NIJIIRO Photo Gallery

まず最初に

ここでは、演奏云々ということよりも、その時の会場の雰囲気を伝えられればと思い、書いています。より、音楽的な内容は、他のサイトを参考にされたほうがいいかもしれません。勿論、実際の演奏に関しては、海賊盤等を参考にされたほうがいいでしょう。

この文章は、コンサート後に、記憶を頼りに書いているために、間違いや勘違いがある可能性があります。もし、明らかな間違いがある場合には、BBSで、お知らせ願えれば幸いです。とくに、こんなコメントをしましたよという部分は、英語の分からない私の推測の域を出ていませんので、思いっきりはずしている可能性があります。

開場

私がサンケイホールのあるビルに到着したのは6時頃でした。さっそく、エレベーターで3階に上って見ると、6時半から入場して下さいと言われて、そのまま階段を下りて、下で待つことにしました。会場入り口に目をやった時、「リッチー・ブラックモアの意向により、着席してご覧下さい」と書かれた貼り紙(手書き)が目に入りました。後で思ったのは、演奏自体が、前回よりロック寄りになっていることによる配慮だったのかもと思います。はたまた、インタビューで語っていた理由のためなのでしょうか?単に、演奏をちゃんと聴いて欲しいと考えていただけなのかもしれませんが、いずれにせよ、着席して見て下さいという事に関しては、とてもよかったのではと感じています。見やすいですし、疲れないし、余計な気を使わなくていいですから。特に、私は背が高いほうなので、私が立つと、後ろの人は・・・となってしまいますから。

6時半過ぎに、再度会場へ。まず、荷物の検査があり、チケットをちぎってから会場に入り、すぐ、パンフレットを求めて列に並びました。あまりに列が長く、「コンサートに間に合うのかな」と一瞬思いました。でも、無事時間内でパンフレットを購入し、会場に入ると、リッチーが好みそうなルネサンス時代の音楽が会場に流れていました。

客席を見渡すと20代から40代、50代くらいの方もいらしていました(30代から40代の方が割合としては多かったように感じました)。服装も様々、へヴィ・メタ風から一般的な服装まで(私もその一人)、これは、他のサイトを見ていて思い出したのですが、ブラックモアズ・ナイト風のコスプレの方までいました。私の座っていた座席の列の左端にも、黒い衣装を着た女性がいました。どうも、これがブラナイファッションのようです。

さて、私の座席は、ステージから割合と離れた箇所で、ステージに向かって右側です。私の左斜め前のちょっと離れた箇所に、ミキシングをしている人がいました。会場に入ったときは、ミキサーの左横に、パソコンらしき画面が、3台ほど目に入りましたが、ちょっと、遠くて、何が表示されているかまでは分かりませんでした。コンサート開始前に、ステージ上から、もう一人ミキサーの所にやって来ていました。

ちなみに、チケットは、97年の広島公演の時には、発売後、かなりたってから購入しましたが、今回は、先行発売30分後に、インターネットから購入しました。発売の開始時間が来ると同時に、クリックしまくってもつながらず、仕方なく、30分してからもう一度チャレンジした所、今度はすんなりとつながりました。

会場自体は、おそらく、広島の郵便貯金ホールよりサンケイホールのほうが大きいようです。後ろのほうとはいえ、リッチー側の座席だったので、なかなかいいポジションだったのではと感じています。なんといっても、リッチーが他のメンバーの陰に隠れることがほとんどなく、しかも、全体を見渡すことが出来たからです。(広島の時には、ステージに向かって左側だったため、時々、キャンディスの後ろにリッチーが隠れていました。)

コンサートの開始前、いろいろな人が話している声が聞こえるのですが、それがなかなか面白いですね。その中に、「コアなリッチー・ファンも来ているはずだ。」というものがありました。そうなんですよね。普段、様々なホームページを見ていて、コアなファンの方が多いことを感じていたのですが、そういった方々が同じ会場にいるというのも、奇妙なものです。

さて、まもなく時間ですが、私の横には、係員に連れられた女性が席に着きました。その後、1から2名ほど係員に連れられて、座席につく方がいました。係員の方も大慌てで走り回っています。

コンサートスタート

少しばかりボリュームが上って、コンサート開始を知らせる曲(SUSATISSIMO、演奏:GEYERS)が流されると、会場から、拍手が沸き起こりました。もちろん、前回のコンサートを見た人や海賊盤で確認していた人には、この曲が、コンサートの開始を知らせる曲だと、すぐに分かったからでしょう。今回のコンサートが初めてだった人には、途中の「ブラック・ナイト」と「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のリフを織り交ぜたメロディーは、ユニークに聞こえたようで、「つかみはOK」と言った所だったようです。ちょっと、音が小さいのが気になりましたが、今回は、前座なしの、いきなりのコンサート開始のようです。

順番は、どうだったかはっきりしませんが、コンサートが始まる前に、リッチーのギターテクがろうそくの台に火をつけていました。その後、会場が暗転した様に思います。

リッチーによる演奏の開始を待っていると、まだ明かりのついていないステージには、2人の女性の姿がぼんやりと見えました。ネットで、バックでコーラスを担当しているSISTERS OF THE MOONが前座を務めるという情報を得ていたので、前座の代わりかと思い耳を傾けていると、まず、音合わせをしてから、2人は歌い始めました。リッチーの登場を期待していた人たちは、肩透かしな感じだったようですが、2人のコーラスは、それらを圧倒するパワーで迫ってきます。正式な教育を受けているらしい二人のヴォーカルは、バックで歌っているのとは違って、はるかにパワフルな感じです。

歌い終わった後、まだ数曲歌うのかと思って見ていると、リッチーのギター・シンセによる演奏が始まって、いよいよ本編スタートです。今回は、例のキャンディスのボーカル(Written In The Stars)はないようです。ステージ右側からリッチーが現れると、暖かい拍手が沸き起こりました。使用しているギターは、BURRN!2004年10月号6ページでリッチーが手にしているものです。このギターは、Yairiにいたギター職人の川上さんによって制作された、カスタム・ギターだそうです。会場は、大いに盛り上がっています。

ギター・シンセによる演奏の後、パワフルな「Cartouche」が、スタートしました。

今回のメンバーは、ステージ左から、キーボードのバード・デイヴィッド、ベースのサー・ロバート、ボーカルのキャンディス、リッチー、ステージ左後方少し高い所に、ヴァイオリンのテューダー・ローズ、さらにその後ろにSISTERS OF THE MOONのレディ・マデリーンとレディ・ナンシー、キャンディスの後ろにドラムのスクワイア・マルコム。ライティングは、黄色、オレンジ、赤が中心で、ステージ全体が明るくはっきり見えるように照明されていました。

音量は、97年の広島の時よりずっと大きく、低音域が強調され、ライヴCD同様、ギターの音は小さめでした。これは、コンサート全般にわたってそうだったのですが、ギターの音は、97年の広島の時ほど大きくはなく、時々、キャンディスの声や、他のメンバーの演奏によって完全にかき消される場面がありました。

シンセの演奏に用いたギターを持ち替えて、今度使用しているギターは、これまた変わった形をしていて、12弦ギターのように見えますが、ネックがえらく短い感じでした(BURRN!2004年10月号14ページ参照、、Player2005.1によると、スペインのラウドという民族楽器だそうです)。この曲以外では、基本的に、ヤイリのエレアコを使用していました。この曲でのリッチーは、完全に、バッキングに徹していました。

演奏の途中、片膝を付いて、客席に手を伸ばし握手、曲の後半では、ストラップをはずして、演奏を続けました。

キャンディスの挨拶

演奏後、キャンディスのたどたどしい日本語での挨拶。「コンバンハ、オオサカ~(ちょっと、間をおいて)モドッテコレテ、ウレシイデス」と言っていましたが、はっきりと聞き取れませんでした。サービスとはいえ、かなり怪しい日本語でした。日本語での挨拶はこれだけで、それから後は、英語で話していました。この挨拶の後は、ギターを持ち替えて、「Queen For A Day part 1 & part 2」と続きました。チューダー・ローズは、ここでは、リコーダーを担当。今回のコンサートで、チューダー・ローズは、ヴァイオリン、リコーダー、ショームと大活躍です。

Minstrel Hall

アンプの調整をしつつ、そのまま演奏を始めたのが、「Minstrel Hall」でした。使用しているアンプは、左からTRACE ELLIOT、フェンダー、そして、エングルがあり、リッチーは、TRACE ELLIOTを時々調整していました。エングルの後ろにもう1台あるようにも思えた(もう1台、エングルか?)のですが、単に、演奏リストを置いた台か何かだったかもしれません。

途中、ライヴCDと同様、左手でトリルを長めにやりながら、他のメンバーの様子を伺って、また、演奏に戻りました。こういった曲でのリッチーの演奏は、本当に感動的です。

今回は、ベーシストのサー・ロバートがベースとバッキングのギターを兼ねていて、曲によってベースとアコースティック・ギターを使い分けていました。使用していたギターは、リッチー所有と思われるリュート型12弦ギターのようでした。曲によっては、演奏の途中で、アコースティック・ギターから、ベースに持ち換える場面もありました。

Under A Violet Moon

前回の日本公演で始めて披露された曲です。演奏の前に、キャンディスが「みんなでヘイと言ってね。」みたいなことを話していたようです。静かな曲の多かった前回の公演の中で、会場を盛り上げる役割を果たしたこの曲は、その後のブラックモアズ・ナイトの方向性を示した曲ではないでしょうか。リッチーは、この曲で、ライヴDVD同様にGodinのA6に持ち替えて演奏していました。Godinの出番は、この曲だけです。

Soldier Of Fortune

リッチーの感動的なイントロから曲がスタート、キャンディスのボーカルも感動的です。

Durch DenWald Zum Bach Haus

ヴァイオリニストのテューダー・ローズの紹介があってから、演奏開始。テューダー・ローズは、基本的に、ステージの左後ろで演奏していましたが、ヴァイオリンが中心になるような曲では、ステージの前に出てきて演奏していました。主要なメロディーはテューダー・ローズが担当、演奏の途中に、「しょじょじ」をはさんで、笑いを誘っていましたが、ちょっと、微妙な選曲。

Diamonds and Rust

この曲は、私のお気に入りの一つですが、ライヴでは、キャンディスが感動的に歌い上げます。散々、キャンディスのボーカルは弱々しいということを書いてきたのですが、どうやら、その意見を撤回しないといけないようです。もう、7年にもなるわけですからね。前回のライヴでは、いかにも素人という感じのキャンディスも、パワフルに、しかも、感情豊かなシンガーになっていると声を大にして言いたいと思います。 この曲では、ドラムの後ろに置いてあったミラーボールがまわって、まさに、「Diamonds and Rust」な雰囲気を演出していました。

Mr Pigram's Morris and Sword

マンドーラを使用して演奏していましたが、演奏後、リッチーは、その楽器を客席のお客さんにそのまま渡していました。そのままプレゼントになったという噂もありましたが、METALLIONによると、ちゃんと回収されたようです。

Home Again

キャンディスがリクエストを求めた所、「I Surrender」の声が上りました。キャンディスはリッチーのほうを一寸見ていましたが、当然のごとく、観客に背を向けていたリッチーは無視。キャンディスはなにか弁解を語っていたようですが、ちょっと、何と言っていたのかは不明。

そのまま、「Home Again」に入りました。客席に手拍子を求めるキャンディス。客席の反応を見ながらのこういったアクションも自然になりました。途中、リッチーが「Hall Of The Mountain King」で使われていたリフをはさんでいました。

Renaissance Faire

リッチー一人の演奏から曲がスタート。曲の終わりに、突然キーボーディストのバード・デイヴィッドがオペラ調に歌い上げ、爆笑をさそいました。キャンディスがバード・デイヴィッドに向かって「参りました」という感じでステージにひれ伏し、さらに笑いが高まりました。それにしても、声が大きい。

今回は、SISTERS OF THE MOON、サー・ロバート、バード・デイヴィッドと歌えるメンバーが増えたため、それが効果的に働いていたように思います。

演奏自体も音の厚みが増して、リッチーの考えている音というものがよく理解できたように思います。7年前の時は、全編、リッチーのギター・サウンドが支配していて、リッチーとそのゲスト達というイメージが強かったように感じますが、今回は、バンド全体のサウンドを楽しむことが出来ました。今のサウンドなら、小規模なオーケストラを加えてもいいかもしれないと感じます。

Ghost Of A Rose

賛否両論のあった「Ghost Of A Rose」アルバムですが、こうやってライヴでこのアルバムの楽曲を聴くと、全く違和感を感じません。むしろ、感情豊かな曲が多くなり、コンサートにメリハリをつけていたようです。ちなみに、リッチーはこの曲でカポを使っていましたが、今回は、この曲のみの使用だったように思います。

セットリスト

コンサート後半、時々、リッチーが曲間でアンプの後ろにある、曲順を書いていると思われるリストをバサバサとめくっていました。前回の広島公演では、キャンディスが彼女の右下の床にはられていた曲順のリストを、ず~っと確認していた姿が印象的でしたが、今回のキャンディスは、随分と余裕があるように感じました。

Mond Tanz

主なメロディーは、ギターではなく、チューダー・ローズが担当。リッチーは、完全にバッキングに徹していました。この曲の終わりに、インターネットでも情報が入っていた、「Child In Time」が披露されました。キーボーディストのバード・デイヴィッドが、ハモンド・オルガンとは異なる音色でイントロを弾いていました。

ブラックモアズ・ナイトでどのように演奏するのかと期待していたのですが、想像していたよりもはるかにいい出来だったように思います。キャンディスも、感情を込めて歌い、会場に向かって、歌うように促していました。高音域の部分になると、キャンディスはステージの右側に移動し、SISTERS OF THE MOONの2人が担当、このパートで、リッチーがソロ・パートに入るきっかけとなる例のボレロのリズムを刻んでいました。さらにこのパートでは、バード・デイヴィッドも低い音域を歌うことで、音の厚みが増し、凄い迫力でした。

エンディングのはずが

コンサートの最後を飾るのは、「The Clock Ticks On」です。

演奏が始まる前に、ステージ上に、ハーディー・ガーディーが運ばれてきました。最初、ステージの前のほうに置かれていたのですが、リッチー自身によって後ろのほうに「ズズズズズー」という感じに、引きずって移動されました(ハーディー・ガーディーについていたマイクによって、引きずる音が拾われていたようで、その音がはっきりと聞こえました)。演奏を始める前に、客席に向かって「Play this?」とリッチーが声をかけ、笑いを誘ってから、演奏を開始。それにしても、ハーディー・ガーディーを弾いても、ギターと同じようなプレイをするリッチーは微笑ましい。キャンディスが、リッチーはハーディー・ガーディーも上手だというのもうなずける演奏でした。ちなみに、このハーディー・ガーディーは、演奏後、ギターテクによって片付けられました。それを片付けるように指示を出すリッチーがなかなかお茶目な感じでした。

7年前の広島公演では、ギター・シンセを使用して演奏していましたが、今回は、アコースティック・ギターの音色のままで演奏していました。前回、イントロで弾かれるギター・シンセの音を聞いたとき、キーボードの不調?かと思ったのですが、勿論、そんなことはありません。

この曲が最後だろうと思っていたのですが、演奏が終わっても、メンバー全員ステージを去る様子がありません。そして、キャンディスから曲の紹介がされ演奏されたのが、「I Still Remember」でした。大好きなこの曲がショーの最後に演奏されるとは驚きでした。この曲では、美しいスライド・プレイが聴かれました。さすがに、アコースティックなので、バーで弦をこする音が若干聞こえましたが、それよりも、感情豊かなプレイは心を打ちます。

アンコール

アンコール1曲目は、フェンダー・ストラトキャスターにギターを持ち替えての「All For One」でした。アンコールに入る前、リッチーのギターテクが、エングル・アンプ(エレキ・ギター用アンプ)の辺りを懐中電灯で照らしてチェックしていたので、次は、フェンダーの出番だなと予測できるのが実に分かりやすい。前回の公演では、アンコールに入って、いきなりヴォリュームが上りましたが、今回は、アンコールでも同じ音量でした。

イントロは、CD同様スライド・バーを使用、ただし、エレキ・ギターの音ではなく、どうも、ギターシンセの音のように感じました。スタジオでは、スライドから通常の指によるプレイにダビングで切り替わっていましたが、そのパートは、そのままスライドでカバーしていました。

この曲も、他の曲同様、かなり力強い感じで演奏されました。キャンディスも、こぶしをあげながら歌っています。イントロと同じパートが来ると、今度は、スライドを使わずに演奏、こここでは、シンセの音はオフになっていたようです。

Difficult To Cure

ギター・シンセの音混じりに、演奏開始。

ギター・ソロのパートが近づいてくると、キャンディスがステージ左に姿を見せました。「なにやってるんだろう」と思いつつ見ていると、ギターソロのパートで、キャンディスがいきなり歌い始めます。「Self Portrait」です。これにはちょっとびっくりでした。

アンコールに入ってから、どうも、ギターのチューニングが甘かったようで、しきりにチューニングを合わせていました。

Writing On The Wall

キーボード・ソロ、ヴァイオリン・ソロと続き、「Writing On The Wall」へ。

この曲の後半のソロは、結構長く、途中で、「Burn」と「Woman From Tokyo」のリフを織り交ぜて演奏。大いに盛り上がりました。「Burn」のリフは、意外と素直にスタートしたのですが、途中から、スライドバーを持ち出して、「Burn」のリフをスライドさせていました。ギターの音は、「Burn」アルバムの頃の、きらびやかな音ではなく、中低音を強調した、こもり気味のものでした。

前回の公演レポートでは、レインボウの楽曲を演奏することに、否定的な意見を書きましたが、こういった、ちょっとしたアクセントとしてディープ・パープルやレインボウの曲をやるのなら楽しめるし、良いんじゃないかなと思いました。メインはあくまでも、ブラックモアズ・ナイトの楽曲であれば、問題はないでしょう。この曲の演奏後、一旦、ステージからメンバーは引っ込みました。

エンディング

最後は、メンバー全員で、「Now And Then」を演奏してコンサートが終了。

アンコール開始前、使用するギターがステージ上にあるために、ギターテクの人がステージまでギターを取りに来るので、次があるのがばればれなのが・・・。それはともかく、この曲の終わりでは、客席全員立ち上がり、暖かい拍手を送っていました。

演奏曲目

  • LAKME(Sister Of The Moon)
  • 1.Way To Mandalay ~ Cartouche
  • 2.Queen For A Day part 1 & part 2
  • 3.Minstrel Hall
  • 4.Under A Violet Moon
  • 5.Past Times With Good Company
  • 6.Soldier Of Fortune
  • 7.Durch den Wald Zum Bach Haus(~ヴァイオリン・ソロ)
  • 8.Diamonds And Rust
  • 9.Mr. Peagram's Morris and Sword
  • 10.Home Again
  • 11.Fires At Midnight
  • 12.Renaissance Faire
  • 13.Ghost Of A Rose
  • 14.Mond Tanz~Child In Time~Mond Tanz
  • 15.The Clock Ticks On
  • 16.I Still Remember
  • アンコール1
  • 17. All For One
  • 18.Difficult To Cure~Self Portrait
  • 19. キーボードソロ~ヴァイオリンソロ~Writing On The Wall~ギターソロ(Burn, Woman from Tokyo)
  • アンコール2
  • 20.Now And Then

(曲順は、ウドー音楽事務所のリストを参考にしています。若干、私の記憶と異なる部分は、私の記憶の方を優先させています。1曲目のWay To Mandalayは、ギター・シンセによる、ソロの部分です)

最後に

コンサートを見て感じたのは、ブラックモアズ・ナイトの音楽は、リッチー自身の家庭で奏でている音楽の延長線上であるとともに、仕事としての側面も持ち合わせた、実にバランスの取れた音楽だということです。

ディープ・パープルの頃や、レインボウの頃でも、勿論、リッチーの好きな音楽をやっていたのだろうと思います。でも、曲の大半は、アルバム制作時に作られることも多かったようですし、そういった面でも、仕事としての側面のほうが強かったのではないでしょうか。それに対し、ブラックモアズ・ナイトでは、スタジオでは勿論、自宅でも制作をしていることをインタビューなどで確認でき、まさに、本当にやりたいことはこれなんだろうと感じます。

また、1980年代のプレイを聞いて、日ごろから練習しているという割には、「本当なんだろうか?」と感じることもありましたが(勿論、練習していたでしょうが)、今回のコンサートでは、7年前には出てこなかったようなフレーズがバンバン出てくることからも、確実に日ごろからギターを弾いていることが感じられました。

個人的には、今やっているような音楽が、リッチーのパフォーマンスとして、ベストだと感じています。レインボウをやったとしても、すばらしい音楽を作り出すことは出来るでしょうが、まさに進化するリッチーを体感できるのは、ブラックモアズ・ナイト以外には、考えられないのではないでしょうか。