レポート / 2011

   コンサートなどのイベントのご報告です。

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過去のトピックス

2011/11/09

2011年11月6(日) 松浦真寿美 ジャズヴォーカル・ライヴ ご報告


真寿美さんと小森さんのデュオ、いや敢えてコンビ ! と言っちゃいましょうか、これはいい !

小森さん、今回初登場でしたが、真寿美さんの前評判通り、楽しんですよ ~ ピアノも、人物も・・・
真寿美さんのほわほわ~とベール掛かったアンニュイの一方、小森さんのメリハ利いたコント的な、でも繊細な感性に裏打ちされた明朗感、この対比はいい !

個人的には、この二人でピアノ漫才なんてやったら相当受けそうに思うんだけど・・・・・だめかな ??

         

・・・真寿美さんのヴォーカル、ジャズやります、といった感じの前回と違って、何か自然体で青い海の中で好きに泳いでいるといった感じ。
ジャズはスピリッツ表現の一方法、瞬間即興を取り柄とするその音楽は、変わっていくからこそジャズなのであって、なにも半世紀前のフォームにしがみつく必要はない、それではジャズではなく古典になってしまう。

民謡から、松田聖子の "赤いスイートピー" なんてのも自然体で出た今回のライヴでした。


 
 

    

ところで、当店初めて演奏中にピアノが故障 ! 曲が終わって小森さん、なんかちょっと変なんですよね、と独り言、気になって見に行くとダンパーという部品の留め金具が緩んでいるように見えたので、早速、下で待機の調律師の安藤さんに連絡、さすが危機を救うスーパーマン、「五分で直します」ということで、その合間、何か繋いでと真寿美さんに言うと 「あっこのピアノがあったよね、これで弾き語りやります♪」、ということで当店のライヴで初めてホール付随のアップライトピアノを使用しました。

・・・このピアノ、サラリーマン時代にちゃんとしたピアノを鳴らせる住宅環境ではない中、可能な限り本物のピアノに近い電子ピアノをと探して長年愛用してきた、鍵盤は本物のピアノ、でも音は電子ピアノというもの。
今はシンセ音源を鳴らすために個人的に使用していますが、今回のライヴで真寿美さんに事前に「これでハモンドオルガンの伴奏も出来るよ」と知らせていたことを、彼女は覚えていたんですねぇ~さすが。

突然のアクシデント、でもアクシデントはみんなの機転で和やかなひと時になってしまいました。
小森さんなんて、安藤さんが分解したピアノを見ながら、「ピアノの構造講座」なんてやってましたし。

     

前回、当店あばら家のボロ布団に泊っていった真寿美さんに感動した私ですが、 "今回もまた泊らせてもらえます~? " ・・・ホントかよ !!! ・・・ 小森さんとお二人で泊っていかれました。 彼女ら、タフですよ~!!!

・・・お客様用布団、いい加減に買わにゃいけません・・・


     

→ ピアノの小森さんのサイトへもどうぞ。





2011/09/28

2011年9月20(火)~25(日) 梁塵窯の器展 ご報告


週前の週間天気予報では、台風も近付くこの週はずっと雨・・・あ、あ・・・
・・・でも個展二日目の水曜日からは雨も上がり、そのあとずっとよい天気 ! 天気予報なんて当てになんないんですよ !

ということで危惧していたお天気にも恵まれ、大盛況のうちに終わりました。
初日と二日目はこちらのカフェにお昼やお茶をしに来られる時間もあったのですが、その後はトイレでお店に来られるだけ、こちらのお店もてんてこ舞いで様子が良く分かりませんでしたが、昼食もまともに取られていないようなほどお客様がほとんど途切れていない様子でした。
最終日、お互いに疲れ果てたので、よもやま話はまた後日に・・・ということでお開きとしました。

ということで、非常に盛況で、飾り付けやレイアウトなどもご夫婦で毎日お手入れされた、見ごたえのある充実感ある展示会でした。

「やってよかった」 と門馬さんにも言っていただき・・・・・良かった・・・




 えっなに~?       ちょっとぉ~、忙しんだから・・・   えっ、撮影 ?


 梁塵窯の個展やってま~す、よろしくね ♪ (・・・意外とひょうきん、門馬さん・・・)

  
道路看板はいつも私が書くのですが、今回の「梁塵窯の器展」は字画が多すぎて大変、これまでの私の中でも大作となりました。五月の和紙のときは「二人展」で楽だったのに・・・梁塵窯さん、名前変えましょう !




2011/09/28

2011年9月24(土) ティータイムのバロック演奏会 ご報告


当店で初めての古楽器による演奏会、それも東京からはるばるお越しいただいての演奏会でしたが、連休中のカフェと併行しての演奏会だったため、演奏者の方々ともほとんどお話しすることが出来ずにお別れしてしまいました。
でもその優美な音楽は心に残りました。

慌しい現代、一昔前は日本でも雅楽など、このバロックに通じるゆったりとした時間が流れていたはずです。
香川さんが持ってこられた、素敵な絵画が描かれているチェンパロ ( =ハープシコード) は、全長2mもあるのに思いのほか小さな音量でした。大ホールで聴かせるための現代の大音量の音楽とは違い、サロン的な小人数のためだけの音楽・・・・・
CDなどで聞くよりもずっと身に沿うような音色と音量の音楽・・・私も生の古楽器の音に接するのは初めてだったため、何か遠い忘れたものに触れた気がしました。
でも、当店の名前の「スロウビート」・・・実はバロック音楽のゆったりとしたビート感と、同じじゃないか・・・

  



このチェンバロの製作者であり、調律師でもある方に少ない時間の中でいろいろお聞きしました。
チェンバロは内部の楽器本体と、それを保護する外装に分かれており、外装はオーストラリアの方が作られたそうです。それで当初送って頂いた写真を見て以来、気になっていた絵柄の謎が解けました。
ヨーロッパではなく、オーストラリアの絵なのです。

・・・ところで、今回私の一番気を引いたのはヴィオラ・ダ・ガンバ。
チェロのような芳醇な音色がするし、音量的にも十分。なぜ衰退してしまったのだろうと思いました。現代でも十分に通用するような楽器なのです。でもよくよく考えてみると、ここからそれぞれの特性を特化させて、現代のチェロとギターに分化していったのだろうと思いました。
ギターとチェロの音色が好きな私には、一本で両方できる ! という興味深々の楽器でした。
外板が薄いからとのことで、チェロの大きさなのに気軽に扱えるギター同等の重さだったのも利点です。


「アンサンブルU」 の皆さん、こんな素敵な機会をご提供いただき、ありがとうございました !




2011/09/13

2011年8月9(火)~9月4(日) 三河祐子 ガラス作品展 ご報告


初めてのカフェ店内での一ヶ月間に渡る展示会、初めは秋口にでもということだったのですが、清涼感あるガラス作品なので夏の暑い期間に、ということで急きょ突貫工事で開催、大分合同新聞などで写真入りで紹介して頂いたこともあり、準備万端でなかったにしては結構の出来でした。

      


         

         


一般のガラス細工と違って、一品ずつ型で成形したものを手仕上げで磨いて作るという手の込んだ工法なのですが、そういったことへの説明がなかったなど、突貫工事ゆえの反省点は・・・まあ次回への糧として。


アクセサリーの一部の作品は今しばらく当店に展示していますので、見逃された方はどうぞご覧ください。
ガラスというよりは宝石、といった感じです。





2011/06/28

2011年6月26(日) 辛島トリオ ! ライヴ ご報告


はや5年にしてもう、このお店をやり初めてやりたかったことの頂点を実現してしまったか !!!???

最高の音楽と、最高のお客さん達との、最上の音空間でのひととき !

今回思ったのは、ジャズ好きのお客さん達がホントに喜んでいただけたこと。
ジャズって、もう主流ではないのかもしれませんが、でもそのスピリッツを知っているお客さん、その人達がなぜか遠方からも集まり、みんな最上級のジャズに、ほんとに久しぶりに出会った、そんな、皆さまの喜びが会場全体にみなぎりました。もう、めちゃくちゃ、といえるほど、みなさん奇声の嵐のハッピー !

ジャズは、死んでいません。
そのスピリッツは、決して消せない雑草の生同様、移り変わる今の時代でもあちこちに呼吸しています。
おおらかで、エネルギッシュで、そして悲しみや喜びに混濁した生命のビートを、恐らくこれからも永遠に奏でるでしょう !

今の日本で最高位のジャズと思われる演奏を、こんなド田舎の山の上で生み出していただいた辛島さん ! 小松さん ! 楠井さん ! 、そしてマネージャの品川さんとピアノ調律の安藤さんご夫妻、さらにはいろんなベースで支えていただいたお方々やお客様方、

「感謝、ありがとうございます」、の一言しか言葉が見つかりません !

もの凄い人生の一時でした。


 

 

 







2011/05/23

2011年5月20(金) クレオパトラ・ライヴ ご報告


スタンダードをスタンダードな形で表す・・・・・これって音楽に限らず、実は難しんですよね。
人様に認知されている "フォーマル" を身に付けないと出来ないし、自由気ままで身勝手なパフォーマンスでは成り立たないということで、奔放なジャズミュージシャンにとってこのスタイルは、特に鬼門でしょうね。

その鬼門を、改めて基本に戻って勉強という姿勢から、ボーカルの市原さんを担ぎあげて結成したという、このバンド・・・
立派にフォーマル、やりましたよ ♪

市原さんのボーカルは、その容貌と同様、美しさと気品を感じる歌声で、うっとり ・・・
でも曲間の、吉本興業かと思う語り口とのギャップの凄さが、さすが 「容姿が悪ければ落語家になりたかったんだけどね…」 とほざいていらっしゃるドラムス小野さん、のバンドメンバーです。(笑)

なんて、和気あいあい・・・
でもちゃんと、締めて押さえた、フォーマルな演奏の凄味も聞かせてくれた、よきライヴでした !

お客さん共々、また、みなさん、飲みに来て下さい !


   

        

   





2011/05/09

2011年4月28(金)~5月5(木) 和紙雑貨&油絵・二人展 ご報告


           


                         

なんか、い~感じでしょ。
ちなみに写真の一番右下のものは和紙のテント、実用できます。

布や皮が高価な物だったその昔は、強度や耐水性などをいろいろ工夫しながら、代用品としての和紙でいろんなものが作られていたそうです。服なんかも・・・カヨさんから聞きました。そういえば昔の傘、「番傘」も水に弱いと思われる紙製ですもんね。
紙、特に和紙には感性面のみならず、実用性の面でもまだまだいろんな可能性があるようです。

お二人のおかげもあって震災の影響を感じない盛況なGWでした。休みなしでお店をやったこともあってくたくた・・・無事終えました。
和紙の雑貨なんて変わったものが売れるのかと心配していたのですが、最終日に売上げ総計を聞いてびっくり ! マユさんの油絵は一点が高額なので無理かなと思っていましたが、売れましたよ ♥ 

ホントに良かった。

だって、彼女たちにとっての初めての想いが乗った合同展で、カヨさんなんて年初からずっと無休で働きこの日のために休暇を貯めていたと言っていましたから・・・当店としても気が気じゃなかった。
お二人とも期間中に毎日大分市内から通って来てくれてたんですよ !

熱い想いや熱意があれば、なんだってできちゃう、人に伝わる・・・改めて知ったイベントでした。
これからも、益々頑張ってね !

             





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