IZAKAYA-2 第2回きき酒会

〜 義侠蔵元 山田社長を迎えて 〜


IZAKAYA−2 第2回きき酒会リポート

日時 2007年9月22日(土) 18時30分から
会場 手打ち蕎麦にはち 大分市中央町2丁目  
会費 6000円 

テーマ 義侠蔵元 山田社長を迎えて
参加者 23人 

これが義侠だ!

右から、「純米吟醸生原酒40%」、「純米原酒60%特別栽培米生酒」、「純米吟醸原酒60%(火入)」、「純米吟醸生原酒50%」、「純米吟醸生原酒40%」、「純米吟醸生原酒30%」、「えにし(縁)特別純米酒」、差し入れの「妙」

※義侠の場合、精米歩合が30%でも「純米吟醸」と表示しているが、一般的には40%から「純米大吟醸」と表示することが多く、50%でも「純米大吟醸」と表示しているところもある。

今回のお酒の詳細一覧 (飲んだ順)

  名称 精米 BY 仕込 その他
純米吟醸 生原酒 40% 40% 12BY 750kg  
純米吟醸 原酒 60% (火入) 60% 17BY 750kg  
純米原酒 60% 生酒 60% 18BY 1500kg 特別栽培米
純米吟醸 生原酒 50% 50% 18BY 750kg  
純米吟醸 生原酒 40% 40% 18BY 750kg  
純米吟醸 生原酒 30% 30% 18BY 750kg  
えにし(縁) 特別純米酒 60%     2年熟成酒  (燗酒)
  30%     古酒ブレンド (差入れ品感謝!)

第2回IZAKAYA−2きき酒会リポート

 これまで何度も大分においで頂いている義侠の山田社長だが、このIZAKAYAきき酒会としては第一シリーズから通算してもこれが初めてお迎えしたことになる。

 また今回初めて会場を「蕎麦屋」での開催となったが、大分市中央町・若草公園角にある「手打ち蕎麦にはち」は日本酒にも力を入れていて、IZAKAYAメンバーにもフアンの多い店。

 もともと蕎麦は日本酒に合うと言われているが、これと思う蕎麦屋でもあまりまともな日本酒を置いていないことが多いので、「義侠」のほか「獺祭」や「美丈夫」などを置くこの店は急速に人気を集めつつある。

 店の造りはもともとフレンチ・レストランだったのでその雰囲気を残しているが、無理に和風に拵えていないのがかえってニュートラルな感じで良いかもしれない。

 本来4テーブルで16人がちょうど良い広さのところ、参加希望が多かったので臨時に椅子を増やして、なんとか23人を詰め込んだが、立って歩くのもままならない狭さの中、賑やかに楽しい会となった。

 選酒は、豊後高田市で「義侠」を扱っている「田染荘」の津田さん。まず今回のお酒の紹介。もちろん「義侠」ばかり。 
 ゲストの山忠本家酒造・山田明洋社長のあいさつ。

 あいさつと言うよりも、現在の日本酒業界の動向から山田錦を中心とした米作り問題、輸入関税問題と幅広く講演をして頂いた感じ。

 以前にも大分で講演して頂いたときと大きく情勢が変わっているわけではないので、何が問題であるかは前回の講演要旨を見て下さい。

 花に囲まれたような映像はべつにコラージュとかではなく、山田社長の立った位置がたまたま飾り鏡の前なので・・・・。
 きょうのメニューについて説明する「にはち」マスター。
 もともと日本酒がお好きと言うだけあって酒飲みの舌にぴったりのそば料理を並べてくれました。

 一口みょうがそば
 そばとうふ
 そば味噌
 柚子板そば
 そばがき辛味大根
 桜海老のそば団子
 鴨ぬき
 ざるそば

 個人的には「そば味噌」だけでも十分飲めます。「柚子板そば」は少し香りが強かったが、よかった。
 2次会の「ばじ」にて。

 10人ほどが2次会に参加しましたが、このあと3次会にも数人が参加して深夜まで楽しく酒談義・・・をわいわいと楽しんで、いたようです。

 人数から計算すると、7升+4合という量はやや不足するかと考えていたのですが、今回はいわゆる「ハズレ」の酒が無いので飲み残りがほとんど無く、結果としてちょうど良い程度の量でした。

 好みの問題はあるでしょうが、全体としては「さすが義侠」と思わせる内容であったと思います。


私の感想です


    私の感想ひとこと
生40 12BYなのにフレッシュでクリア。ただし温度が低すぎてすっきりしすぎ。置いておくとほぐれてだんだん良くなった。かすかに貯蔵臭あるが気になるようなものではない。
火入60 穏やかでクセ無し。バランス良いが固さが目立ち、多少物足りなさを感じる。常温で味が出てきたので燗が向くのではないか。
生60 特別栽培米に価値があるのか判らないが、しっかりした味が広がるのは好ましい。ほどよい雑味があって幅広さを感じる。
生50 きれいですっきり・・いかにも義侠らしい味わいだが軽く、この中ではやや中途半端な印象。
生40 いかにもきれいだがやや若すぎる印象。生30の力感に完全に隠れてしまった。
生30 クリア感。高精白なのにむしろ豊かに味わいが広がる。きれいさと力強さがあり、いかにも義侠の今日第一番間違いなし。
えにし ていねいな湯煎燗がえにしの良さを十分に引き出して、ざる蕎麦と良いハーモニー。
参加者の差入れ。こんな貴重な酒を頂き感謝。穏やかなバランスは最高。

1・やはり6番目の「生30」が最高。いかにも高精白で雑味のない実にきれいな酒なのですが、喉を通るあたりからどんっと言うような力強さで旨味が広がる・・・・という感じです。きれいでパワフルな義侠らしい酒。
2・次に3番目特別栽培米の生60と、4番目生50が並ぶ感じでしょうか。
3・えにしは燗のつけ方が絶品でした。やはり燗ならえにしでしょうが、火入れ60も燗してみたかったです。



  利き酒会メニューに戻る  前回第1回へ 次回第3回へ 最初のページに戻る