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カラーコーディネート例

補色関係による配色バランス

★ コーディネートの配色は、補色関係による配色(重ねの色を含む)、コントラスト(対比)調和色などの点で選択する場合、流行・好き嫌い・年齢・テーマなどで選択する傾向の三種があります。
ワードローブの色合いの傾向を把握しておきましょう。手持ちアイテムの色のバランスが、コーディネートにはポイントになります。

元来、補色は、その色に白を少しずつ混ぜてずらしていった時の色(補色関係の範疇ー補色圏)が、重ねの色としても上下のバランスで考えた場合でも効果があります。
たとえば、白→グレー→黒 というようにです。
明度で言うと、きわめて明るい色→明るい色→中明度→暗明度→きわめて暗い色となります。
派手色、明度が高く鮮やかな色目の服は、それだけで存在感があり、効果的ですから、コーデをじっくりと考える時間が無い時は、組み合わせる相手に、無彩色を選ぶことをお勧めします。

コントラスト・調和色のバランス

★ コントラスト(対比)は、コーデにおいて重要です。相対する色によってコーデの価値が決まると言もいえるでしょう。
強い色調に弱い色調を対比すれば、強い色は消されてしまい、明るい色調ばかりのところへ暗い色調を配合すれば、暗い色調はいっそう汚く見えます。
例で言えば、派手なドレスに渋い配色のアイテムを取り入れると派手な色は一層派手に見えるということです。

ワンピーススタイルなどのトップスとボトムスが一体になっているものは、メインそのものが一色、つまり単色ですから、上下のバランスではなく、左右のバランスを考えたコーデになります。
靴・バッグなどとのアイテムコーデでもこの色合い調和のバランスを考えて選択しまければなりません。
全てのパーツを3色以内で収めると無難なカラーコーデになりますが、色・柄、両方の選択で変わります。全てを統一するとそのものの面積も統一されることになり、体形カバーの点で注意が必要です。

パッチワークではなく、様々な色の様ざまなデザインのものをコーデする場合のポイントは、分量と配置です。
又、デザイン性の高いものほど、多色使いは、色の配置・バランスにかなりの配慮が必要になります。

肌の色の見せ方もバランス良く

★ 日本人の場合、全身を布帛で覆う着装はポピュラーではないので、少なくとも首から上は出ます。
ハイネックのセーターやシャツの場合、出る面積は少なく、深いスクエアやラウンドにカットした襟ぐりの場合は、デコルテまで露出します。
腕や足もデザインによって肌の出方が異なります。
コーデの際は、露出する肌の分量を考え効果をねらうと、アイテムだけでは演出できない魅力が得られ、カバーしたい部位から視線をそらす効果が期待できます。

上記内容は、参考資料 光生館発行 宮下孝雄著「被服デザインの原理と応用」より一部抜粋しました