レポート / 2015

   コンサートなどのイベントのご報告です。

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過去のトピックス

2015/12/21

2015年12月18日 (金) 于波トリオの至芸 ご報告

事前のアナウンスで于波トリオの "至芸" などと書いたのですが、そのフレーズそのままでした。

私もそう思ったのですが、今回の于波さんたちはなにか飛び抜けていました。
長年いろんなホールでいろんな音楽を聴かれたお客さんも、「一番良かったです ! 」と。
演奏の翌日、翌々日、そして今日の定休日にも絶賛のご来店やお電話がありました。
まだ心の中で演奏が鳴っていると・・・

演奏者たちも打上げの中で、今回メインのベートーヴェン「大公」、東京銀座のホール初め今年いろいろな場所でやった中で一番良かった、と仲間内でも笑顔が絶えなかった。


東京芸大を出たエリートの音楽家たちがなぜ于波さんに惹かれて当店のようなところまで来ていただけるのか・・・
今回最良の音楽を得て良く分かりました。デジタル先鋭の近況で、心の根源を思い出させてくれる、そういった人たちとチェロ、于波さんのアナログな自然体にと。

喜び・・・・・自然、音楽、ひと、それを一杯の力で表す人たちです。







特にビルマンさんのヴァイオリンの音色、私にはこれ以上ないと思われるほどの美しさでした。

・・・アンコールでの「清しこの夜」。
この竹田は音楽の街、「心の中で歌って下さいね」「それじゃぁ可哀そうじゃない… (笑) 」 のうやむやで始まって、最後は心打つような清らかな合唱が・・・

素晴らしい演奏とお客さまでした。





2015/09/25

2015年9月19日 (土) 中村達也 トリオ ご報告




当店初めての中村さんたちでしたが、いやぁー大らかで楽しい人たちでした。

初っぱなから、「今日の宿は・・・?」「えっ、宿取ってないんですか !」
このシルバーウィーク初日の土曜、もう空いてる宿などない ! ・・・
辛うじて阿蘇の一室キャンセルのホテルへ。

いつもはこのお彼岸のころまで暑い時期、でも今年はお盆過ぎからずっと涼しく、"暑いときにはアフロなジャズ!" なんてキャッチフレーズで案内していた当ライヴ、肌寒さ感じる日暮れてのライヴで・・・これも苦笑い。




でも、演奏は暑かった、当初から暑いアフリカがらみの選曲を希望・・・・チュニジアの夜、凄まじいスピードとポリリズムの演奏、この夜の中で頭抜けて感動しました。
前半最後の曲として演奏されたこの曲、階下で珈琲を淹れていた私にお客さん、「足で木魚を叩いていた、手を合わせて合掌して聞きました・・・」

珈琲を入れ配り終えて二階の会場に上がっていくと、中村さんは休憩中に後半の"パラパン" の準備、「木魚があるって聞きましたが・・・」 ドラムセットを見ると、ドラムセットに様々な仕掛けがあり、ペダルはなんと "4本"、その一つが「木魚」ならぬカウベル、通常スティックで叩くことはありますが足で叩けるるようにしていました。もう一本のペダルは、「バスドラムがなぜこんな凄まじい連打が出来るんだ・・・」 演奏で感じた疑問、細工して両足でバスドラムを操作できるようになっていました。



後半の部前半の、アフリカのバラフォン、そしてカリブのスチールパン、さらに電子機器のシーケンサーやミニシンセを組み合わせての演奏、当初送られてきたこの音源を聞いてのこの日がある。

実はこのヴィブラフォーンの原形でもある 「ひょうたん」 を共鳴体としたアフリカのバラフォン、現地の楽器につき音程に西洋音楽的には狂いがある、したがってピアノなどの他楽器と協奏しにくい、と聞いてはいたが、実際にリハーサルで当店のピアノなどと一緒に私も叩かせて頂いたのだが、「多少の違いなんて何でもないじゃん ! 十分モードで合奏できる !」 と、まぁ、素人の私は思いましたが、ピアノの上野さんやベースの三浦さんなんかは笑ってましたね、(笑)



いつまでも、70才になった今でも好奇心一杯で様々なドラミングや音源、その手法開拓に子供のように生き生きとする中村さん、ピアノの上野さんは色盲というハンディを抱えながら独自のピアノ奏法 ( これ、かっこいい ! )、ベースの三浦さんはお二人に比べて若いのですが、なんとこの西日本ツアー直前までヘルニアで格闘していて、リハビリでやり込めてのこのツアーであり (私の娘もヘルニアで…) 、今回、50回程やった当店のライブの中で一番と思われる物量の機材を持ち込んでのコンサートでしたが、先輩お二人苦手の電子機器は彼の役割、でもそれほど詳しくないとの彼は苦労絶えず・・・ 笑
でもすてきなベース演奏で快活ご老人お二人 (?) を支えていましたよ !

ホント、このご三人はそれぞれのモチーフ濃く、楽しい人たちでした。


いつも集客に寸前までひやひや、でも最後にはいつも多数集まっていただいて、本当に感謝致します。
・・・できれば早めにご予約頂ければ私の胃痛も・・・・はっはっ

ミュージシャン含めみなさま、いつもですが、、、

本当にありがとうございました、楽しかった !





2015/07/03

2015年6月30日 (火) 辛島文雄 トリオ ご報告


今年で5回目、辛島さんのこのトリオ、結成された初年から毎年この時期のツアーにずっとこの小店を組み込んでいただき、驚きと感謝です。

このツアー、なんと40日間にも及ぶ東北から始まる全国ツアー、と今回聞きました。その中でここ大分県で彼らの演奏は大概二回程度、でも気が付けば毎年定番のお店として演奏されているのは、実は当店のみ・・・・
なんともとんでもなく光栄なこと。



私が光栄だと思うのはビッグネームだから、なんてんじゃなく、とにかく、演奏が素晴らしい !
ジャズがジャズたる由縁、既存からの脱と前進、、、、「懐メロ」、ではない。

「次の世代のジャズマンを育てる・・・」

当初このトリオで来られた時に辛島さんが言われた・・・そのベーシストとドラマーは、もう、とんでもない奏者になっています ! 、新人だったベースの楠井さん、もう今は自信漲る自由闊達の堂々たる演奏、ドラムスの小松さん・・・彼の大ファンの女性がここ大分の遠方にいるのですが、今回も笑顔で数時間掛けて来ていただけました・・・その小松ファンの女性の気持、私は分かりますね、彼のドラムミングはホントに快感 ! 最初来られた時から、屈託のない人柄から生まれるのか、そのドラミングは文句なく大好き !

そんな若者たち、そのバックにいる辛島さん、、、、








みな、ステキです。


平日の、しかも豪雨断続するなか来ていただいた沢山のお客さま、当日長湯温泉からの女将さんたち、そして辛島さんたちミュージシャン、、、、
・・・裏方で支えてくれた農園長 「パプリカさん! 」 (一緒に飲んで辛島さんネーミング ! )


みなさま、、、、、
膝を折って、、、、

ありがとうございました。





2015/05/30

2015年5月27日 (水) 佐久間大和 (Vin)と葉山由美 (Pf) デュオ


          〜 もう、楽しさ満杯 !!! 〜



楽しかったぁーー
これは私だけでなく、スタッフ、お客さん、ミュージシャン、みんな同じ想いの素晴らしい一宴となりました。

やはり大和さんのヴァイオリンは凄いですよ !!!

開演前に流す会場のBGM、いつも前夜に会場をセッティングしながら一人イメージを膨らませてCD選曲しますが、当日于波さん「これまずいよ、これすごく上手いヴァイオリニスト・・・」
わたし、「大和さん、私はぜんぜんこの演奏に劣るとは思わない、前夜いろいろ考え、音量を落として同じヴァイオリンとピアノを聴かせておいて、生の音量でガガーン、大和です ! の意図。」
「そういうことぉーー」于波さんも笑顔。

それほど凄いですよ、大和さんのヴァイオリンは ! ツィゴイネワイゼンと 「ひばり」、感嘆。





後半、于波さん登場。 「友情出演」なんて言っていたので仲間内と飲んでちょっと出かと思いきや、仲間内の飲み会オフで最初からリハーサルに参加、そのトリオでの「チャルダーシュ (聴けば誰でも聞いたことがあるジプシー音楽です ! ) 」は、私も何度かここで聴いたことがあるはずだが、凄まじいほどの三者のエネルギー !





今回、平日にも拘らず最終的にはほぼ満杯のお客さまに来ていただいた。
気付けば、平日なので当然ながら近郊のお客さんがほとんど。
(でも、熊本市内や大分市内の遠方から来て下さったお客さんたち、ホントにありがとう ! )

近郊のこの田舎でクラシックやジャズの音楽なんて当然需要少ないから、遠方の都市部のお客さまでも来れる土日に、と思ってこれまで日時設定を考えていましたが、「平日の夜だから来られる」という地元お客さん、そんなリピーターに誘われてのお客さまも多くなってきたと感じられ、すごくうれしい今回のコンサートです。

クラシックやジャズなんて難しそうで興味なし、そんな方へこの素晴らしさを知ってもらいたい、そんな気持ちがちょっとづつ広がっている、そんな実感が感じられ・・・ 

今回思いましたが、でもそれは、そんな真実の音楽の良さを目の前でこの世に実現してくれる "実の音楽家"、それがすべての原点なのだと。まず素晴らしいものがあり、それを提供できれば口伝えでファンも増え、そしてそれを催す店も、お客さんも、演奏家も、すべての人が人生の楽しみを享受できる。

熱意。その表現のために人生のほとんどを費やしている音楽家であり、それを聴く人であり、その一体での "良さ、楽しさ、喜び" がどんどん広がれば・・・




・・・裏方では、気付けば、もうすっかり親しいマネージャ含めた女性陣が厨房で、演奏後の宴会料理準備中の家内の手伝いをしていた・・・二時間もすごいヴァイオリンとチェロの演奏を支えた、まったく驚嘆のピアノ演奏を終えた女性が、演奏後に女性陣に交じって「揚げ物」 してた・・・もう、涙通り越して、なんかすごい・・・自分でも高揚できるピアノが弾けてその余波で・・・と笑いながら。

そんな素敵な音楽会、その余波はこのあとも続き、翌日の竹田の夜の街に・・・
続編は後日、コラムにでも。

素敵な一夜でした。





2015/05/08

2015年4月29日 (水)〜5月6日 (水) オノカヨ 和紙 作品展


           

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