IZAKAYA-２　第１６回(通算７６回)きき酒会

～　早春に新酒を味わう　～

ＩZAKAYA－２　第１６回(通算７６回)きき酒会リポート

日時　２０１１年３月１８日（金）１９時
会場　猪鹿ＢＡＲ　大分市府内町　Tel. 097-532-8452
会費　６０００円　

テーマ　早春に新酒を味わう　
参加者　８人　

今回は今年第一回のきき酒会。

コンセプトとしては、新酒がぼちぼち出揃う時期とあって「早春に新酒を味わう」となっていますが、３月というのは異動時期でもあったりしてけっこう集まりにくくタイミングが難しいのです。
今回はまたウィークデーの開催でしたので、仕事の都合などで常連の欠席者が多く、最終的には８人という久しぶりのひとケタメンバーでの開催となりました。
人数が少ないので、量的にはそれほど必要ないとの考えで、原則として４合瓶での調達でした。
今回用意したのは四合瓶で８本、一升瓶が１本の計８種類でしたが、当日に参加者から差し入れのオリジナルのお酒が１本ありましたので、ひとりあたりの割り当て量は十分以上でした。


左から 　
醴泉 豊潤 群馬泉 秀鳳 楯野川 開運 義侠 能古見 松の司

今回のお酒の詳細一覧

（飲んだ順番です）
　　 銘柄 特定名称ほか 蔵 県 その他・備考
１ 楯野川 純米大吟醸 楯の川酒造 山形 美山錦　中取り　無濾過生原酒
２ 醴泉・酒無垢 純米吟醸 玉泉堂酒造 岐阜 生
３ 豊潤 特別純米 小松酒造場 大分 大分三井　旨口
４ 群馬泉 本醸造 島岡酒造 群馬 初しぼり
５ 秀鳳 純米吟醸 秀鳳酒造 山形 あらばしり　生原酒
６ 開運 純米 土井酒造場 静岡 無濾過生
７ 義侠 純米 山忠本家酒造 愛知 生60　原酒　滓がらみ
８ 能古見 純米吟醸 馬場酒造場 佐賀 あらばしり
９ 松の司 純米吟醸 松瀬酒造 滋賀 あらばしり　生

当日差し入れで頂いたお酒は以下の通り（写真右端）

　　 銘柄 特定名称ほか 蔵 県 その他・備考
１ オリジナル 　 （井上酒造） 大分 角の井のどぶろく

第１６回ＩZAKAYA－２きき酒会リポート

大分のお酒は宇佐長洲の豊潤

宇佐市長洲の小松酒造場、若き杜氏の小松潤平さんが一生懸命造っています。

今回の特別純米・旨口の使用米はなんと「大分三井」100％で、種籾を入手してから２年、ついに発売にこぎ着けたものです。

大分三井（おおいたみい）という米は、四国で良く使われている「松山三井」の親にあたるということです。詳しいことは豊潤の蔵元のサイトでご覧下さい。

安定の開運、若すぎる義侠

時期的には全てが「新酒」で、特に生酒揃いなわけですから、当然フレッシュ感が強いわけです。ただ、やっぱりある程度熟成してからの方が良さそうなお酒もあるわけです。

開運は、やっぱり安定しています。能古見は新酒としてフレッシュ感を主張しているようで、一方義侠はこれでも若すぎるという印象でした。

もちろんこのへんは好みの問題ですが、私としては全体にもう少し熟成した方が良いかも・・とは思いました。

銘柄 わたしのひとこと
楯野川 山形酵母でしょうが香りは強すぎず、きれいだがけっこう旨くて意外に好みでした。
醴泉 すっきりきれいで旨い酒ですが、あまりクセが無くてむしろ個性に欠ける感じも。
豊潤 旨口とありますがけっこう辛口に感じます。ちょっとクセのある不思議な味わい。
群馬泉 これはこれでけっこう好みの味なのですが、ここの酒はやはり熟成させた方が良いかと。
秀鳳 これぞ山形酒という感じ。淡にごりですがそれほど澱を感じるほどではない。
開運 フレッシュ感はありますがいかにも新酒というほどではなく、安定してるなーという印象。
義侠 義侠としては軽い感じです。温度が上がると旨味を感じます。もうちょっと待ちたい感じ。
能古見 この酒は新酒の時期が一番旨いのかもしれません。フレッシュにバランスしています。
松の司 これも若々しさはそれなりに良いのですが、これももう少し待った方が良くなりそう。

私の好みとしては、今の時点では、能古見・楯野川・開運・群馬泉　あたりかと思います。




猪鹿ＢＡＲのマスターはもともと我らの酒仲間、奥さんも一緒に記念写真



というわけで、２０１１年第一回のIZAKAYA２きき酒会無事終了でした。





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