが権力を持つようになったと感じる今の日本を始めとする世界の人社会・・・
アトムの子も大人になるとアトムの子供ではなくなってしまう・・・
でも戦後灰色の時代であった数十年前に、その希望を、当時低俗とされたマンガ、アニメで示した手塚治虫、アトムはロボットであったが人類の英知である「倫理・愛」なるものを埋め込まれたとされた。
亡くなった中村哲さんは医師であったが手塚治虫も医師であった。一人一人を治療で救っていては全く足りない、多くを救うためにそれぞれ全く畑違いの土木と漫画を手段とした。
・・・そして時間を経て、それを感受した達郎の音楽へ・・・
アトムの子供たちは、一杯いるはず、
気に留めた曲はいつも簡単にコード(和音)だけ書き留めておくんですが、この曲はメロディー、和音、リズムと合間の小フレーズなどキーポイント一杯で、耳コピ採譜したものの、さてどうやってピアノ一台で弾くか・・・
この時期クリスマスの定番、達郎さんの「クリスマス・イヴ」ですが、
アトムもいいかと。
2019/11/22
今日は「いい夫婦」の日。
先週末の「竹楽」出張カフェ ! 今年も夫婦で出張 ! (というか犬と娘も)、楽しかった―
週末の三夜続きますが、焼き菓子「カリン」さんのお店でいつもの毎夜異なる偶然と即興の楽しさ。
※表通りの雑踏と裏通りの静謐。私どものお店はこんな裏通りの一角に…
今回の初夜は「イヌ」。
昨年初揃い踏みの三柴ちゃん、"ハナ・ナナ・ハル"も再集合、それに加え、前回この欄で書いたゴールデンの"クララ"ちゃんも登場
! 初日から何故か忙しくて写真撮れませんでしたが、四者四様の人柄というか犬柄が現れていて面白かった。^ ^
二夜は「オカリナ」と「赤毛和牛」と「娘仲間の美女軍団」。
写真中央でオカリナを吹いているのは当店長年の常連さんで、福岡に住み週末当店近くの仮屋と温泉でリフレッシュ、オカリナ演奏で最近は特に沖縄出張が頻繁という変わり種、私は彼の持ってきてくれる沖縄の変わったお土産を毎回楽しみにしてます。^
^
今回は差入れに阿蘇は産山村の「赤毛和牛」。以前彼が作ってくれたビーフシチューで凄く美味かったが、カフェやりながらカリンの旦那さんが横で炭火で焼いてくれた焼肉も圧倒的に美味
!
・・・と舌鼓を打っているとお店にきれいな若い女性たち、おっ ! と思ってよく見ると、娘といつもの娘の高校器楽部関連の仲間たち、、、ホント、実はこの欄でも昔から書いてますがみな美女揃いです。
・・・TKBなんていって売り出せばいいのに・・・(竹田きれいブラスバンド)
ちなみにスーパーの袋を下げてる写真の笑顔の素敵な女性も当校、竹田高校器楽部のシニアOGです、さらに実はきれいなカリンさんもOG、今回出張カフェにたまたま来てくれた今年入部したという若い二人の娘さんたちもきれいでしたね、
… ということで、綺麗になりたい方々は竹田高校の器楽部で音楽を。 ^ ^
二夜が長くなったが、第三夜は「ブルーグラスの飛び込み演奏 !」
毎年竹楽の終わりに楽器を携えて互いに「やぁー、お疲れさま !」と通りすがりの方々でしたが、今回は足を止めコーヒーのご注文、その合間に演奏をご披露いただきました。
六人でバンドをやっていて竹楽のあちこちで演奏、その内残ったご三人がこの近くにお住まいだそうで今回通りがかりで足を止めて頂いた。
写真右のバンジョー。写真では分かりませんがいつものイメージと形状がなんか違うなとお聞きすると、ブルーグラスで使うものは音量アップのため胴体を膨らませた作りになっているとお聞きし、また一つ知った。
この地と係わり深い滝廉太郎の誰でも知っている 「花」、〜♪ はーるのーうらぁらぁのーすみだがわー♪〜
これがブルーグラスの軽快なリズムに乗ると明るさと素朴さが物凄くマッチしていると初めて知った !
この素朴なお店お祭りの締めにふさわしい、楽しい音楽のひとときでした。
… 今年の竹灯篭飾り付けの景観はここがヒット。
広瀬神社。
日露戦争の軍神とされる広瀬海軍中佐を祭る神社。
後でたまたまお出でになったお客さんから聞きましたが、今回はここにかなり力を入れたと。
いつも馴染みの常連のみなさま方たち含め、ホントに今回も楽しい三夜、ありがとうございました。
2019/11/10
前回のコラム以降で、10月12日上陸の台風19号のことは自分の記憶に残しておきたい。
大規模な事前予報も叶わず、東海、関東、信州、北関東、東北という、私の住んだ広範囲に渡って河川多数氾濫の甚大な爪痕を残した。通常河川の決壊など一つあっただけでも大事なのに今回なんと71河川140ヶ所
! 死者は100人近くに及び、先の台風15号の追い打ちとなった千葉県の人々の苦難には耐えがたいものがある。
いつもほとんど報道されないが、ペットや家畜など身近な動物たちにも多くの被害があったはず、飼い主にとっては家族のようなもの、、、
そんな中、先日ゴールデンのでかい三匹がお客さまのご同伴で当店に・・・
当店はドッグ・カフェとは表立って謳ってませんが、他のお客さまのご迷惑にならなければ基本的にペットフリー・・・部屋も2スペースに分かれているので結構自由が利く・・・なので聞き伝えで来られるワンコちゃんご同伴のお客様はそこそこおられます、でも大概は小型犬、どでかいゴールデン・リトリバー三匹はなかなかの優雅さ
!
いつも来てくれる写真真ん中のクララちゃんがお友達たちを連れてきてくれた。
クララはペットショップの売れ残りで結構つらい目に会ってきたらしい、最初来た時はまだやんちゃな1歳前後だったのにほとんど表情や動きがなかった。「お利口さんですね、躾けすごいですね」「躾けは何もやっていません、随分虐待されていたようで」・・・
その後の彼女、来るたびに表情や動きや明るさが増えてきて、今回はお友達まで連れてきてくれて・・・
いいご夫婦に出会えて、ホントによかったね !
クララ、3匹も似たなのが集まったら識別できないだろうと思ったのだが、即、分かった。
彼女はたれ目で人なつっこい、愛らしい顔付きなのだ。
・・・ウチの柴犬はるはどうなった ? ・・・
ちょっと前、娘がスマホに撮り溜めていた画像や動画をアプリがBGM含めて勝手に作成したもの・・・
AI もおもしろ。
"はる"は今も健在、いろいろ機能衰えながらも、今も大してこのパフォーマンスに変わりございません。(嬉)
今週末の「竹楽」出張カフェ (詳しくは→コチラ) にも出張予定 !
よろしかったらお姿、見に来て下さい。
2019/10/09
先週末の土曜日、世界的ピアニストのリサイタルが、この人口二万の田舎の小さな市で大水害から復活させた文化ホール「グランツたけた」であった。
このホールが復活してこの一年、以前の子供や孫やカラオケ発表会の「文化ホール」とはまるで違う質の高いプログラムに驚いていた。
ジャズピアノ独奏のスガダイロー、カティア・ブニアティシヴィリの世界精鋭のクラシックピアノ、仙台からは仙台フィルハーモニーオーケストラ、そしてあのチェロの巨匠マイスキー、レクチャーコンサートVol.1と称して国内の若手によるチャイコフスキー三重奏、そのあとこのダン・タイ・ソン !
全部知らない人ばかり、という人もおられるかもしれない。私もコンサートをお店で10年50回やったった身、田舎ではとにかくTV的な知名度がなければ人は集まらない、そんな中でこの無謀とも思えるプログラムの数々、、、その陰にはひとりの敏腕プロデューサーの熱意があったと知ったのだがそれはまた機会があれば。
・・・二三行で済ませる状況説明の前置きのつもりが長くなった。
ダン・タイ・ソン。
彼の演奏に強く感銘を受けた。だからこれを書いている。
洗練、自然体、丁寧、、、
ちょっと長くなると思う。
クラシックの場合、楽譜があるのでその通りに演奏すればみな同じだろう、と思われてる方もいるかもしれないが、譜面はベースとなる設計図であって、完成品にするためには奏者がそれぞれ設計図に書き込まれていない、図面化することが不可能である部分を考えなければならない、ということなのだ。そのベースとなる譜面でさえ、同じ曲で数種類存在するということは、歴史の古いクラシックでは普通にある。それを含めて奏者は考える、どうすれば作曲者の意図した音に近づけるか、そのことを踏まえてその上に自分の想いを乗せるには・・・
といったことで楽譜のあるひとつひとつのクラシック音楽に様々な演奏が生まれる。
自分も趣味でピアノを弾くのでCDやYouTubeなどでいろんな奏者の演奏を参考に視聴する。
自分が全部そのとおりに弾きたいと思うものはほとんどない。ここはこの人のニュアンスで、この部分はこの人の解釈で…で、継ぎはぎで自分の好きなようなものを作る。
「自分が全部そのとおりに弾きたいと思うものはほとんどない」のは、今回ダン・タイ・ソンの演奏を聴いてその理由が初めて分かった。聴衆に分かり易くするため、自分のドラマチックな高揚感のため、または自分のテクニック誇示のため、そのために強調されたアゴーギク(緩急変化)やディナーミク(強弱変化)を使うことが多いからと。
彼の演奏にはそういったものがなかった。どんなに速いパッセージでも一音一音全ての音に気を巡らせていることが感じられた。当然、手を大きく上げたり体を揺すったり恍惚の表情をしたりの演奏パフォーマンスもない。ミスタッチという語句など忘れてしまう絶対的な時間と音色変化の、自然な流れがあった。
彼はベトナム人である。ベトナム戦争の最中で練習をし世界最高峰のショパン・コンクールで東洋人初の覇者(第10回・1980年)となった人、当時白人以外へのハードルは相当高かっただろうと思う。ちなみにショパン・コンクールは1927年来約一世紀に渡り行われているが五年に一回の開催のため一世紀の優勝者はたったの16人、その一人がこの地でフルのリサイタルを開いたということなのだが、その偉業をどれだけの人が理解していたか・・・・というと、偉業も何も知らないお客さんが演奏後に当店に来て「クラシックよく知らないけどすっごく感動したーーねぇ、あの人ってどうゆう・・・」
経歴など関係なく、懸命に努めてきた人の成果は人に伝わるようで、演奏会場の雰囲気からもそれは感じました。
なお、ショパン・コンクール第7回(1965年)の優勝者は、当地大分県で1998年来毎年続いている世界的 「アルゲリッチ音楽祭」のマルタ・アルゲリッチ。
※以下の写真は当店のグランドピアノから
最初に気が付いたのは彼のペダルワークだった。彼は演奏中ほとんどいつも両足をきれいにペダルに軽く乗せたままで、遠くからはほとんど動かしているように見えない。
ピアノ、グランドピアノには左右それぞれの足で踏む二本の基本的なペダルがある。
右足用のペダルは弦の振動を止めるダンパー全部を一斉にON/OFFするもので、踏み込むと全てのダンパーが解除され200本以上全ての弦が解放状態となる。そこで一音でも鍵盤を叩くとそれに多数の弦が共鳴し、あの深遠なるピアノの音が生まれる。そう、非常にハーモナイズでヒューマニズム的なモード。
ペダルを上げると、押されている鍵盤以外の全ての弦をダンパーが重力で抑え込む。周囲の雑音を嫌って自己を歌うパーソナルなモード。
左: ペダル踏み込み (ダンパーOFF)、右: ペダル上げ (ダンパーON)
左足用のペダルは弦を打つフェルト製のハンマーの打弦位置を、鍵盤全体を横にずらすという力技で変えて弦の発色自体を変えるもの。普段使わないフェルトの柔らかい部分や、一つの音に三弦張ってある箇所は二弦で打鍵することになり、ベールの掛かった柔らかな音色になる。
左: ペダル上げ (ノーマル状態)、右: ペダル踏み込み (ハンマーが横にずれる)
以上解説したこの左右のペダル、基本的に踏むか上げるかのON/OFFで使われるもので、右ペダルは踏み込んだ状態が基本、左ペダルは足を離しておく状態が基本で、右ペダルはフレーズ毎に踏み変える、左ペダルは必要なところだけ踏む、というのが一般だ。そこで冒頭に戻るが、ダン・タイ・ソンは演奏中ほとんどいつも両足をきれいに"ペダルに軽く乗せたまま"で、遠くからは"ほとんど動かしているように見えない"。
何故だかをずっと演奏中観察しながら考えていた。右ペダルを使わないで持続できるはずのない音は持続している、逆にペダルを使ったら残音だらけとなるフレーズは玉のように転がる。つまり当然ながら右ペダルは使っている。
左ペダルも、彼のトレードマークである美しい音色、曇った楽想の中でここぞというときは華やかな音色に変化する、これも当然使っている。
一体、ペダルを動かさずに、どういうことか。
その後思い付いたのは、ペダルON/OFF切換え間の僅かな緩衝帯。
右ペダルの操作するダンパーはフェルト製であり88個の鍵盤のバラツキもあるため完全なON/OFF切換えの間には数ミリの変移区間がある(ハーフペダルと言われる領域)。左ペダルも同様に数ミリの変移区間がある。ペダルの操作範囲にして左右とも1センチ弱。
この1センチ間のミリ単位の調整を両足それぞれの操作で組み合わせ、微妙な音色調整を計2時間の演奏中行い続けたということだ。
上手い音色表現の手を見つけたと試しにウチのピアノでやってみたのだが、右足も左足もミリ単位の微妙さでのシームレス、両足の組み合わせによる微妙な音色変化は無限
! とすぐに分かった。とてもコントロールできるものではない。
世界トップレベルのピアノ奏者はこれを行う。
創作家という人たちの深遠に触れた。
彼のモットーはデビュー当時から変わらず、「ゆっくりと確実に」とパンフレットにあった。
どこかで聞いたフレーズだと思ったら、ウチのお店の案内に私が書いたフレーズと一緒だと気付いた。
彼は私とほぼ同じ年齢。若くして世界の片田舎からピアノの頂点に立ち、そこから数十年のピアノ演奏を経てきた人の演奏を見てみたかった。
それは予想を遥かに上回る体験だった。
例えば錆付いた汚い鉄球を磨いて、まずは錆を落とす、さらに磨いて銀色の表面を出す、さらに磨いて輝きを出す、普通はこの辺で立派とされるが、彼の場合はさらに鏡面までに磨き上げる、そんな演奏だった。
一番聞きたかった当初プログラムの大取り、ショパンのバラード1番がスケルツォ2番に変更になったのは残念だったが、アンコール最後の曲がつい二三日前から何故か自分が弾き直していたマズルカの13番だったことに救われた。
彼はどこか僧侶のような感じがする。
奇をてらったり受けを狙ったりびっくりさせたり過激に怒ったり過激に楽しんだり、今の世界に多く観察されるそんな他者依存のものではなく、真摯な自己に忠実であろうと、ゆっくりと確実に努力する姿勢は、今の世界で稀有であり貴重なものに思えた。
2019/10/01
昨日、当店長年のバイクのお客さんがバイク走行中に事故で亡くなった。
今朝、最近彼と一緒によく来られる若いバイク友人からお店に電話で連絡があった。
「CB750で先日も一緒に伺ったものですが…」
ちょっと雰囲気が変だと思い、近くで誰かバイクでトラブって救援要請かなと思ったのだが・・・
「昨日彼がバイクで事故って・・・」 「えっ?」 「・・・亡くなりました。」
茫然。
・・・もう十年くらいも前だと思う、最初に来られた時の彼のカワサキZ1、世界初のDOHC四気筒900ccで日本製バイクの粋を世界に知らしめたバイク、この辺りでは懐古趣味の旧車もよく走っているのだが、私は趣味ではない。だが彼のZ1はエンジンのチューンは当然のことながら足周りからフレームから全てに最先端の「走るバイク」のもので置き換えられていた。「あれっ、このサイズのタイヤ、どうやって装着したの?」「スイングアームから変えた。手が入っていないのはタンクだけかな(笑)」
戦艦大和へのオマージュが宇宙戦艦ヤマトを作った、といった感じ。
私が「先日ノーマルのZ1に試乗する機会があったがハンドリングの自然さに驚いた、でもパワーはやはりね・・・」「オレのに乗ってみる?」
R-1(ヤマハの現代最先端スポーツバイク)の同行お客さん、「付いていけません…」
電話くれたCB750のお客さん、「彼と走っていると、モラルが崩壊しそうで…」
彼のZ1の写真ないため "こんな感じ"のイメージ画像
彼の名前も家族も仕事も知らない、ただこのお店からバイクでも二時間ほど掛かる遠方の杵築市の人とは知った、だが詳細など関係なく、同年代のバイクを介しての「男」としての感覚が稀有にマッチしていた、カッコよかった。それを若い友人が察し、今回連絡をくれた・・・最上位にハードたが一番旨いショートピース愛煙家の彼が数年前、確かさらなる値上げということで国の施策のバカらしさに煙草やめると言った。「もうやめる
!」 と言っていたウチの多くのお客さんの中でただ一人、きっぱり止めていた。
彼の名前も年齢も家族や仕事も、今回の事故をネット検索したニュースと連絡を受けた彼の友人の電話から初めて知った。 ネットとGoogleマップを駆使して事故現場も特定した。交通量の少ない直線基調の県道左ブラインドコーナーで対向車線へ滑り対向車と正面衝突、私も何度か走っている道、「なんで彼の技量でこんなところで…」。たまたまの対向車さえなければ、また松葉杖の笑い話程度で済んでいたはずなのに。
私のお店は私の趣味もあってか、バイクやスポーツカーのお客さんがそれなりに多い。
でもこのお店の丸13年間、実はバイクやスポーツカーでの事故死がないことが秘かに自慢だった。
単なる事故でさえ記憶にあるものは二三件で、みな復活した。
ひるがえって過去の記憶を辿ってみたのだが、バイクを初めてからいろんな地でいろんなバイク仲間がいたのだが、高校から大学、社会人からこのお店ーーー徳島・名古屋・北海道・福島・神奈川・静岡・大阪・大分・・・自分を含め事故はいくつかあったものの・・・・・
実は今回のショック、危険と言われるバイク、でもその仲間で身近な人が死ぬ、ということがバイクに乗って四十数年、生れて初めてのことだったからだと分かった。
当日同時刻、彼が走っていた時、私も定休日で彼と同じように一人ドカで別の地区を走っていた ・・・
いつもバイクや遠方からのお客さんには「願掛け・おまじない」かもしれないが、帰り際に「気を付けて行って下さいね」と声を掛けていた。家内も同じことをやっていた。結婚した時から「ちょっとミスっただけで死ぬ」バイク乗り亭主と過ごしてきたからか。
何かちょっと無理をしそうな時にこの言葉が思い出されブレーキになるかも、との思い。
実は前回ここで書いた子猫ちゃん、この二日間夕刻見張っていたのだが来ていない。
先日すぐ近くの道路で、跳ねられている茶色の子猫を見たとの娘の目撃情報からの見張りだったが、いつも散歩から帰ってきて餌をちょっと食べたらすぐ寝ている"はる"が寝ずにずーと、子猫がやって来るルートを気にして見回っている。
「…今日も友達来なかったね…」 たった一度だけでも姿を見せてくれればそれでいいのだが。
相重なる交通事故による身近な死、いつ死ぬか、必ず死は訪れる、生と死は表裏、いつ死んでも悔いのなきよう、、、、なんて言っても、何の脈絡も必然性も絶対性も見えず誰もどこも得をしない突然身近なものを失う
"交通事故死"というもの、利便と快楽と裏合わせに、現代の人間が生んだ大厄物か。
2019/09/09
今日の定休日、雷雨を避けながらバイクを駈って陽も落ち、お店の軒下テラスで一杯やっている時に、密やかに行われていた密会を、こっそり、横でじーと身動きせずに見ていた。
数週間前から店周辺に現れていた子猫、老犬のウチの"はる"。
(おなか空いてるんです…)
(お父さんやお母さんは? …)
(…いません…)
(わたしは老いてもうよく見えないから…)
(美味しいか ?…)
(困ったらまた見つからないようにお出で…少し残しておくから)
老体で食の細い"はる"、だが最近完食しているので喜んでいる一方、ネコに食われているのでは、と食器置き場をいろいろ変え最終的には犬小屋真前までに持って来ていたのだが・・・
さすがにこの位置ではネコも盗み食いは無理だろうと思っていたところ、まさかこんなこととは、、、
"はる"が、子猫が食べることを知って許していることを今日知り、さすが、と思いました。
老いて余す財を持ちながらも誰にも与えない人や国が一杯のこの世で、敵対する生きようとする異種に自分の食いぶちを与える・・・
ご飯を譲る「ぜんじょう」とかいう言葉があったよなと調べても「禅譲」しか出て来ない、そんなトップの高尚な言葉は地球上市民に関係はない。
では私が作ろう、
「膳譲」 by Haru。
…でも 「禅譲」 と、老から若へ違う血縁に、の大意では同じか。
2019/08/26
お盆休み。
私たちのお盆は皆さまをお迎えする役割だが、実は久しぶりに会う友人たちと夜ちゃんと楽しんだりしてる。
以前勤めていた会社の友人、そのバイク友人、当店懇意のシャモ料理屋のママ、その友人、その皆とそれぞれの関係で親しいウチの娘など、訳の分からない繋がりのメンツの、ママ当店への出張サービスによる鍋からおにぎりまでシャモのフルコース
! 酒も、久しぶりの我がスコッチ愛酒 「ラフ・ロイグ」 初め、変わり種の麦酒&焼酎をみなが持ち込み、さらにはお客さんお土産の清酒など盛り沢山で、私は天国
!
その清酒お土産の大阪パブ「三裕の館」のママ&マスター初め、今回のお盆で印象に残るのは幼子たち。
普段赤子連れの方は少ないが、この時期は家族でのご来店が多くなる。
「三裕の館」ママ&マスターが連れてきてくれた長女とお孫さん男女、屈託のないのびのびーきらきらーさすがこの夫婦の孫たちー、、、、四苦八苦の末めでたく結ばれた郵便局と鍼灸師若夫婦の初子四か月の長女、すくすくと美顔で―、、、、地元竹田和菓子老舗の女将からその娘さん姉妹とその幼女ちゃんたち女性五名、お盆の書き入れ時に女性陣全員ランチタイムぅー
!?、、、、当店ゴボウのペペロンチーノ"大盛り"大好きな懇意な生命保険の母と娘の孫娘、目力が強い、「おばあちゃんとは見えないし…"私の三人目の娘で…"と言っても分からないんじゃないのー
笑」 のきれいな三世代ぃー、、、、
・・・忘れてた。昨年アラフィフで一回り以上も下の綺麗で素敵な奥さんと初結婚した、高齢男子の希望の星 ! 今はお隣熊本に住む以前の会社友人の一歳になる娘さんが、よい。
つぶらな瞳でずーと私のことを見ていてくれてにこにこー、最後、「また来てねー」でハイタッチ !
私の記録としても書きましたが、でもその他にもいろいろ幼子、赤子のパワーには魅了されたことが多く、途中軽い台風襲来などもあったもののお店としては楽しく繁忙な、そしてワンコちゃんたちのキュン
! (当店は基本的にペットフリー ! )、さらに娘の高校時代の吹奏学部のいつもの仲間たちが "全員集合"で集って友達の結婚式のサプライズ造りで夜中までワイワイガヤガヤ当店でなどなどと・・・
そんな良いお盆週間でした。
みなさま、ありがとうございました。
2019/08/04
金魚とメダカが復活 !
実は一ヵ月前までお店玄関先の水槽にはメダカ三匹しかいなかった。
数年前に別府のお客さんから頂いたメダカ達はちょっとづつお亡くなりになりついには三匹に、大きくなっていた金魚二匹は今年四月の誰もいない定休日にカラスに持って行かれた・・・数年前に拳大まで大きくなった五匹を一挙にやられて防御対策をしたのだが、それを突破して・・・
そんな状況を察したかのように一ヵ月前、前回メダカを頂いたお客さんが数年ぶりにお店にお出でになった、数日後、また多量のメダカを持ってきて下さった
! うれしかったですよー !
そして一昨日、何回も頂戴した金魚を亡くしていたのでもう頂けないかと思っていた懇意の金魚師匠から、新たに立派な二匹の金魚を頂いた !
金魚とメダカたち、楽しそうで涼しげで ・・・ やはりいいよなー。
こちらは復興か。
前回、店裏のスギ林が伐採されたことを書きましたが、半世紀遮られていた当所からくじゅう山への展望が復興したことを機に、これまで未公開だった当店の地理的な驚きの事実をご紹介。
この地図の円の中心点は当店です。円の半径は15km、その円周上に久住山と祖母山があり、ほぼ近くに阿蘇山の根子岳もあります。さらに祖母山と久住山を結ぶ直線上に当店があります。 (
「久住山とはちょっとずれてるんじゃないの?」 と細かい点を指摘する御仁もおられるかと思いますが、久住山は大船山と共に 「くじゅう山」系の中の象徴的な一山であり最高峰は「中岳」で
「久住山」のちょっと右、地図の直線の先端辺りになります。)
つまり当店は、くじゅう山と祖母山のちょうどド真ん中の位置に在する、ということであり (駐車場で両山を見ると実感できます)、阿蘇山の根子岳も含め 「日本百名山」の三山、さらには地図で分かるように 「日本一の炭酸泉」長湯温泉、これら大自然の象徴的存在たちの中心に位置するということであり、まぁ要するに強大なパワー・スポット???・・・かもしれないということで・・・(笑)
ちなみにこの地図に表示はありませんが、「環境省名水百選」の池山水源(産山村)、「日本の滝百選」の原尻の滝(緒方町) もこの円周上にあります。
こんなに多くの日本有数の山系・水系スポットに囲まれたその中心に、当店があるということに驚きます。
そのパワー・スポット、久しぶりにTVにちょっと出ます、8月6日(火) 18:15 からのOBSイブニングニュース後半、そのパワーを一緒に浴びているお隣
「くわき農園」 さんのスイートコーンと共に。
よろしかったら是非ご覧下さい。
2019/07/17
本日昼、カウンターにいつものように座った窯主、開口一番 「週末に変わりますかねー」
ん〜 ? と一呼吸置いて「週末が選挙なんてほとんどの人は意識ないでしょー」
そう、今週末の日曜は参院選投票日。
何も特別な議題がないように見える、見えさせられている今回の参院選、マスメディアもせいぜい投票率の低下に言及する程度。この景気悪化の中で消費税10%を公約に入れても安泰選挙とする与党・・・
山本太郎率いる少数 「れいわ新撰組」 しかソーシャルネットも煽る要素がない。
「山本太郎なんてアホ芸人にSNSで賛同の投稿、さらに "政論バー" なんての安直に竹田に出来てるって、マスター知ってるー?」・・・・これは本日最終のカウンターに座る、これも辛口常連さん。
コーヒー淹れながら 「でも言動見てると下手な政治家や官僚より凄く勉強してるのは分かるし、それを端的に表現するパワーはあるよね、その政治を討論するバーなんての、客集めの手法としたって田舎でおもしろいと思うけどねー」
・・・ ほとんど深夜やってる志村けんのコントのようなカウンター越し会話の、ほとんど一般に意識されていない今回の選挙、でもこの田舎の中でも数人でも、選挙、政治に強い問題意識を抱いているお客さんたちが当店におられるということに、私は誇らしい。
感化され、一筆。
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私は最近思っている、、、この地に来て地べたの市議・市長選を体験し、そしていつもの国政選挙の低投票率、どうやったら正当合理な「選挙」というものが出来るのかとずっと思い、、、
選挙権というものを免許制にしてはどうか、ということだ。
オーストラリアでは選挙に行かなければ罰金として投票率8割としたそうだが、政治に関心のない人に無理に投票所に行ってと言っても、それはポプュリズムの拡大になるだけだろう。
「あのひとカッコいいから、おもしろいから、いい人そうだから・・・」 TVの低予算バカ番組ばかり見ている人が投票に行ってもまともな政治に繋がるとは思えない。
もともと選挙権というものは王制を崩壊させた後に選ばれた貴族の男子にしか持てない特権だった、それが今は先進国では社会底辺までに移り男女みな持てるようになった。だがその歴史的な
「ありがたさ、や、すごさ」をもはや今現在皆に伝えることは困難であろう、であれば政治に参加したい、する必要を感じる、と思う人だけが試験を受けて選挙免許を取得し、その高貴な選挙の権利を行使するという方が、ポプュリズム(衆愚)を軽減し投票率がどうのという愚論をなくす合理な民主的方法ではないか、と思うのだ。
そのような免許制を採っている国を耳にしないこともあり、危惧されることはある。
集票を求める団体は必ず全員免許を取得する。すると政治無関心の無免許者を除いた投票数の中で強者の得票"率"が上がって、益々力を強める、ということなのだが、でも今、五割の人が選挙に行かないという現状では実状に変わりはない、と思えるまで、今の選挙制度は衰弱してきている。
では免許制にして何が良いかというと、「選挙権を持つ」 ということが個人の意志選択に任されるということ、そのことによる政治への関心隆起。免許が
「知識人」としての社会的ステイタスにでもなれば隆起に輪を掛けるし、集票のため頼まれて投票に行く人も免許を取る際に政治や選挙の勉強をする事になるので、その中から自我に目覚める人たちも出てくるだろう。そんな意志持つ投票人たちの前で立候補する政治家も洗練されていくだろう。
様々な国内の歪み、最近の話題から行くと、年金、引き籠り、非正規、最低賃金、ロスジェネ、少し前からは原発、少子化、地方衰退、社会格差、バブルからの長期経済低迷、ずっと前からは沖縄から韓国や中国、そしてアメリカとの安保含めた対外交渉、、、それら全部の庶民・国民への負担。
これらはみな国の施策の結果であること、それはこの国の選挙結果の政治家たちが何十年にも渡って先導して為してきたということ、即ち、政治や選挙は他人事ではなく直接自分に降り掛かるものだということ、そういったことの知見や意識を、人々に隆起させられることになるのではないか、、、
ということでの選挙の免許制案でした。
先月六月の終わり、当店裏の杉の森の数十本がたったの二日間で全て伐採されました。
ちょうど当店定休日、バイクで走り回って夕刻帰ってくると店を間違ったかという変わりように驚き。
杉の木に遮られて見えなかったくじゅう山が一望出来るようになりました。
杉の山が禿山になることはバイクであちこち走り回っていて何度も見ていますが、こちらに来てずっとすぐ真裏の風景だったものが忽然となくなると、いろいろなものが見えてきます。
木の樹齢は50〜60年のものたちだったでしょう。
半世紀もの間ずっと変わらなかったのだから、昨日と同じままに今日も明日もと杉たちも思っていたでしょう、、、それが一時で全滅。杉の木だけではなく、その下に生息していた植物や昆虫や動物たちも。
大震災と同じ"感覚"を感じました。
苦しいけど今までずっと何とかなっていたからこのままで明日も大丈夫、なんてことは空想に過ぎません。
そんな後ろ向きの考えで変化を恐れ既存のものにすがるのは愚ですし、楽しくはありません。
流れに任せるだけでなく、すぐに効果なくとも小さなことでも自分に出来ることを自ら、明日への前向きな視点で選びたいものです。しからば、失敗しても後悔はありません。例え失敗しても次の行動の糧となります。
それが今の時点で人が達している、ベストは見えない中でのベター、民主主義なる考え方だと思います。
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2019/06/20
今日、この地に来て毎年行事となった梅酒仕込みを完築した。
この地に来てからずっと懇意のお客さんの梅園での梅の様子を覗い、梅酒の元になるリカーのスーパーでの価格や仕入れ本数を覗い、そしてついに意を決し昨日梅狩りとリカー買いを決行、本日お店の合間を縫ってカウンターで開けっぴろげの仕込み作業、、、
… というのも、梅の生りは毎年異なり、リカーの各店での価格や安売り時期は異なり、しかしてもう私はこの自家製の梅酒なしでは熱い夏は乗り切れない、という思い込みになっているから必死です。
今年はお客様の情報から "梅に剣山を刺す" ということも研究テイマにしてみました。さて効果のほどは。
スイートコーン。すくすくと育っています。来週末から当店でも販売開始予定です。
ちなみに写真の手前のものと遠くに見えるものが三段階、大きさが随分異なります。
実は農家さんたちは苗植えの時期をずらして作物の提供時期を長くする努力をしているのです。
効率であり、知恵であり、そして愛情です。
2019/05/14
今回のGWはおかげさまでお店を始めて13年間での最高売上となりました。
これまでのGWは平日を挟んでいたため客足に波がありましたが、今回初の10連休では平準化、ずっと毎日ウチのお店の許容ギリギリ(?) のところで続きました。営業的に破たんする一歩手前の盛況で続くという、まぁ巷で流行りの「労働生産性」ということでは理想的な状態だったと思います、裏を返せば夫婦二人は休むところがなかったということで、、、疲れましたーー
でもオーディオ・パラゴン関連のお客さんから始まり、数年ぶりに大阪時代行き付けのパブ "三裕の館"のママ&マスターのご来店、鳥取からスクーター元祖のイタリー"ベスパ"、山口は岩国からガンマ500という当時最高に過激だったバイクで事故ってそれからはカブの110cc、でご来店の方などサプライズあり、楽しかった ?
そんな中、そんな当店での忙しさの比ではないだろうからと、ずっと待っていた、少し前お伝えしたアフリカ奥地に医療ボランティアで行ったバイクを駈る保健師の彼女の現地からの近況、やっとアフリカの奥地からSNSでアップされました ! 「労働生産性」ってなんですか? という地で、もう子供たちと友達になってる姿に
! さすが ! (写真掲載は本人の了承を取っています、国がらみにいろいろあるかとも思いますので ^ ^ )
サイコーーに、うれしかった。
2019/05/01
令和元年一日。
特にこの日に何か書こうと思っていたのでは全くないが、天皇皇后というものに今注目が集まっていて、私もうっすらと抱いていた新旧両陛下というものへの想いが湧き出てきて書きたくなった。
「象徴としての私を受け入れ、支えてくれた国民に、心から感謝します。」
おざなりの言葉しかないだろうと実況は見なかった不遜、私、あとで知ったこの天皇としての最後のお言葉に目頭が熱くなった。
平成両陛下は政治との係わりを持ってはいけない、と定めた現行憲法を守るギリギリのところで常に地道に、そしてさらに地道に、先の大戦の慰霊から平和を求めて全てのことへの巡礼を積み重ねて来られた。
私は右派でも左派でもなく、そもそも右、左とかタカだのハトなんて単純に二者選択で整理するモノに大嫌悪する者。
いろいろ見るネットの中でこの記事が、両陛下のこれまでの言動に対して感じてきた私の想いを良く代弁するものとして、リンクを載せます。
⇒https://lite-ra.com/2019/04/post-4689.html
世界の平和あってこの国、日本の平和が保たれる。
だからこそに世界の平和を願われる。偽善めいた軽いものではない。
ウチのお店で素敵なライヴをやって頂いて以来Facebook友人のペドロさん、地球の裏側のショパンの生誕地ポーランドから、現地TVの平成天皇の映像と共に「どうもありがとう」との日本語でメッセージがありました。
なにが 「どうもありがとう」? 不思議に思い字幕の英語を見ると…なんとも綺麗な英訳に、そしてそれに呼応してくれたペドロさんに感動。
現人神 (あらひとがみ)、という言葉はありますが、私はこの平成天皇皇后両陛下に、「現人仏」、と思った。
常に「神」ではなく「人」としての行動と思索を貫き仏となった「ブッダ」、この両陛下に同じスタンスを見ます。
自らは何も関与ない、だが父が大きく関与した先の大戦。その戦後に皇紀二千年の中初めて"象徴天皇"としての形を自ら模索され、そしてこれも民間初で嫁がれた皇后様と共に、新たな形をお二人でこつこつと築き上げて来られた。
今日お店のカウンターで親しいお客さんとの会話の中、「実の母からの乳ももらえず生後三歳から親と離され帝王学を学ばされ、一生死ぬまで監視と管理の中で過ごし、しかも"日本の象徴"
として一切の礼節を欠く言動や振舞いは許されない、そんな重圧なんて、俺だったらまだ乞食の方を選ぶよ」と何の用意もなく口から自然と出て来て自分でも驚いた。天皇は生誕からの運命なのかもしれないが皇后は自らの選択。
そんな"象徴天皇" の重圧と献身を敢えて選び、平成両陛下と同じスタンスで歩む、とのお言葉。
新、令和天皇皇后両陛下も美しく、頭は自然と下がります。
2019/04/24
この国始まって以来初の(?) 10連休となる今度のGW、当店はいつもながらの無休で対応ですが、さてどんな楽しみや苦しみが待っているか、、、楽しみ
!
ご来店されるお客さまも今はネットでいろいろ調べられると思いますが、最近当店を新たに紹介していただいたサイトを二つほどご紹介。
一つは、ちょっと前この欄でも話していたオーディオ・スピーカーの「パラゴン」がご縁で知り合った、九州中心に全国のジャズのお店訪問記録を丁寧な記述でサイト展開されている音楽フェチ(実の根はクラシック・フェチ
! )、その方のサイトに "熱く" 紹介していただいてます。 コチラ ⇒「汝が欲するまま・・・」
もう一つは、これまでも長年当店もいろんなところでお世話になっていたここ大分県最大手の広告代理店さん、の情報Webサイト。なんとこれまで情報Webサイトがなかったと聞いてびっくり
! 今月からサイト開幕で当店にも初打ちの一店としてお声を掛けていただき・・・一店舗の掲載スペース限られる中、凝縮された内容でまとめて下さいました。
コチラ ⇒「オオイタ ドリップ」
機械的・事務的に情報サイトに掲載されることは多いですが、お二つのサイトとも記述者と幾度かやり取りしていて愛着ありましたので。
当店の西の地平線に落ちる夕日です。明日の朝は反対の東の地平線から登ってきます。
うれしいですよ、日々のいろいろな巡りから、楽しんでお店の紹介記事を書いて頂けるということは。
2019/03/27
春の旅立ち。
先週はお隣のお孫さんについて記したが、今日は1人の若い女性について記しておきたい。
仕事がら内密にして欲しいと言われて10ヶ月、来月の初め日本を離れるのでもういいだろう。
以前このコラムでちょっとだけ触れた「大志ある保健婦さん」とは彼女のことだ。
昨年の六月に目をキラキラさせた若い女性が当店に来た。
"バイク ? そんなら師匠がこの地におるやん、行ってみー "
「"ぱたんこ屋さん" から聞いて来ました」・・・・・そんな出会い。
彼女はこの地、竹田の市役所に籍を置き市民の健康を預かる保健師さん、なぜバイク ?
"保健師"とは、後で知ったが、看護師のさらに上の資格を持つ保健・医療のエキスパート。
「来年 "海外青年協力隊" としてアフリカのガーナに行くんですが、現地の移動手段に車は使えずバイクなんで、バイクの免許から取ることになりました
!」
アフリカ、ガーナ、医療、海外青年協力隊、、、、安定した社会的地位と仕事を捨てて、、、
"シュバイツァーか" とすぐに思った。シュバイツァーはアフリカに医師として赴きアフリカに没したことは知られているが、彼はそれまではオルガン奏者として音楽の世界で名を馳せていた、青年の域を過ぎてから改めて学校に通い医師免許を取り、当時の劣悪なアフリカへ赴いた。
彼女は70日間に及ぶ福島は二本松という地での研修、というか話を聞いていると"訓練 ! "、から先日帰ってきて市長さんたちへ表敬訪問、翌日は大分県知事さんへの表敬訪問だという。国の事業のシステムだからそういうことらしい。その合間を縫って当店にも表敬訪問
!?
ちょうど当店定休日、各所表敬訪問や壮行会の合間の数時間、彼女と初めて一緒にバイクで走った。
途中、久住の高原でソフトクリームやコーヒー飲みながらガーナ赴任地の写真見ながら話していて、
「なんでこんな安定して恵まれた生活を捨ててこんな所へ…」
彼女の赴任地は、野口英世の赴任地として知られるガーナの首都である海沿いのアクラから、さらにバスで12時間も内陸に入った町・・・・
彼女はずっと医療での世界貢献を目指していた。何年か前に「国境なき医師団」に行こうとした時は、もともと体の弱かった彼女を心配した親から猛反対され断念したという。今回は親も根負けしたらしい。
「市役所に何年務めていたの?」「大学を卒業してから9年間…」
何でそんな長く居て、、、と自分で言いながら、「あっ、俺もそうか、、、レベルは違うけど…」
と気付いたら彼女の想いは100% 理解できる。
実は私も学生時代に「海外青年協力隊」に行こうと真剣に考えた時期があったからなおさら。
「"国境なき医師団"の方が高位な印象あって環境良さそうなのになんで "海外青年協力隊"なんて泥くさそうなとこへ…」
「結果的にそうなったけど、でも私、泥くさい方が好きな感じで…」
はーーーすごい。
いつもバイクで一人走っていると信号で止められると腹立たしいのだが、初めて信号停止の良さを知った。
信号停止の間だけ、話ができる。
帰りは小雨も降っていたのだが、そのときでも彼女はいつも信号停止で、初めて会った時と同じにキラキラ目を輝かせて笑いながら話す。アフリカでもいけそうーだ。
んー、今日は少し小説風になっているような気もするのだが、最近太宰や漱石なんて読んでるせいか…。
でもバイク、遊び道具だけじゃなく、車が買えない、または車が走れないという発展途上国の地で重要な人々の足となっていることに初めて気づいた。お医者さんたちがバイクで走り回るのだ
!
オフロードバイクでいろんな難所の走り方の講習を受けたという、そんな地へうら若き、ウチの娘と4、5歳しか違わない娘さんが大志を抱いて、生活費しか支給されないという医療ボランティアで海の遥か遠くアフリカの奥地へ行く、、、
一杯いろんな経験を積んで、一杯人を助けて、そして一杯楽しんで、
ちゃんと帰ってきてね !
2019/03/20
今日はこの地の小学校の卒業式があった。
式の終わったあと、当店で先生への謝恩会が開かれた。
これまでも何度か卒業の謝恩会で当店を使って頂いていたのだが、今回はひとしお、感慨があった。
この地に移ってきた初めての翌年の春、「初節句」の集いに招かれた。
それまで都会暮らしだった私たちには知らない集いだった。
地域周縁の人たちを招いて、子供や孫の初めての節句を祝う…
その初節句、つまり生れたばかりの子のお祝いに私が生れて初めて招かれた、その子が今日、小学校を卒業した。
転勤族だった身、ご近所の子が生まれてから小学校を卒業するまでを見ていた、なんて初めて。想像したこともない。
彼は、、、ときどき一人で当店にお客さんとして来て、「いゃー、ボクもいろいろ大変なんですよ…家でも学校でも…」
お隣、いつも新鮮野菜など、 いろいろな面で本当にお世話になってる 「くわき農園」さん、のお孫であり、息子であり、三人兄弟の長男 ! そしてこの学校の、今年の卒業生は3人
! の中の1人。
「そりゃーいろいろたいへんだね― 」、ですね。
今日の謝恩会、ちなみに下の絵で彼が掲げているのはおじいちゃんとのショット。これは当店懇意の若男が先般、権威ある賞も取った写真で、お祝いとしての撮影者からの贈与。
… 今年の、というか、初めて気づいたかもしれない当店の梅の花、強い。先週一週間続けて吹いた強風も 「なんですかー」、でまだ咲いてます。先月の下のコラム開花からもう一ヵ月・・・
花、子供・・・
天使です。
2019/02/21
前回積雪が異例の遅さと書いたのだがその後も一回軽い積雪があったのみ、結局今日まで積雪どころか雪が舞ったのもこの二回だけという、この地に来て13回目の冬なのだがこんな冬は初めて、、、雪どころか氷もほとんど張っていない。2014年の豪雪が始まったバレンタインも過ぎてもう二月も下旬なので、このまま春に移行しそう、昨年が特別に極寒だったので何か拍子抜け・・・
毎年桜の時期のちょっと前に咲く遅咲きの当店の梅も、もう開花。二月に咲いたのは初めて。
大好きな雪景色がないのは寂しいものの生活する上では寒くないに越したことはなく、お店としても冬の閑散期状態から初めて脱してお客さんたちと楽しい日々、真冬の平日なのに今日は若人たちで賑わった。
親しい作家さんの息子さんが初めて女友達を連れてカウンターへ、気付いたら店内に居た若い女性二人も同級生の知り合いだった、そこに突然京都から帰省してきた懇意の若男が登場、彼ら彼女らの先輩だった、最後に、綺麗にカスタマイズされたカワサキZRXの1200ccに乗るバイク男子、初来店22才。私が昨年ドカに付けて気に入っているイタリアンミラーと同種のミラーが付いていて、ポイント高し。聞くと同じバイクショップのお客さんでもあった。
バイクと言えば、長年試乗してみたいと思っていたMT01というヤマハの1700ccに先日試乗出来た。生産台数は少なく生産の終わっている希少バイク、なんと地元竹田に生息していた
! お客様でご来店。
希少と言えばこれまたパラゴンという、300kg×3mの世界的に伝説的存在のオーディオ・スピーカー、その移設で親しくなったご近所ご夫婦のお客さん宅で、その生音を数日前聴かせて頂いた。
昨日愛犬はるの散歩途中で、どこかSF世界で見る惑星のように異様な情景の月に出会った。
スマホの写真なのでその異様さは伝わらないが、あとで今年最大のスーパームーンと知った。
その愛犬はる。先般15才になったが変わらず元気に毎日周りの自然の中でお散歩してます。
これまで病気一つせず、私たちに犬友達を沢山作ってくれ看板犬としてのお仕事もこなし、感謝してます。。。
とりとめない近況のご報告でしたが、暖冬のおかげでいろいろ楽しめてます、ということでした。
それにしてもこんな冬で今年の夏はどうなるんだろう・・・昨年熊谷で日本最高気温を更新したんだよな・・・間近に迫った沖縄の県民投票は、醜悪な省庁の統計不正は、ゴーンさんや日産は、米朝再会談は・・・
・・・閑散期を当てにして怠慢こいてた店の木々の枝打ちや薪原木の後始末や確定申告は・・・・・
一方、若い頃から傾倒していたバッハのシャコンヌというヴァイオリン聖曲の、これもお客さんからインスパイヤーされて新たに見付けたピアノ編曲版、これに毎日ピアノで没頭している最近の日々。
・・・時間が足りない。毎日眠い。
幸せなんでしょうね。
2019/01/26
今日初めて今シーズン雪が降り、初めて雪が積もった。全く異例の遅さ。
今日初めて、家内がネズミ捕りに掛かった… (いつも誰でも知ってる常設のネズミ捕りに…)
今日初めて、娘が自らの不注意で潰した自分の車、でも自身で見つけたお値打ち後続高級車が発進した。
今日初めて、中国とここ竹田を行き来する常連さんが今年初めてお見えになった … ちょっと心配してた。
今日初めて、幼子を二人連れた三世代ご家族ご来店、先週来られたそうなのに定休日でまた今日、大分市内の遠方から。
今日初めて、日本にも十数台程度しか現存していないオーディオの世界的名機をここ竹田で受け継ぐことになって、そのご縁で親しいお客さんとなっていた隣村のご夫婦、その音楽の同志を連れて来られた。
今日初めて、そのオーディオで昔から当店でお世話になっている懇意のお客さんと上記のお客さん、との橋渡しができた。
今日初めて・・・というフレーズ、初雪に感じて書き始めたのだが、、、、
よくよく考えてみると 「今日初めて・・・」 ということは、毎日毎日一杯あるのかもしれない・・・・
絶え間なく新たなことが周りには起こっていて、それに気づくことが出来れば、はっぴー
… ということなのかも。
2019/01/09
遅ればせながら、新春おめでとうございます。
皆さまのご多幸とともに本年も当店と親しくして頂ければ幸いです。
上の写真は昨年5月に大分県の国東半島先端から「姫島」に昇る朝日を撮ったもの、早朝はいつも寝ている私が珍しく早起き、バイクツーリングの野宿テントにカーテンはないため陽の明かりとともに目覚めると素敵な朝日に遭遇、「早起きは三文の得」
はあながち伝説だけでもなさそう (笑)、ということで今年の年賀状に。
「姫島」は人口2千人程度の大分県唯一の小さな「村」ですが、役場の給料を下げてのワークシェアリング、車エビの養殖、渡り鳥ならぬ渡り「蝶」アサギマダラの飛来地など、ユニークな地方創生では先駆の島。
ここ竹田市も昨年、ご当地「豊後牛」が品評会で日本一に、数年前の大水害で潰された文化ホールが立派な「グランツたけた」として復活、大規模ホームセンター&スーパー一体の「HI
ヒロセ」も進出、来週末には市民悲願の「中九州道」が竹田まで開通、イケイケ調子のいのしし年になりそうです。
ことしも大分県、竹田市、そしてスロウビートをよろしく !
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