第34回利き酒会 1999年6月11日(金)


会場 花邨(はなむら)

(大分市中央町 労働福祉会館「ソレイユ」2階 097-538-5550 )

会費 6000円
開会 19時30分

「県産大吟醸対有名大吟醸飲み競べ」


参加者


1.友田哲郎 
2.佐々木義朗 
3.江藤邦雄 
4.松村亮司  
5.後藤正行 
6.神河利彦 
7.石田孝一
8.石田洋子
9.鳥居和義 
10.橋本吉彦 
11.津田紀芳 
12.小園容子 
13.戸田誠 
14.宮添春彦
15.中川尚義 
16.吉川輝章
17.岩田誠
18.朝井秀二
19.三ヶ尻隆志
20.清原正信

計20名
 
 今年2回目の「夏のきき酒会」は通算34回目。今回も20人という大勢の参加者で、にぎやかに楽しくひらかれました。今回もふたりの初参加があり、参加希望の総メンバーはとうとう50人を越えました。

 さて、毎回選酒に苦労するこの会ですが、今回も松村さんの骨折りですばらしい酒ばかりが集まりました。特に「開運」の「波瀬正吉」は初めてで、義侠や東一さらに奥播磨などの超人気有力銘柄とともに県外有力4銘柄を揃えました。

 大分県産酒としては、この会のレファレンスでもあった千羽鶴の大吟醸生しずく酒をはじめ、有力5銘柄が揃いました。

 これら銘柄の外観等は、34回ビジュアル版を見て下さい。


 私は、本格的な「きき酒」というのが苦手です。
 だいいち、吐器に吐き出すことができない、というのはいいわけですが、おいしいと思うとそればかり感じてしまうんですよね。

 しかし、「きき酒」というのは、本来的にその酒の欠点を感じないと評価できないんですからね。
 そうはいいながら・・というわけで、今回は「私の好きなお酒」として、好きな順番のアンケートをとりました。



きき酒対象酒

  銘柄 タイトル他 蔵名・所在 入手価格 備考
1 開運・大吟醸無濾過生 「波瀬正吉」 土井酒造場・静岡 1800ml¥10000  
2 義侠・純米大吟醸生40   山忠本家酒造・愛知 1800ml¥8000  
3 奥播磨・大吟醸生 金賞受賞酒 下村酒造店・兵庫 720ml ¥5000  
4 東一・大吟釀生斗瓶    五町田酒造・佐賀 1800ml¥7800  
5 千羽鶴・大吟釀生々雫酒    佐藤酒造・大分 720ml¥3400  
6 はなり・純米大吟醸生雫    佐藤酒造・大分 720ml¥3400  
7 亀の井・大吟釀生雫斗瓶囲 限定酒 亀の井酒造・大分 720ml¥6000  
8 鷹来屋・大吟醸斗瓶 出品酒 浜嶋酒造・大分 1800ml (\5000)  提供品
9 虚空蔵・大吟釀   三和酒類・大分 720ml (\2900) 提供品



「私の好きなお酒」結果一覧

 それぞれ「もっとも好きな酒」を1とし、以下順に2〜9までつけて貰いました。

 空欄を残した方もいたのですが、集計の都合上、空欄には一律に「9」を入れました。ですから、この結果はあくまでも目安ですが、しかしみんなの好みの一定の傾向は読みとれるでしょう。

 なお、お酒の価格は事前には公表していませんが、ラベル等は隠していません。

    義 侠 東 一 奥播磨 はなり 開 運 亀の井 鷹来屋 千羽鶴 虚空蔵
1 浅井 4 2 1 5 8 3 6 7 9
2 石田洋 4 6 5 2 7 5 1 3 8
3 石田孝 1 2 5 2 5 3 3 2 4
4 岩田 1 2 6 5 7 4 3 8 9
5 江藤 3 2 7 6 4 1 8 5 9
6 小園 4 1 2 3 5 8 7 4 9
7 神河 1 5 3 4 6 7 8 2 9
8 清原 2 1 4 3 5 8 4 7 6
9 後藤 5 1 4 2 4 9 7 3 8
10 佐々木 1 2 3 4 7 6 5 8 9
11 津田 1 2 3 8 4 5 6 7 9
12 戸田 1 3 2 7 5 4 6 8 9
13 鳥居 1 2 4 7 4 3 6 9 8
14 友田 2 1 4 7 3 6 5 8 9
15 中川 1 2 3 8 4 5 6 7 9
16 橋本 1 2 3 7 5 4 6 8 9
17 松村 2 4 3 5 1 6 8 7 9
18 三ヶ尻 1 2 8 6 4 5 3 7 9
19 宮添 1 4 2 3 9 6 6 5 8
20 吉川 2 1 3 9 9 9 9 9 9
  合計 39 47 75 103 106 107 113 124 168
  順位 1 2 3 4 5 6 7 8 9


 というわけで、予想通り1位には「義侠」、以下「東一」「奥播磨」と並んだわけですが、いつもはダントツに支持者の多い「義侠」が、けっこう好き嫌いの評価にバラつきがあったのは面白い結果でした。

 また、かつては県産酒としては圧倒的に支持されていた「千羽鶴」に、今回は首をかしげる向きが多かったことも、印象に残る結果となっています。



私の利き酒リポート

1・開運 すっきりした中に奥深さを感じる 味が乗っているが、少し時期としてはバランスが悪いのか

2・義侠 力を感じる やや辛さを感じるがすっきりと喉ごしがよい ただし、義侠にしてはやや物足りない

3・奥播磨 ややこってり気味に味が乗って、酸味を感じる独特の味で、好きずきはわかれそう

4・東一 複雑なうまみを感じる中にすっきりしていて飲みあきない 好きな味としてはきょうの一番

5・千羽鶴 適度な酸味・苦味などを感じる造りの傾向はそのままだが、うまみの深さがない 昔と違う

6・はなり 千羽鶴とほとんど同じ傾向で、こちらのほうがややしっかりした味という印象 好みとしてはこちら

7・亀の井 特に難点のないすっきりした味で、典型的な大吟醸といえるが千羽鶴より造りはいいかもしれない

8・鷹来屋 しっかりした造りを感じる、うまみもけっこう出ている酒で好感を持つが、早く飲むべきだったかも

9・虚空蔵 県産の大吟醸としては、平均点以上とは思うが、比較する相手が悪い 辛さが舌に残る

参加者の声



浅井 虚空蔵は本日の中では異質な感じ

小園 きょうの義侠はいまいち! なんで? 東一は佐賀でも手に入りにくい酒です きょうもうまかった

佐々木 やっぱり義侠は飲みやすいですねー 虚空蔵もそれだけ飲めばいい酒なのでしょうけど

戸田 県産酒の今後に期待したい

鳥居 やっぱり義侠 がんばれ佐藤酒造

橋本 ショック! 千羽鶴とはなり



※ 会の写真入りリポートは34回ビジュアル版をご覧下さい。




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