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「義侠」の山田社長が酒を語る会「義侠」といえば知る人ぞ知る・・愛知県の山忠本家酒造の酒で、兵庫県産特A地区の山田錦にこだわって造ったその力強い味わい、奥深い濃醇な口当たりは全国の酒好きをうならせます。およそ1000石といいいますから大きな蔵ではありませんし、扱う酒販店も必ず事前に面接して決めるというこだわりの蔵で、入手も困難な酒です。 その「義侠」の山田社長に、大分市までおいでいただいて、「山田錦を守ろう」をテーマに講演会が開かれました。 ご覧の通り、本当にまじめな「講演会」だったのです。 |
なぜ「全国行脚」を? 山忠本家酒造、山田明洋社長は「山田錦を守ろう」とよびかけて全国あちこちで講演を行っており、すでに全国30カ所を回ったということです。しかし、なぜ一酒造家がそこまで?というのが当然の疑問なのですが、この講演会では山田社長は実に明快に答えてくれました。ただひとこと、「だれもせんからです」と。 ※山田社長の講演の要旨はこちらへ・・・ 1時間半近い熱弁でした。(参考・・2000年に第2回講演会を開きました。その様子はこちらへ。) |
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この日、1999年10月10日午後5時、大分市労働福祉会館の会議室に集まった聴衆は27人、ほぼ目標をクリアして私たち主催者側としてもほっとしました。 一番心配したのは、最初から「義侠」を飲む会と勘違いして来る人がいるのではないかということでしたが、この写真のようにみんな1時間半の講演にマジメに熱心に聞き入っており、その心配もまったく杞憂でした。 農業行政を鋭く批判する山田社長、いっぽう参加者には農政・農協関係者もいて、興味深く聴いていたようです。 |
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山田社長の論旨は、実に明快で理路整然。 これは、どう考えても酒造業一筋の人ではないなと直感したのですが、あとできいたらまさにその通り。 某有名大学を出てコンビニチェーンの開発本部にいた・・・つまりチェーン参加店の経営分析や経営指導をやっていたということをきいて、なるほどとナットクしたしだいです。 話は実に面白かった。もっと多くの人にきいて欲しかったと思ったほどです。 |
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「時間がたりないなあ・・」と残念そうな山田社長。 まあそういわずに講演会のあとは懇親会で・・と私たち。 「義侠」が立ち並ぶ懇親会場は大分市都町の「十徳や西都町店」。 この懇親会の席でも質問が出、山田社長を囲んで熱心に話をきいていました。 私は山田社長の隣に座りましたので、四方山話を・・・その結果ほとんど同年代であることがわかりました。 へーそうなんですかと並んで記念写真。 |
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もちろん、懇親会に出てくるお酒は「義侠」のオンパレードなのは当然といえば当然。 「慶」はもちろんおいしい酒なのですが、少しきれいすぎるところがある。むしろ「游」や「侶」のほうがはっきりした個性があって、私は好きなのです。 これらハイクラスの銘柄にくらべると、やや分が悪い「えにし」ですが、この酒はC/Pの高い酒だと思います。冷やでもいいし燗をつけても実にうまいし。 飲んで飲んで舌がバカみたいになっても、口に含めばさらに義侠の味わいを感じる、すごい酒です。 |
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山田社長は大人気。 オジサンたちとかなり若い女性たちに囲まれて。 はっきり主張する人ですが、冷静な経営者としての視点と、理想の酒造りを目指す蔵元としての視点とを併せ持った、背筋のしっかり伸びた人です。 この社長がいる限り、義侠はこの先もずっと「義侠」でありつづけるだろう、そう確信したしだいです。 |