第58回IZAKAYAきき酒会

〜 日本酒プロデューサー中野繁の酒 〜



第58回IZAKAYAきき酒会リポート

会場 いかしょう (大分市中央町 ) 2階 
会費 6500円 
開会 19時 

テーマ・ 日本酒プロデューサー中野繁の酒

    参加者 25人 (女性7人 男性18人 )

 2006年の2回目のきき酒会は、まだまだ残暑まっただ中の9月1日、初めての企画として日本酒プロデューサー中野繁氏ネーミングのお酒を特集しました。

 酒情報関連のフルネット社長である中野繁氏は、平成9年命名の「飛露喜」以降11の蔵でネーミングを行っていますが、今回はその中から入手できる酒7銘柄11種類を一挙に楽しもうという空前の企画です。
 当初は14人程度を予定していましたが、最終的には合計25人という多数のメンバーで盛り上がりました。

 企画としては、「ききあてクイズ」として新聞紙にくるんだブラインドの酒を1本用意し、これが他の11本のどれと同じ酒かをあてるというブラインドテストを行いましたが、よく似た酒ばかりの中なんと正解が3人も出てしまいました。

 また、「臭度計」なる怪しげ?なもので酒の香りチェックをして、なかなか興味深い結果が出ています。

 お酒は1斗2升という大量でしたが、ほぼ8割方以上片付いてしまい、2次会に持ち込んで完全に飲み上げてしまったようです。

 楽しい会でした。

今回のお酒一覧 (飲んだ順)

全て1800mlです
  銘柄 特定名称・他 蔵名・県 市販価格
飛露喜 特別純米 生詰 廣木酒造 福島県 \2,677
飛露喜 純米吟醸 愛山 \4,725
天明 純米吟醸 本生 山田錦 曙酒造 福島県 \2,940
天明 純米 亀の尾 瓶火入れ瓶囲い \3,360
富美川 純米大吟醸 山田錦 富川酒造店 栃木県 \3,675
山吹極 純米 無濾過 本生 朝日川酒造 山形県 \2,415
山吹極 純米大吟醸 無濾過原酒 \3,780
星自慢 特別純米 無濾過生原酒 喜多の華酒造場 福島県 \2,520
賀茂金秀 純米吟醸 千本錦 火入れ 金光酒造 広島県 \3,000
10 一白水成 純米吟醸 無濾過本生袋搾り 福禄寿酒造 秋田県 \2,940
11 一白水成 純米吟醸 無濾過火入れ ヤブタ搾り \2,835
12 星自慢(目隠し) 特別純米 無濾過生原酒 喜多の華酒造場 福島県 \2,520
※12番目の星自慢は最後ではなく最初の方に出しています


 当初は14人程度を予定していましたが、最終的には合計25人という多数のメンバーで盛り上がりました。

 企画としては、「ききあてクイズ」として新聞紙にくるんだブラインドの酒を1本用意し、これが他の11本のどれと同じ酒かをあてるというブラインドテストを行いましたが、よく似た酒ばかりの中なんと正解が3人も出てしまいました。

 また、「臭度計」なる怪しげなもので酒の香りチェックをして、なかなか興味深い結果が出ています。

 お酒は1斗2升という大量でしたが、ほぼ8割方以上片付いてしまい、2次会に持ち込んで完全に飲み上げてしまったようです。

左から「山吹極・純米大吟醸」「山吹極・純米」、「飛露喜・特別純米生詰」「飛露喜・純米吟醸愛山」、「一白水成・本生」「一白水成・火入れ」、「賀茂金秀」、「富美川」、「天明・山田錦」「天明・亀の尾」、「星自慢・特別純米」

 酒情報関連のフルネット社長である中野繁氏は、平成9年命名の「飛露喜」以降11の蔵でネーミングを行っていますが、今回はその中から現在入手できる酒、7銘柄11種類を一挙に楽しもうという空前の企画です。

 当の本人の中野氏も、全部を一度に飲み競べるというのは初めてということでした。


中野繁氏のネーミング酒一覧
 当初は14人程度を予定していましたが、最終的には合計25人という多数のメンバーで盛り上がりました。


 お酒は1斗2升という大量でしたが、ほぼ8割方以上片付いてしまい、2次会に持ち込んで完全に飲み上げてしまったようです。

 「いかしょう」というだけあって、新鮮なイカ刺しも好評で、楽しい会でした。

 今回の企画としては、「ききあてクイズ」として新聞紙にくるんだブラインドの酒を1本用意し、これが他の11本のどれと同じ酒かをあてるというブラインドテストを行いましたが、よく似た酒ばかりの中なんと正解が3人も出てしまいました。

 中野氏も「まあひとりでも出れば・・・」と言っていたのですが、まさか3人も出るとは。

 女性ふたり男性ひとりの正解者の、東京組Yさんと大分組Mさんと、女性ふたりが中野氏の隣に座っていたのは単なる偶然です。

 回答方法は、これと思う銘柄を3位までつけて、1位で正解が無ければ2位につけた中から、それでも無ければ3位につけた中から・・というものでしたが、なんと1位正解が3人もいて、2位がひとり、3位が3人もいました。

 正解者のうちの男性ひとり。システムエンジニアのT君は、昔から日本酒にこだわっているだけあって、さすがでした。

 正解者用にフルネットの刊行物の中で最も高価な・・・という「地酒蔵便覧」という本を用意していましたが、他の正解者が辞退して、めでたくMさんの手に。

 贈呈式の中野氏の嬉しそうな顔。
 私はどうだったかというと、1・一白水成 2・星自慢としたのです。つまり2位正解でした。

 私には、どうも同じ酒が見当たらなくて、よく似た一白水成と星自慢のどちらか・・・と考えたのですが・・・。

 さて、このようにブラインド酒は間違いなく「星自慢」でしたが、その後飲み競べても、非常によく似ている(当たり前)が、やっぱり微妙に違いがあると言わざるを得ませんでした。

 温度もほぼ同じにして比較してみましたが、私には違いがあるとしか思えませんでした。
 さて、現在は東京在住のNさんは、知る人ぞ知る「臭レンジャー」でも有名です。
 別口でそちら方面の臭い企画をしていたようですが・・・。

 今回は「臭度計」なる怪しげなものを持参して、酒の臭い・・いや香りチェックをしていましたが、なかなか興味深い結果が出ています。

お酒の香り測定結果

 その「臭度計」の全貌。

 対象をスポイトに取って、それを測定するわけですね。

 しかし、いい香りとよくない臭いとを判別するものではないようで、とにかく臭気の強さとその質を判定するだけのようですが、どの成分を測定対象としているのでしょうね?

 とにかく、楽しい会でした。

 中野氏のおかげでほとんど私の好みそのものといえる酒ばかりを楽しむことができました。

この番外編もあります

私の感想

今回はほとんど私の好みの酒ばかりでしたが、その上での感想です。

飛露喜 飛露喜・特別純米は生詰のせいか、やや辛口に寄っていた印象があります。この酒はやっぱり本生の方がいいのかもしれません。・・というのは私の好みですが。
純米吟醸・愛山は、やや私の好みではないという記憶です。愛山は、この日一番の高価格なので、C/P的にはちょっと・・・という思いがあります。
天明 天明・純米は、すっきりきれいで穏やかな酒で、ややおとなしめの酒質のためか、他の酒との比較では損をするように思います。それと、少し温度が低かったせいか、味がほぐれていませんでしたね。
亀の尾の記憶が、妙に残っていません。
富美川 この酒も「旨い酒」でした。ランクとしては純米大吟醸表示でしたが、へんにきれいな酒にはなっていなくて、スッキリ感はあるし旨みのある酒で、好みの一つです。ただ、全体のC/Pの中ではどうかな・・・というところはあります。絶対的には安いのですが。
山吹極 まず純米大吟醸が印象に残っています。これで3780円というのはめちゃ安いです。何本か欲しくなりました。
一方無濾過本生の純米の方は、十分に旨い酒なのですが、生もとの酒が本来の味のように思えて、やや物足りないところがあります。
星自慢 もともと好きな味ですので評価としては高いのですが、印象に残っているのは、ブラインドに使用した方です。温度が上がると味が豊かに広がります。
この価格でこの味、この日のC/P一番かな・・と思いました。
賀茂金秀 これらの中では、私の好みにややハズレるところがありますが、十分に旨い酒です。ただ味に若干クセがあることと、C/P的にあえてこれを選ぶ必然性が無いので、私としてはちょっと手を出しにくいところがあります。
一白水成 この酒は「旨い酒」です。前回は多少香りの強さが気になったのですが、今回はそれがあまり感じられませんでした。星自慢、富美川とともに旨さが記憶に残っています。


さあてと、次は何にしましょうかね?


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