素材の持つ力強さとやさしさ、それは時間の経過と共に内側から醸し出される素材力です。それらを上手く引き出す職人の技術と、それを美しいと感じる感性は日本の文化であり、心です。現代で求められる性能を持たせた上で、昔から受け継がれてきた構法で素材を生かした家づくりを、私たち河の組はお客様と共に築いていきたいと考えています。
木をはじめ、土、石、紙などの自然素材は一つとして同じものがないのと同時に、その表情はとても豊かです。これらは時の経過とともに味わいが増し、人の心を惹きつける魅力があります。自然素材の持つ風合いや力をうまく生かし、無垢なまま使用することで、何十年経っても、むしろ時が経つごとに、その素材が持つ内側からの力を見せてくれるのです。一年目が一番きれいな家ではなく、住人の成長とともに、家もますます魅力的になるような家づくりを河の組は目指します。
地域の素材を使うということは、当然その地域の気候風土に適した建物になります。また地域材を利用することで、地域の生産者に代金として還元され、それがまた山の再生に使われるという地域循環に貢献します。お客様の家づくりがただの「消費」ではなく素材も人も、地域の産業も生きるという持続可能な地域づくりにも参加することになるのです。
木の豊かな表情、ぬくもり
土のいつもそこにある親近感
石の力強さ、安定感
和紙のやわらかな光
瓦のもつ、ゆるぎない安心感
美しい日本の屋根
主人、客人を出迎える玄関土間、陶器