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12.天皇と元号について

 あと1週間後の4月1日に新元号が発表され、5月1日の新天皇即位とともに施行される。巷では、新しい元号の予想などが報じられ、国民の関心が高まっている。元号は中国の古典などから、格調高く、新しい時代に希望を込めた文字を二つ選んで作られる。 
 元号の起源は、中国の前漢時代(紀元115年頃)に武帝が定めた「建元」が始まりとされる。それ以降、中国だけでなく周辺国(日本、朝鮮、ベトナム)までに広がり、それぞれで使用されていたが、王朝の滅亡とともに廃止され、現在まで残っているのは日本のみとなった。
 日本で最初の元号は「大化」で、これまで「天平」、「応仁」、「天保」など200以上が使われてきた。 これほど多いのは、天皇の交代以外に天変地異や疫病の流行などによる改元が行なわれていたためである。明治以降は一人の天皇に対し一つの元号となり、新しい天皇が即位するときのみに改元されるようになった。
 最近、元号は電子化に対応しにくいなどと言われ、不要論が出ているが、日本人にとっては、歴史の授業で大化の改新、応仁の乱、明治維新などとして習ったことが体に染み込んでおり、西暦よりも元号の方が馴染みやすい。個人の人生を考えても、明治の頃、昭和の頃、平成の何年と振り返ることで、その時代ごとの風景が思い浮かぶ。
 新元号とともに皇太子が、初代の神武天皇から数えて126代目の天皇となられる。これほど、長く続き、現存する王朝(しかも、男系の同一血統)は、日本のみである。これは、世界遺産以上の出来事で、奇跡としか言い様がない。日本の中では、普通の事なので、関心のある人は少ないが、外国の人から見れば、大変うらやましいことであろう。
 ところで、皆さんは、歴代天皇の名前を どれくらい知っていますか?両親から聞いた話によると、戦前の小学校では、神武天皇から順に歴代天皇の名前を暗唱させられたという。私たちは、歴史上の天皇を天智天皇、桓武天皇、白河天皇など「○○天皇」と呼んでいるが、生前にそう呼ばれていたわけではありません。天皇の呼び名は諡号(しごう)といって、 死後に贈られた諡(おくりな)です。
 明治以降は、明治天皇、大正天皇、昭和天皇のように、その天皇の崩御後に「○○(元号)天皇」と元号で呼称されようになった。現在の天皇を「平成天皇」と呼ぶ人がいますが、天皇に対する呼び方としては誤りである。在任中の天皇は天下に一人だけなので、単に「天皇陛下」又は「今上陛下」と呼ぶのが正しいとされる。


(2019年3月22日作成) 



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