第33回利き酒会 1999年3月21日(日)


会場 十徳や・西都町店

(大分市都町4−1−24 097−533−1851)

会費 5000円
開会 19時

「今年の新酒やたら飲みくらべ」


 今年最初の利き酒会は通算33回目。「今年の新酒」をテーマに20人が参加して開かれました。
 
 多数の初参加者もあり、母体のパソ通コアラ以外のメンバーがますます多くなりました。初参加メンバーは酒造家・酒販店・料理店・大学教授と、多彩な顔ぶれでますます広がる「利き酒会」の輪。
 しかし今回参加できなかった常連組も加えると、今後は常時20人以上の参加者を前提に考える必要があり、会場や連絡などなかなか頭の痛い問題です。
 
 さて会場は大分市内の居酒屋「十徳や・西都町店」3階の広間。今回初めてお願いしたのですが、広々とした和室で落着いた雰囲気。参加者も気にいってくれたようです。

参加者


1.友田哲郎 放送局勤務・大分市 ・・・幹事
2.佐々木義朗 ホテル業・大分市 ・・・幹事
3.江藤邦雄 不動産会社勤務・大分市・・・幹事
4.松村亮司 自動車販売会社勤務・大分市・・・幹事 
5.後藤正行 酒販店・別府市(初参加)
6.神河利彦 料理店・別府市(初参加)
7.千綾奉文 放送局勤務・大分市
8.鳥居和義 ソフト会社勤務・大分市
9.橋本吉彦 ソフト会社勤務・大分市
10.四ッ谷岳明 酒造業・宇佐市(初参加)
11.津田紀芳 酒販店(田染荘)・豊後高田市
12.小園容子 会社員・別府市
13.戸田誠 公務員・大分市
14.上原左兵衛 公務員・大分市
15.中川尚義 公務員・大分市
16.結城孝一郎 弱電技術者・大分市
17.吉岡康哉 電機会社勤務・東京都(初参加 たまたま帰省中)
18.浜嶋弘文 酒造業・緒方町
19.浅井秀二 会社員・大分市
20.三宅正太郎 大学教授・大分市(初参加)


計20名




きき酒対象酒


 美丈夫  舞・うすにごり生 高知県・濱川商店 1800ml \3500  
 手取川 純米吟醸生酒・あらばしり  石川県・吉田酒造店  1800ml \3100
 山法師 無濾過原酒・生 山形県・六歌仙 1800ml \3800
 加賀鳶 純米吟醸・あらばしり 石川県・福光屋 1800ml \3400
 松の司 純米吟醸・あらばしり 滋賀県・松瀬酒造 1800ml \3400
 奥播磨  純米吟醸・雄町 兵庫県・下村酒造店 1800ml \4200   
 郷乃誉 生もと純米吟醸・生 茨城県・須藤本家 1800ml \5000 
 東一  吟醸生・にごり 佐賀県・五町田酒造 1800ml \3900  
 鷹来屋 純米吟醸 大分県・浜嶋酒造 1800ml 参考出品

計8+1銘柄 (価格はいずれも大分での入手価格)

 今回のテーマは「今年の新酒」ということで、概ね店頭価格3500円前後を目処に選びました。

 参加予定者が20人以内ということで、1800ml瓶で7本以内が適量ですが、結果的に浜嶋さんのおみやげの飛び入りを入れて9本になり、これだけでひとり4.5合の割り当てということに・・・そこで皆さんにお願いしました。
「この会は手酌の会です。人に注がない。自分が飲めるだけ自分で注ぐ。注いだものは必ず飲む」これが会のきまりです。



私の利き酒リポート

1・美丈夫 シャンペンのような泡、味もシャンペンのような・・少し平べったい味。

2・手取川 やや辛口ですっきりしています。全体にやや物足りない感じ。

3・山法師 やや辛口ですが、けっこう複雑な味わいで奥行きがある。少し好みと違うがいい酒。

4・加賀鳶 すっきりして悪くないと思いますが、個性はなく特に印象に残らない味。

5・松の司 けっこういけますが、ややえぐみがある感じで、飲み疲れそう。

6・奥播磨 これは新酒か?と思うような柔らかさ。私の好みと違うがひとつの個性と思いました。

7・郷乃誉 けっこう辛口ですが、キレのいい味わいです。香りもよい。まあ高いから当然か。

8・東一  これだけ飲んだあとにも、ちゃんと個性を感じさせるのはさすがです。ただ少ししつこい。

参・鷹来屋 なかなかよくできた純米吟醸で、すっきりしたのどごし。東一とは対極の位置に。


 というわけで、強いて好みをあげるなら「東一」「郷乃誉」「山法師」というところか・・・。また会の後浜嶋弘文さんと話しましたが、浜嶋さんの指向するところは「飲みあきない酒」また「すっきりした食中酒」というあたりにあり、たとえば「田酒」のような・・と、すっきりした端麗な酒をめざしているわけで、私の濃淳好みとは微妙に異なるかもしれませんが、それはそれとしていい酒を造っていると思います。今後が楽しみです。

 というわけで、第33回でした。

追記


 実は、今回は麦焼酎の番外出品がありました。
 参加者のうちの四ッ谷さんは宇佐市の四ッ谷酒造場の息子さん。焼酎専業の蔵です。常圧蒸留の麦焼酎「兼八」25度・10年貯蔵−を持ってきていただいたので、みんなで試飲しました。
 感想は、実にしっかりとした味わい、昔ながらの風格を持った焼酎で、すばらしいものでした。



※ 会の写真入りリポートは33回ビジュアル版をご覧下さい。


次回は・・・「千羽鶴・鷹来屋・亀の井、県産酒対義侠、大吟対決」の予定




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