ネパール歯科医療協力会
1991年より毎年、年末年始にかけてNGO(非政府間組織)の「ネパール歯科医療協力会」の隊員としてネパールに出かけ、歯科医療のボランティア活動をしています。行く度に新たな発見と感動を覚えて帰ってきます。
ネパール・テチョー村(ヘルスプロモーションセンターの診療室で)
ネパール、テチョー村の子ども達と
ヒマラヤの王国ネパールは人口約1900万人で国民の90%以上が農業に従事し勤勉で良く働く。しかし、国土の83%が山岳や丘陵地帯という地理的条件のため経済開発が遅れアジアの最貧国の一つに数えられている。国民一人当たりのGNPは約150ドルで日本の1%である。
医療の普及は1993年の政府の統計では、人口約1,900万人に対し医師1497人、看護婦655人である。また、平均寿命53歳、乳児死亡率107、小児死亡率19 7で保健状態は劣悪と考えられる。この中でも歯科医療はさらにひどく、歯科医師は全国で約30名で人口66万人に一人の割合である。従って、国民のほとんどは適切な歯科医療を受けることができない。歯科医師の養成と全国レベルでの歯科医療施設の普及が緊急な課題である。ネパールには歯科大学がなく必要な歯科医師の養成は期待できない状況にある。ネパールで歯科医療の恩恵に浴すことが出来る人は治療費を支払うことが可能な一部の上流階級の者と外国人に限られる。
「豊かさの貧しさ」と「貧しさの豊かさ」
−ネパールにおけるNGO活動で考えたこと−
西南女学院短期大学 食物栄養科 安部 一紀
目次
1 はじめに
2 ネパールの事情
2-1. 地理
2-2. 人口・民族
2-3. 政治・経済
2-4. 作物
2-5. 家畜
2-6. 農業
2-7. 水事情
2-8. 家・台所
2-9. 献立て
2-10. 食料生産量
3 ネパール人の一生
3-1. 一日の始まり
3-2. 生まれること・生きること
3-3. 病気
3-4. 老いと死
4 ネパール人の健康観・幸福感
5 ネパールの都市化と森林破壊
6 ネパールは何処へ行くのか?
7 むすび −「日本人の豊かさ」の貧しさ−
ネパール歯科医療協力会の概要と入会のご案内
テチョー村の少年(エッセイ)
麻生 弘
受講生サジャナ(エッセイ)
麻生 弘
参加隊員の感想集より
ネパールに日本人のニセ歯科医登場(エッセイ)
下関市 大野 秀夫 (山口県保険医協会報 252号・95年9月20日より)
ネパールのスナップ集
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ネパール歯科医療協力会
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