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洋食レストランですが和食も
石合船は本来洋食レストランですが宴会用の和食も出して貰えます。今回3回目になるのですが、和・洋の料理が次々と出てくるので参加者に好評なのです。
忘年会は毎年かなりの参加者があるので広めの会場を確保しておく必要があり、けっこう悩むところなのです。
この座敷には詰め込めば30人は座れるとのことでしたが、今回最終的に27人の参加者でしたので、ご覧のようにかなり混み合ってしまいました。 |
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それぞれに個性があって
「獺祭」は磨き2割3分つまり23パーセント精米歩合ですから、高価な山田錦の77パーセントが糠になってしまうという贅沢なお酒ですが、クリア感があるのにしっかりうま味がありました。少なくとも去年よりは濃いめの味との声も。
「南部美人」はパワフル感は一番でしょうか。フルボティの重量級の味わいはさすが純米酒大賞受賞酒。
「東一」は今回いささかおとなしめの印象で、南部美人や玉川という個性ある大吟醸に囲まれてちょっと損をしたかもしれない。 |
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義侠「慶」はすごいなあ
しかし、「義侠」の慶は40パーセント精米でありながらむしろきれいさでは獺祭を上回るような印象。2004BYだけあって枯れた古酒の味わいが品格となって、ほとんどモンクのつけようが無い・・・とため息が出ました。もちろん、皆さんの一番人気は「義侠」です。それに続いては「南部美人」「玉川」というところが支持を集めました。
外国人杜氏として有名なハーパーさんの「玉川」もバランス良くしっかりした主張があって、かなりの支持者がいました。京都と言っても丹後ですから日本海側です。 |
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「やもり」ではなく「おくのかみ」です
私がやりたかったのは実は「雄町特集」。
出羽桜の雄町と鶴齢の雄町、さすがどちらも雄町らしい旨い酒として人気の酒ですが、初顔である東京は東村山の豊島屋酒造「屋守」が、正直言って意外と思えるほどふくらみのある味わいで、びっくりしました。皆さんの評判もなかなか高いものでした。
屋守と書いて「おくのかみ」と読むそうで、「家(蔵)を守る」という意味だそうな。やもりではありません。この蔵、本来は「金婚」という銘柄だそうな。 |
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白隠正宗の重量感は最高
事実上の第3部は雄町の山廃です。
ある程度予想はしていたのですが、白隠正宗の山廃は雄町の旨味に山廃の力強さが加わって、しかも大吟醸レベルのきれいさもあって、本日の白眉とも言うべき一本でした。
奥播磨の山廃は、いかにも奥播磨らしい味わいで、良い意味での雑味が豊かで、燗酒がまた良かったです。
松の司は、前後の重量感に挟まれていささか印象が薄い感じで、何のメモも残っていません・・・。 |
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山廃は焼肉にも合うのです
最後の2本は事実上の第3部なのですが、それはこのお店では和・洋混合の料理のうち、終りの方は写真のように牛肉やサザエなど海鮮の石焼きが出てくるので、そのタイミングで山廃を出してみようと思ったのです。
白隠正宗、奥播磨ともしっかりとその希望をかなえてくれました。焼肉系にしっかり合うのですね。
なお、焼き方をつとめてくれた左の女性は仲居さんではなく、参加者のおひとりですので念のため。 |
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「渡船」は実は「雄町」なのです
松の司の「渡船」を入れてあるのですが、これは「渡船」がもともとは「雄町」であるとされているからです。ただし、現在の渡船は雄町とは別物だという見解もあり、この松の司を飲んでみても正直なところ雄町なのかどうかはわかりませんでした。
なお、写真には「渡船6号」とありますが、渡船は当初1号から6号まであり、山田錦の親である「短稈渡船」は2号であろうと推定されているようです。
雄町・渡船について私の理解 ※当日説明のため配布した資料のPDFファイルへリンクしています |
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最後はいつものように記念写真
あれ、いつの間にか人数が少なくなっています。このころにはもう私を含めてみんなヨッパライ状態で、誰がいつ帰ったのか気がつかないままでした。
靴を間違えて履いて帰った人もいるしで、最後ひと騒ぎがありましたが、それ以外はみんな喜んで帰った、または楽しく2次会へと散っていったようです。ヨカッタヨカッタ。
しかし、なんで壺を抱えているんだろう。 |