2009/09/14
今日、ドゥカティの二回目の車検の受取りで熊本のラ・ベレッツァに行ってきました。走行35,000キロ。
二週間も預けておいたのにお願いしていたことが全部は終わっていない、ということで唖然とし、社長さんと悶着してバイクを引き取りました。でも乗ってみてびっくり
!
アクセルが軽い、クラッチも軽くて切れもいい、エンジンも下からツキが良くて吹け上がりも軽い、えっ ? なんでギヤの入りも軽くなってるの ? ブレーキも効きがすごい。もう、バイク全体が軽くて力強くなってる。フロントサスの動きは逆に落ち着いて信頼感が出てる・・・・・
イタ車のショップとはいってもここの車検費用は普通のバイク屋さんと変わりません。明細にも細かいメンテのことなど何も記載されてはいません。
でもその費用で、いろいろ細かいところまで手間暇を掛けて見てくれていたんだと、乗って分かりました。
嬉しくなって帰路途中にお礼の電話をしました。 − 「ありがとうございます。それがウチの車検です ! 」
車検って、もうほとんど車が壊れなくなった今ではほとんど形骸化してしまっていますが、でも本来、お役所が決めた基準を満たすかどうかの話ではなく、定期的に専門家に診てもらって、安全に乗れるか、さらに上を言えば、楽しんで乗ってもらえるか、が本来の姿なのでしょう。
依頼されたことがやれていない、ということでショップのプロ意識に疑問を抱きましたが、でもその指摘に対する社長さんの "心外だ"
といった態度が不思議でした。約束を守るということはプロとして大事なことですが、でもそれ以上に大事な、こだわりと技術、が良い意味でプロにはあるのだと知りました。
( ちなみに出来ていなかった仕事はその場で時間を延長して全てやっていただけました。 )
同様のことは何度か書いたピアノの調律でも感じました。 この調律師さんも、その成果と比して費用がものすごく安い ・・・ (今週の日曜日にその調律師さんがライプやります、よろしく♪
)
また、この間行った、片田舎、竹田の小料理屋のスッポン料理、地元で引っかかったものだからと、天然のスッポンがべらぼうに安い値段でフルコース、それがまた全ての料理がべらぼうに旨かった。スッポンの肝の刺身なんて生まれて初めて食しました。
彼ら、本当のプロの技術はすごい。それは、それぞれの信念に基づく所から来ていると深く感じます。
安かろう悪かろうは当たり前のこと。高かろう悪かろうさえも世の中には随所に見られます。
信念と、そこから来る知見と技術とがあればこそ、安くて最適な処方箋が迅速に出来る。
知見も技術もなく、お金と手間暇だけ掛けて然したることが出来ない (行政が一例 ? )、そんな信念のない仕事とは、同じ"仕事"とは言っても大変な違いです。
ここに来て三年が経ちました。
私たちも早くそんなプロになりたい。信念はあっても、知見や技術ははまだまだです。
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