IZAKAYA-2 第15回(通算75回)きき酒会

〜 恒例忘年きき酒会は豪華地域対抗 〜


IZAKAYA−2 第15回(通算75回)きき酒会リポート

日時 2010年12月29(水)18時30分
会場 はしもと 大分市中央町(相生町)Tel. 097-536-4597
会費 6000円 

テーマ 恒例忘年きき酒会は豪華地域対抗 
参加者 22人 


今回は毎年恒例の年末忘年きき酒会です。

コンセプトとしては、「忘年会」でもあり「難しいことは考えずに楽しもう」ですが、考えてみれば忘年会だけでなくいつでもそうなわけで・・・・。
それでも何かテーマは考えないといけないだろう・・・ということで、今回のお酒は地域単位に入手できるものを考えて構成してみました。
地域とは、「静岡」「愛知」「佐賀」の3県で、それぞれ2〜4蔵を選んでみました。また個別のお酒は純米吟醸以上に揃えてみました。結果としては面白い企画だったとそれなりに好評だったようです。
今回用意したのは一升瓶にして10本でしたが、当日に参加者から差し入れの特別純米酒(賜冠)が1本、さらにお店の「はしもと」からオリジナルの純米大吟醸「鶴千羽舞幻」(千羽鶴の純米大吟醸生)を1本頂きましたので、なんと一升瓶が1ダース・・・見るからに心豊かになりました。
左から  
賜冠 鶴千羽舞幻 蓬来泉 九平次 義侠 臥龍梅 開運 東一 能古見 七田 鍋島 鷹来屋

今回のお酒の詳細一覧

   銘柄 特定名称ほか その他・備考
鷹来屋 純米大吟醸 浜嶋酒造 大分  
鍋島 純米吟醸 富久千代酒造 佐賀 New Moon
七田 純米吟醸 天山酒造 佐賀 純米酒大賞酒
能古見 純米吟醸 馬場酒造場 佐賀 あらばしり
東一 純米大吟醸 五町田酒造 佐賀  
開運 純米吟醸 土井酒造場 静岡 雄町50%
臥龍梅 純米大吟醸 三和酒造 静岡  
義侠 純米吟醸 山忠本家酒造 愛知 特栽米50% 15BY
醸し人九平次 純米吟醸 萬乗醸造 愛知  
10 蓬来泉 空 純米大吟醸 関谷醸造 愛知  

当日差し入れで頂いたお酒は以下の通り

   銘柄 特定名称ほか その他・備考
賜冠 特別純米 中垣酒造 愛知 57% 15〜16度 
鶴千羽舞幻 純米大吟醸 佐藤酒造 大分 はしもとオリジナル(店内のみ)生酒

差し入れの賜冠以外は全て純米吟醸以上で、精米歩合は39%から50%台、最低でも特別純米の賜冠の57%でした。

第15回IZAKAYA−2きき酒会リポート

参加者22人でまあまあの混み具合

はしもとの2階座敷は通常テーブル2列で16人がゆったり座れる広さですが、今回の定員は22人とややオーバーの計算です。
それでもほどほどのスペースが確保できる程度の、まあまあの混み具合でした。

以前この座敷に30人以上詰め込んだことがあるのですが、まったく身動きがつかなかったのを記憶しています。

杯の置けるスペースも必要で

この会ではなるべく自分用の杯を用意して頂くようにお願いしていますが、今回は「10種類」と予告していたので10個用意して来る人もいるわけで、当然テーブルにそれだけのスペースが必要になります。

会場によっては、この杯を置けるスペースが確保できないこともあって、定員をどうするかはなかなか頭を痛めるところなのです。

冬ですからちゃんこ鍋で

ここ「はしもと」は和食系の居酒屋ですから、刺身や焼き魚などの料理が主なのですが、だいたい最後には「ちゃんこ」鍋が出てくることになっています。
くどくないさっぱりした味でけっこう好評なのです。

この「IZAKAYAきき酒会」も、この店がお酒全て持ち込みでの会を快く引き受けてくれたところからスタートしたと言っても良いのです。

佐賀の酒のレベルの高さに感心

今回のお酒はもともと人気のお酒ばかりなので当然といえば当然ですが、全体としてレベルが高いと感じました。
特に東一、能古見、七田、鍋島の佐賀グループに高評価だったと記憶しています。
ただ鍋島は、NewMoonでない普通の方が良いという意見がありました。

大分県代表?の鷹来屋は、これらの中では目立たず埋没してしまったという印象です。

やはり人気の東一

中でももっとも人気だったのはやはり東一。際立った個性は無いけれど素直なおいしさで、要するにわかりやすいお酒なのが人気の秘密なのではないかと思います。

義侠も良い酒ですが、15BYだけあって貯蔵臭があり、それが気になる人には難しい酒だという、このへんが東一のわかりやすさと対照的だと思いました。

あと九平次、七田、開運なども人気でした。

銘柄 わたしのひとこと
鷹来屋 ごく普通の純米大吟醸 きれいで良い酒だが比べて目立たず C/Pちょっと悪いか
鍋島 すっきりした良い純米吟醸 でもやっぱりふつうの鍋島の方が良いかもしれない
七田 これもきれいで旨い やや辛口で、大吟醸と言われればそうだろうと思うすっきり感
能古見 これも旨味とすっきり感が良くバランスしているが、もう少し強い主張があって良い
東一 やや甘口だが良くバランスしていて飲み飽きしない 欠点少なくC/Pは高いと思う
開運 単純に旨いと言える酒 しっかりしたボデイがあるので燗にも向いている
臥竜梅 良い酒だと思うが後口にかすかに渋みが残るのはなぜか 吟醸クラスの方が好み
義侠 古酒っぽい貯蔵臭があるのにほぐれてない若さがアンバランス しかし旨い酒
九平次 これも旨い酒で好みの系統だが、のど越しの味そのものは若いというか浅い印象
蓬来泉 すっきりきれいだが、度数が15度のせいかやや味の奥行きが無い印象
賜冠 ランクの違いは仕方のないことですが、燗をつけるとけっこういけます
鶴千羽舞幻 以前にくらべると香りが穏やかになりました もしかして酵母が変わったか?

私の好みとしては、1・東一 2・九平次 3・開運 4・義侠 5・七田 の順となりました。




はしもとマスターも入れて全員の記念写真



というわけで、2010年の「忘年きき酒会」無事終了でした。






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