IZAKAYA-2 第12回(通算72回)きき酒会

〜 春の新酒きき酒会・県産酒がんばれ 〜


IZAKAYA−2 第12回(通算72回)きき酒会リポート

日時 2010年3月27日(土) 19時から
会場 花邨 大分市中央町4丁目 全労済ソレイユ2階 
会費 6000円 

テーマ 春の新酒きき酒会・県産酒がんばれ
参加者 11人 



 今回は今年の新酒が出回り始めたので、県産酒の新酒をメインに、同クラスの県外人気銘柄を組み合わせてみました。
 人数が11人と少なかったので4合瓶が入手できるものは4合瓶にしたのですが、実は同じお酒でも4合瓶と一升瓶とでは心理的に違うイメージを与えますし、味も微妙に異なることがあるのです。そういう意味では、このような4合瓶と一升瓶の混在は好ましくないと思っていますが、今回は人数と銘柄との間でやむをえない選択だったと思います。 
 
左から      
八鹿 八鹿 豊潤 鷹来屋 能古見 飛露喜 東一 智恵美人
吟醸 純米 特別純米 特別純米 純米吟醸 特別純米 純米吟醸 純米

今回のお酒の詳細一覧 (飲んだ順)

  銘柄 特定名称 その他 備考
八鹿 吟醸生原酒 吟醸 生原酒 八鹿酒造 大分  
八鹿 新酒しぼりたて 純米 生原酒 八鹿酒造 大分 蔵元持参品
豊潤 Begin 初しぼり 特別純米 生原酒 小松酒造場 大分  
鷹来屋 おりがらみ 特別純米 浜嶋酒造 大分 オリジナル
能古見 あらばしり 純米吟醸 馬場酒造場 佐賀  
飛露喜 無濾過生原酒 特別純米 無濾過生原酒 廣木酒造 福島  
東一 純米吟醸 五町田酒造 佐賀  
智恵美人 純米 中野酒造 大分 サンプル品 

 上の方で4合瓶と一升瓶の違いについて書きましたが、今回はそれによる温度変化も重要だと気がつきました。
 つまり、当然のことながら4合瓶の方が温度上昇が著しく、このため4合瓶の味の変化は一升瓶の2本に比較してかなり急速なものでした。特に東一などは最初と最後の方とでは別物と思えるほどでした。

第12回IZAKAYA−2きき酒会リポート

今回は11人とややこじんまり・・

 年末の忘年きき酒会が約30人の参加だったのでその3分の一と小規模なものになりましたが、なんとか端と端で声が届くので全員で話題が共有できるし、本当はこのくらいの規模が望ましいのです。

 問題は、少人数の場合は酒代予算の関係で銘柄選定が制約されることがあるわけで、そのへんがなかなか難しいところです。

 どのようなお酒を選ぶか、予算立てを含めて幹事交代制で運営していますが、毎回会費設定には苦労するところです。

八鹿酒造から参加して頂きました・・

 大分の「八鹿」といえば、今でこそ焼酎メーカーのイメージが強いのですが、もともとはかなりの規模の日本酒蔵でした。

 今回参加して頂いた八鹿酒造の営業さんのお話では、やはり八鹿の原点である日本酒に力を入れるべきだと、これからしっかり取り組んで行きたいとのこと。

 県産日本酒の向上発展のため、期待しています。

やはり人気は「飛露喜」「東一」・・

 県産酒もなかなかがんばっているのですが、全体としての人気はやはり県外酒の方がやや優勢・・・と感じられました。

 面白いと思ったのは、県外の3銘柄のうち「東一」と「能古見」が佐賀の酒らしくやや甘口に感じられ、「飛露喜」も未だけっこう濃淳系ですから、県外酒はやや甘口・旨口と感じたのに対し、県産酒はかなり辛口すっきり指向に感じたことです。

私の好みは「能古見」でしたが・・

 「東一」は純米大吟醸ほどのインパクトは無いもののやはり旨さという点で頭一つ出ている感じがします。
 
また「飛露喜」は往年の圧倒的な力強さはありませんが、C/Pを考慮すると今も他の追随を許さないと思えます。

「能古見」も味のバランスが良く、やはり売れっ子でした。
 私の好みとしては、僅差で「能古見」かなあ・・という感じ。

「鷹来屋」おりがらみは旨かった・・

 今年の「豊潤」はぐっと辛口指向で、去年の酒とは別物と思えるほどでした。これはこれで蔵元の主張と理解でき、酒質的には向上していると感じますが、私の好みの範囲からはややはずれます。

 「鷹来屋」のおりがらみはさすが田染荘オリジナルで、おりの旨味がちゃんと感じられました。これはかなり私の好みです。

 「八鹿」は可能性を感じます。これからに大いに期待したいです。ただ、1801酵母はやはり私には合わないなあ・・・と感じました。

 「智恵美人」はサンプル参考品なので感想は書きません。

 当日、本当はもっと細かい感想も残したはずなのですが、そのメモを紛失してしまい、1ヶ月もたって仕方なく記憶を頼りに書いたのでいささか曖昧な書き方になってしまいました。
 県産酒にいささか辛口な書き方になったようにも思いますが、これもこれからに期待してのこと。もともと歴史もあり実力もある「八鹿」が本気で日本酒に取り組んでくれるなら、嬉しいことです。いつか「八鹿」の垂直ができるよう期待します。





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