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戸次(へつぎ)本町散策

 今回の取材で戸次、竹中地区を歩き回ったが、潜在的な歴史財産の多さに驚かされた。この地区は、古来より大野川を利用した水上交通が盛んで、多くの人や物資を積んだ船が行き交っていたことだろう。
 現在は国道10号線、JR豊肥本線等の陸上交通が栄え、往来する船の姿は見られないが、それまでは、大野川の水上交通が「速く、多量に」運搬する手段として、現代の高速道路のような役割を果たしていた。竹中は良好な船着場を多く持ち、川の津(みなと)として栄えた。
 江戸時代になると、大野川の海上輸送に加え、日向街道(現在の国道10号線)も参勤交代や年貢米の輸送手段として発展していく。現在も戸次本町には、日向街道の要所として栄えた頃の町並みが残っている。
 戸次本町は、城や寺社を中心に栄えた城下町や門前町などと違い、街道沿いの農村部に商工業都市の機能を持つ『在郷町』として発展したと言われている。

(2010年3月20日作成)


戸次本町通り
大分市大字中戸次字戸次本町

戸次本町は、かつて日向街道筋の市場町として発展し、多くの人や物資が行交っていた。戸次の大庄屋であった帆足家は、農業の傍ら酒造業を営み多くの文化人との交流もあったという。
(2010年3月撮影)


帆足本家 酒造蔵
大分市大字中戸次字戸次本町

幕末から明治にかけて築造した酒造蔵は、昭和47年まで酒造りに使われていたらしい。平成7年に故帆足市太氏より大分市に寄贈され、平成11年には「大分市指定有形文化財」の指定を受けている。明治から昭和の酒造りの歴史を学ぶ上で、貴重な財産といえる。

(2010年3月撮影)


帆足本家 母屋
大分市大字中戸次字戸次本町

慶応元(1863)年、臼杵の名棟梁、高橋団内の作と云われる。玄関は武家風の構えで、当時の風格が伺える。画家の田能村竹田、儒学者の頼山陽ら多くの文化人がこの家を訪れたと云う。南側に位置する庭園は、独特の和風空間を漂わせている。

(2010年3月撮影)


帆足本家 桃花流水
大分市大字中戸次字戸次本町

取材の途中、昼食のため明治蔵Cafe「桃花流水」に入った。蔵の雰囲気を残したままの和風カフェで、パエリアを頂きました。当時のまま残っている梁と土壁には、心が癒されます。女性客が多く、ケーキセットに人気がある。

(2010年3月撮影)


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