レポート / 2009

   コンサートなどのイベントのご報告です。

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過去のトピックス

2009/11/30

2009年11月28(土) 辛島文雄 ジャズ・ピアノリサイタル ご報告
 

           
凄まじい !!! ・・・・ そして、時に美しい・・・・・

大きなピアノが、ギターかヴァイオリンのように小さく感じました。まるで掌の中で遊んでいるかのように。
 ・・・ ピアノひとつでここまでこのホール全体を鳴らせるのか !
 ・・・ ピアノひとつでここまで変化自在な音が紡げるのか !
 ・・・ そして、ピアノひとつでここまで人に喜びを与えられるのか !

   

このコンサート、発端はちょうど一年前の臼杵でのライヴでした。
調律師の安藤さんのお誘いで初めて辛島さんの生演奏を聞かさせて頂き、個人的に辛島さんとマネージャの品川さんを紹介頂きました。
そこから半年・・・今年6月に品川さんからライブの打診がありました、嬉しかった。でも既に別のコンサートが入っていたため断念、そして今回も実は一週間前の日程でのお誘いでした。でもその時はちょうど竹田市最大のイベント「竹楽」の時、またダメかと諦めていたところ、品川さんがスケジュールを調整、一週間ツアーを延期していただき実現したものです !


     

ピアノ・ジャイアント ! 私は、そう呼ばさせて頂きます。素晴らしい演奏でした。
人間的にもすばらしい方でした。こんな先端のレベルになってもさらに明日への貪欲な好奇心と向上心を溢れさせ、そして大きな優しさと包容力を感じる、でも、休憩時間に控室に置いてある私お気に入りの谷岡ヤスジのベロベーマンを寝そべって読んで笑っている、そんなジャイアントでした。

またまた辛島さんを囲んでの打上げは、夜遅くまで続きました・・・安藤さんの奥さんが握った絶品のおにぎりを頂戴しながら・・・
まだまだ一杯お話したいことはあるのですが、際限りなくなりそうなので・・・


辛島さん、マネージャの品川さん、そしてこのリサイタルに最初から最後まで尽力いただいた調律の安藤さんご夫妻、そして、遠方からはるばるお越しいただいたお客様、皆さまと共にすばらしい時が共有できたことを、改めて感謝致します。

本年最後を飾るに相応しい、すばらしいコンサートでした !




2009/10/13

2009年10月11(日) アイリッシュ・ハープ&フルートの調べ ご報告
 

なにか、「癒し」なんてわざとらしいものではなく、もっと清々しい、ここ阿蘇・久住の草原を思わせるような、初々しく澄んだ空気を吸い込んだような演奏でした。

アイリッシュ・ハープの音色は草原が似合いますね。
アイルランドの風景は、北海道やここ阿蘇・久住に似ているとhataoさんが話されていました(hataoさんは北海道の出身)。 木が少なく草原が象徴的なのだそうです。

アイリッシュ・ハープはクラシックなどで使われる大型化したグランドハープと違い、吟遊詩人が奏でていた頃の持ち運びができるハープの原型を残しているのだと思いました。だから初々しいのかもしれません。
曲も、アイルランド音楽とスタジオ・ジプリの名曲を中心とした、素朴で牧歌的な曲、お客様たちもリラックスした気分で楽しまれたことと思います。

                 

     

hataoさんはアイリッシュ・フルート(これもフルートの原型を残した木製のフルートでした)の他に数種類の笛を持ってこられましたが、どれもやはり素朴で牧歌的な音色、最後はなんと二本、三本、ついには四本を同時に吹くというアクロバットを見せてくれました。ユニゾンだけではなく、違う旋律を吹くので驚きました。

個人的にもっと驚いたのは、ウチのお店のコップを持って行って、笛として普通に曲を演奏したことです。ビール瓶なんかでボ~という音を出したことはありますが、こんなものでちゃんとした演奏が出来るとは知りませんでした。びっくり !

     
    二本 ⇒ 三本、最後は左のスタンドに立ててある笛も・・・         ウチのコップ・・・!?




2009/09/24

2009年9月20(日) 安藤哲夫 ジャズギタートリオ ご報告
 

なにっ、お遊び半分の演奏だと思っていたら、本格的なプロの演奏じゃないですか !?

いつもの緊張したコンサートではなく、少人数のくだけた雰囲気で飲みながらワイワイやろうと思ってテーブルまで用意したのに、演奏が始まると皆さん真剣に鑑賞モード、演奏に没頭していましたね。
これには当の安藤さんも予想外だったらしく、「お客さん全員がみんなこっちを見てる !」と、いつになく緊張したそうです。いつもはお店 (大分都町のバード) のBGM代わりに流して演奏しているようなので。

それにしても、大人のムードに溢れる落ち着いたジャズでしたね。「ホテルのラウンジにいるみたい・・・」「ボーカルより僕はギターの方が好きかな・・・」、ゆったりした感じでお客様たちがつぶやいていました。

    

それにしても安藤さんはピアノ調律の達人でもあり、剣道の達人でもあり、さらにはジャズギターの達人でもあった訳で、一体どういう人 ? 現代のダ・ビンチ ?  でもご本人は漂々とした、至って普通のおじさんにしか見えないのですがねぇ~
ピアノの桑原さん、私のようにお店のマスターが趣味でちょっとピアノを弾いているのとばかり思っていたら大違いの音。プロの演奏にしか思えないと思っていろいろお聞きすると、元々ピアノ演奏で飯を食ってらした方でした。ちょっとホッとしました。
唯一の現役プロの橋本さんは、これから別府で音合わせがあると言って、打ち上げもそこそこに次の場所へ出かけて行きました。



こんな気持ちだけのギャラでよかったのかなぁ~と、お開きになった後に初めて思いを馳せる私でした。

ご一緒させていただいたお客様含め、皆さん、ありがとうございました。楽しいひと時でした。
またやりましょう !





2009/07/15
2009年07月11日(土) 中本マリ & 大石学 ジャズヴォーカル ご報告 






当店初めてのビッグネームの方のコンサートとあっていろいろ大変でしたが、でも、いゃ~楽しいコンサートでした !

今回は翌日が休日の土曜日の開催とあって、今まで当店のコンサートに来にくかった大分や熊本市内といった遠方からのお客様が非常に多くお集まりいただき、また、マリさんの昔からのファンという方々も沢山来られ、いつものコンサートとは違った顔ぶれが多く見られたことも楽しいことでした。

マリさんのヴォーカルとともに素晴らしかったのが大石さんのピアノ。
今回初めて彼のピアノを聴く機会を得たのですが、以前から所々で評判を耳にしていたため当日が楽しみでした。

マリさんもステージで言われていましたが、大石さんのピアノは引出が一杯ある・・・今回の歌の伴奏だけでもものすごくカラフル、自分のアルバムだったらさらにどんな音が出てくるのか・・・5月に出来上がったばかりの、持ってこられた最新アルバムを即購入しました。

それを聴いてびっくり。初っ端ラップが出てきて「しまった ! ポップス調のアルバムだったか」 と思いきや、もう次から次へとシンセも使ったいろんなタイプの音、でもすごいのは、そのどれもがコアにドデカイジャズの魂が宿ってる !
ものすごくカッコイイ !

昔ジャズ界にウェザーリポートが出てきたときの躍動感を思い出しました。

昨今、トラデッショナルなジャズの形だけを借りたジャズ魂の抜けたジャズが多いとお嘆きの貴兄、ぜひこのアルパムをお聴き頂きたい。
ジャズとは形式ではない、パーカーやマイルスやコルトレーンのように、常に研ぎ澄まされた感性を持って新しい境地を切り開いていく、その心意気だ !

"Steppin' up "
    by Manabu Ohishi Trio

なんか、大石さんのCDの宣伝ばかりになっちゃいましたが、マリさんのご自分の声に対する気遣いには感服しました。考えたら高級楽器ですもんね。

彼女、初めて来た当店のミキサー&エフェクターをざっと見て、ご自分でぱぱっと操作しマイクセッティングされました。エコーの類は全く使わず、会場に合った生声とスピーカの音量と音質バランスを綿密に探っていました。当初、当店のマイクで良いのか心配していましたが、「どんなマイクでも結構です。それに合わせます」

声の調子を気遣って演奏途中に会場のエアコンを消されてしまい、一時会場が蒸しぶろ状態になっていたのには驚きましたが・・・
事前に演奏者からきちんと話を聞き出せなかった当方のミス、お客様とマリさんには大変ご迷惑をお掛けしました。

で、最後に、この素晴らしいデュオを紹介してくれた、大分県下で一番 ! と私は思っている ( 賛同の方は多いはず …) 、大分市内のジャズスポット "ネイマ" のマスター、遅くまでの酔っぱらい同志のお付き合い、ありがと !

2009/07/09 

2009年6月23~7月5日 音で繋がるモノづくり展 ご報告
 

終わりましたね~ふぅ~お疲れさま !
おかげさまで昨年よりも盛況で、売り上げも大分伸びました。
特に今回は織物製品が好評でしたね。

今回、いろんな作家さんが店番がてらギャラリーの軒下で、仕事をやりながら、教室をやりながら、といろいろ自由気ままにやっていただいて、忙しさの一方で "はる" もくつろぐ自然体の和やかな時間でした。

                  

そんな中で "ぱたんこ屋" の高木さんに裂き織りというものを見せて頂きましたが、これは素晴らしいエコです。順を追って説明しますと・・・・・

いらなくなったぼろきれを手で細く引き裂きます  ・・・⇒ 引き裂いた細布を丸めます
  

⇒ 丸めた細布はこんな感じです       ・・・⇒ はた織り機に、別に用意した縦糸をセットします
  

⇒先ほどのぼろきれを横糸として器具にセットし ・・・⇒ はた織り機が自然に縦糸と横糸を交互に重ね、
                                  織れた部分をスキで下に寄せていきます・・・
  

⇒ そうすると・・・・・あら、びっくり ! あんなぼろきれが、こんな立派なバッグになっちゃいます !

                 
       

リサイクル、リサイクルと近年騒がしいですが、 どんなに頑張っても元あった価値に近づけるだけ、こんな裂き織りのような、価値が何倍にもなるリサイクルの技術はトンと聞きません。
しかもこのリサイクル、人力だけですよ !
 昔からあるんですよぉ !

エネルギーに頼らない、というか、エネルギーが微小だった頃の先人達の知恵、芸術的な感性をも含めて、その頭脳の働きは、すごいです。


   

   

今回、新聞各紙にも写真入りで紹介していただきました。
記者の皆さん、作家さんたち、そしてお越し頂いたお客様の方々、ほんとに、ありがとうございました。




2009/06/30

2009年06月28日(日) 重松壮一郎 ピアノコンサート ご報告
 

彼の音楽には、なにか祈りのような気持ちがこもっているような感じがします。

自然の大地・・・山・川・空、さまざまな生き物・・・虫・草・木々・・・・・それらは、この地に住み始めたことによって、改めて新鮮なる息吹を感じています。
そんな自然の中の、普段では見過ごされてしまうような小世界から始まるものごとを、彼は知ってもらいたいのだと思います。

この自然の地に馴染んで三年弱が経ち、ウチのピアノも蘇り、そして彼自身のピアノ演奏もパワーアップして、今回の彼の音は自然に体に響く、自然と一体の音でした。演奏中に稲光と共に雷雨も呼びましたしね。

そうそう、演奏に引き込まれて忘れてはいけない。
人手が足りないと当日駆けつけてくれた作家さん達や常連さん達、嬉しかったです。ありがと !

いろんな関係の方々が集まった打ち上げも、ひと際楽しい酒宴でした。"そうそう"さんもかなりいける口と今回初めて知りましたが、この日が九州ツアーの最終日だったことや久しぶりの友達たちにも会えて、飲んでましたね !
ちなみに"そうそう" は重松さんのファンの呼び名でもあります。何を言っても"そうそう !"と嬉しそうにしているところから付いたネームだそうで・・・

といことで、快調なモノづくり展、中心に相応しい素敵な夕べでした !

               

       

      




2009/05/28

2009年05月24日(日) チェロ・ピアノ & 吟詠 コンサート ご報告
 

于波さんのチェロの素晴らしさはもう当然として、今回なによりも感激したのは田口さんのピアノ !
実は先日、もういつ聴けるかもわからないと思い、あの歴史的なピアニスト、アルゲリッチのピアノを別府の音楽祭で聴いてきましたが (これについては別途コラムにでも・・・) 、タイプは違うとして、アルゲリッチと同等の感銘を受けました。 

もともとマネージャの平塚さんから 「すごいピアニストだからぜひ聞いて ! 」 ということで始まった今回のセッティングでしたが、そのために前回のマンドリンのコンサートで素晴らしくなったウチのピアノにさらに磨きをかけようと、気になる点を含めて調律師さんに再調整していただいて臨みました。その思いの載った音色とコントロール性、すべてをフルに使ってくれた、感涙ものの演奏でした。

もう三度目になる于波さんと平塚さんも、「ピアノ変えたの ? 今日のピアノすごくいい、びっくりした」、当のピアニストの田口さんも 「すごく楽しく弾けました、この子 (ピアノ) すき ! 」

だって、あの小澤征爾の桐朋のピアノ首席で先生ですよぉ、スタインウェイやべーゼンのコンサートグランドなんかも弾いているだろうに、そんな人から褒められて、このピアノが気に入っていろいろやってきた私はもう、うれしい !  早速調律師さんにも電話、喜びを分かち合いました。この調律師さんもピアノを心から愛する、でもヘンテコな人。なにがヘンテコか、それはまた別途・・・ 

        

で、田口さん。音を聞いているとどうも譜面に沿って弾いている感じじゃなく、ジャズの響きもする。何度も聴いている曲もハッとするところが多く、ジャズとクラシックを共に愛する私に非常に心地よい音とキレ。なんでなんだろうと思い演奏後に聞いてみたところ、やはり譜面はベースにしているもののかなり即興、実は桐朋でジャズ理論と即興演奏も教えているとのことでガッテン。単なる譜面弾きの「ピアノ弾き」ではなく、「音楽家」でした。それも「天才」を付けてもいいような。

実は彼女、左手を前日虫に刺されて、当日左手が右手と別人のようにパンパンに張れ上がっていました。こんな手で演奏できるのかと心配していましたが、弾き出したらバリバリ、「楽しかった」と言ってもらえてよかった・・・

ピアノで長くなりましたが次、行きます。

吟詠。この地竹田は「荒城の月」の産地、こちらに来ていやというほどいろんな場で聞かされましたが、例によって田口さんのピアノが豊島さんの吟詠に即興で陰影をつけ、今まで私が聞いた中では一番素晴らしい「荒城の月」でした。ラフマニノフのヴォカリーズも于波さんのチェロと相まって素晴らしい出来、じーんときましたね。

     
            ■ 荒城の月                    ■ ヴォカリーズ

さて次は演奏後の夜の宴。今回は場外乱闘、宴の席上でお客さんの独唱と于波さんのチェロのコラボと相成りました。于波さんはどこでも何でも演奏しちゃいますね !

             

皆さま、ありがとうございました。






2009/04/21

2009年04月19日(日) マンドリン& ピアノ コンサート ご報告
 

マンドリンって、可愛らしい楽器なんですね。またひとつ発見です。

マンドリンと言えば合奏ですが、今回私も初めてマンドリン一本の演奏を聞かさせて頂きました。
合奏では聞こえなかった、可愛らしい音色が響きました。
ご本人は謙遜されていましたが、私はマンドリン独奏の"愛の喜び"が一番ヒットしました。

木原さんのピアノも素敵な音色で、楽しんで弾かれていました。
実は、事前にピアノの調子を見に来られた時、ピアニシモやトリルを弾きにくそうにされていました。私自身も感じていたことなので、前回劇的に響くようにしていただいた調律師さんに相談、今回さらにすごく弾きやすくなりました。
安藤さん、木原さんはとても喜んでいましたよ !

今回、桑島さんや木原さんのお友達が沢山お見えになったおかげもあって、和やかな音楽会となりました。こういったサロン風の音楽会もいいですね。

いろんな皆さま、ありがとうございました。

 

        




2009/03/17

2009年03月15日(日) 今村信悟ジャズギター弾き語り ご報告
 

一年前と同じく、澄んだ歌声と素敵なギター、私は好きですねぇ~
基本的に私はボーカルはあまり聞かないんですが、彼の歌声と、特にオリジナル曲の変な転調するところやヘンテコな歌詞が好きです。

今回、またまたお客さんが少なくて今村さんには大変申し訳なかったんですが、でもその代り、演奏後の打ち上げもごく少人数だったため、いろんな話を聞かせてもらえました。前回あまりお話しする時間がありませんでしたから。

彼は機材をワンボックスカーに積んで、年間200回以上もひとりで北海道から九州までライブしているそうです。そんな生活をしているから当然独身かと思いきや、なんと地元今治に奥さんと5歳の娘さんがいる、将来娘との共演を夢見るれっきとしたお父さんでした。だったら地元での演奏が多いのかと思いきや、「年に一回、同窓会を兼ねたようなライブだけです」。あとは全部、ひとり旅人ミュージシャン。

昨年、「これからどうしていくんですか」と聞いたところ、「迷ってますが、ひと山当てたいですね」といった感じでしたが、今回同じ質問をしたところ、「死ぬまで演奏していきます。演奏中にポックリ逝けたら最高ですね」 に変わっていました。
昔、三か月のビザで結局六年間もニューヨークに居たこと、その間のドタバタや、地方巡業中のヘンテコなお客の注文などなど、いろんな話を聞かせてもらいました。

実は 打ち上げに残ったメンツも変な取り合わせで、今春高校を卒業して花の東京でドラムスの学校に就学する若き音楽家の卵と、そして、音楽好きで、立派な志と猛烈な勉強をされている、若き竹田の市議さん。

お三人とも澄んだ夢と志があります。

応援します。みんな頑張れ !! 

              




2009/01/27 

2009年01月25日(日) 新春 ! 園田智子カルテット ! ご報告
 

もう、筆舌に尽くしがたい・・・・・もの凄い演奏でした。
トップミュージシャン達の気合いの入ったジャズ とは、こんなにもモノ凄いものだったか・・・なんという熱さ、なんというエネルギー・・・・・・
私は初っ端の "Stella …"から次の "Black night" を聞いていて、目頭が熱くなり、思わず嗚咽を漏らしました・・・・・当店を気遣って来て頂いていた普段ジャズを聞いていない方も、 「涙が出ました」 と言われ、各ミュージシャンが持ってこられたCDを全部買って行かれました・・・・・・

やって、よかった。

もともと、このライブはこの地の極寒の時期、雪でも降ったらこんな山の上のライブなんて終わり・・・・・
でも、「わたしたち普段行いがいいから大丈夫なんじゃない?」 という園田さんの楽観的なノリに運試しも兼ねて設定、週初めからは暖かい日が続き楽観視していたら、なにっ、いつの間にか九州全土に土日で雪マーク・・・・・・
誰が見ても園田さんの行いに悪行はなさそうなので、私かぁ~

やはりこの時期集客がままならず赤字確実だったため、"大雪になりそうなのでやめようか? " と園田さんから連絡があった時は触手も動きましたが、でも、なぜか、「こんな悪条件だからこそやろう」、と思いGo !
ジャズとはもともと逆境から生まれた音楽。



こんな田舎の店で、しかも数少ないお客さんの中で 「何であんな手を抜かない演奏なんですか?」 と聞いたところ、「手を抜くとかいう以前に、走り出した音楽がやらせちゃうんだよね、 5、6人のお客さんの中でもボクたちやってますから」・・・・あの山下洋輔さんと世界中の檜舞台で演奏してこられた人の答えでした。



  

皆さん、早稲田なんて世間で憧れの大学を出られて、いくらでも高収入ある人生があったはずなのに、みんなこんな貧乏な生き方選んじゃって・・・・・・・熱く、そして温かい血が流れる、「生きてる」 人たちでした。




彰太さん、佐藤さん、是安さん、そして、こんなすばらしい機会をくれた園田さん !

                     

こんな少ないギャラで来ていただいて、そしてその10倍以上も価値ある演奏、ありがとうございました !!!





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