選酒のポイント、ひとことご紹介
今回は第35回以来の「県産酒中心」の選酒で、最近の大分のお酒を味わってみようという企画です。
このため、「純米」と「大吟醸」というふたつのジャンルに分けてお酒を集めてみましたが、やはりこれという大分の酒を確実に集めるというのは相変わらず難しいことだとわかりました。しかし、いまの大分のお酒のレベルを知るには十分な銘柄と種類が集まったと思います。
なぜ「純米」と「大吟醸」かというと、「純米」はその蔵の平均的なレベルを知ることができると思っています。つまり、「純米」がよくなければあとは推して知るべし・・・と考えているからです。
また「大吟醸」は、当然のことながらその蔵の醸造技術のひとつの高みを反映しているわけですが、1点豪華主義は当然あるわけで、鑑評会金賞レベルの大吟醸は出しているのに、純米なんかは妙にまずいという蔵だって、日本中いくらでもあるわけです。
で、県内の多くの蔵の純米と大吟醸を集めたかったのですが、あまりにも種類が多いとかえって難しいことになると思い、「一の井手」「千羽鶴」「鷹来屋」の3蔵のみ両方を調達しました。その理由は、この3つの蔵は私の経験上大吟醸も純米もきちんと造っている蔵だと感じていたからです。
さらに、これらに比較するためにそれぞれのジャンルで県内外の有名酒を集めました。
まず「純米」ですが、
「千羽鶴・一粒万倍」は佐藤酒造が出したばかりの新銘柄。
「一の井手」の純米は昔から定評があります。
「薫長・純米 豆田」と「薫長・純米」は日田の酒で、昔から純米に力を入れていますが・・。
「鷹来屋・特別純米」これは、今回の目玉かもしれません。無濾過生原酒として「飛露喜」との比較です。
「飛露喜・特別純米」はいつ出しても大人気。
次に「大吟醸」は、
「奥播磨」は県外のリファレンスとして選びました。こういうきりっとしたシャープな大吟醸と、県産酒とを比較してみたいと思ったのです。
「龍梅」は、個人的な事情(経営者が同級生なので・・・)ですが、最近は多少期待しているもので。
「千羽鶴」は、かつてのきき酒会の定番、リファレンスでした。
「鷹来屋」が今回の目玉第一でしょうか。斗瓶取りの無濾過生で一升5000円は高くはないでしょう。
「一の井手・慶」は3年熟成の古酒です。西の関と比較してみたいと思いました。
「西の関・秘蔵酒」はあまりにも有名ですから、やはりはずせないところでした。ただ、最近いい評価が聞こえてこないのが気になるところです。これも古酒ですが、2年熟成ときいています。
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