中野繁氏命名の11銘柄

銘柄 読み 命名年 蔵名 命名の経緯と、私の記憶
飛露喜 ひろき 平成9年 福島県・廣木酒造 地元銘柄は「泉川」。蔵元名の当て字だが、ゴルフのホーネインワン記念パーティに使った人がいるとか。この酒を最初に飲んだときの驚きは今も忘れがたい。
天明 てんめい 平成10年 福島県・曙酒造 もともとの銘柄は「曙」だったが、イメージが悪いということで、同じ意味の「天明」としたとのこと。特別純米は柔らかで今もお気に入りの一つ。
富美川 とみかわ 平成12年 栃木県・富川酒造 もともとの銘柄は「忠愛」だが、女性社長の蔵なので蔵名に「美」の一字を加えて優しいイメージをねらったもの。すっきり感がありました。
弥久 びきゅう 平成13年 富山県・若駒酒造 「曠日弥久」という言葉から取ったとのことで、「弥久」とは長きにわたるという意味から、新酒でも熟成感のある酒なのでこのように命名したとのこと。不思議な味わいはやみつきになります。
山吹極 やまぶき 平成13年 山形県・朝日川酒造 依頼された酒は生もとの無濾過生原酒で、色が山吹色に近かったので命名。商標登録上は「やまぶききわみ」だが一般には「やまぶき」として通用。この読み方にいささか関わった記憶がある。
星自慢 ほしじまん 平成14年 福島県・喜多の華酒造 蔵元の姓が星さんなので、ストレートに星さんの自慢の酒という意味で命名したとのこと。14年の暮れでしたが、圧倒的というよりも爆発的というべき旨さに驚いたのを、よく覚えています。
賀茂金秀 かもきんしゅう 平成14年 広島県・金光酒造 次期蔵元・杜氏の名前と、蔵が賀茂地区にあることから命名。なかなか飲む機会がありませんでしたので、今回これが2回目でした。
九酔 きゅうすい 平成15年 某蔵 未使用。
命名はしたものの、諸般の事情から実際に発売には至らなかった。いい名前なのですが・・。
千悠久 せんのゆうきゅう 平成15年 新潟県・伊藤酒造 新潟酒のイメージを変えるような酒だったが、その後蔵が廃業したので幻の酒になってしまったのが残念です。
10 邑居 ゆうきょ 平成17年 石川県・御祖酒造 命名したものの、現時点で商品化に至っていないようです。蔵元にがんばって欲しいのですが・・・。
11 一白水成 いっぱくすいせい 平成18年 秋田県・福禄寿酒造 九星気学から一白水星をもじり、白い米と自ら成る一番旨い酒との意味を込めたとのこと。新酒の時はやや香りが邪魔するように思いましたが、今は適度。


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