IZAKAYA-2 第11回(通算71回)きき酒会

〜 忘年きき酒会は純米酒グランプリ酒を楽しもう 〜


IZAKAYA−2 第11回(通算71回)きき酒会リポート

日時 2009年12月26日(土) 19時から
会場 はしもと 1階  大分市中央町2丁目(相生町) 
会費 6000円 

テーマ 忘年きき酒会は純米酒グランプリ酒を楽しもう
参加者 29人 


 今回は11月に東京で行われた「純米酒大賞2009」で大賞と各部門グランプリに選ばれたお酒を中心に楽しむことにしました。実は私もこれの審査員として参加して来ましたので、この企画となったわけです。
 選考や各賞の詳細についてはこちらをご覧下さい。
左から        
梵・団 奥の松 梵・特撰 出羽桜・雄町 亀齢・80
群馬泉 東一 南部美人 梵・団 獺祭・二割三分
梵・特撰 出羽桜・雄町 鷹来屋・雄町    
※人数が多いので、梵と出羽桜は各1升瓶を2本、奥の松は4合瓶を2本
(プラス1本も・・)あってかなりの量ですが、29人で九割方飲み上げています。
なお、群馬泉・東一・鷹来屋は比較用のIZAKAYA定番酒です。

今回のお酒の詳細一覧 (飲んだ順)

  銘柄 特定名称 精米歩合 備考
梵・団 純米大吟醸 20% 加藤吉平商店 福井 純米酒GP
獺祭・磨き二割三分 純米大吟醸 23% 旭酒造 山口 純米酒準々GP
南部美人 純米大吟醸 35% (株)南部美人 岩手 純米酒準GP
梵・特撰 純米大吟醸 38% 加藤吉平商店 福井 純米酒GP
群馬泉 純米大吟醸 40% 島岡酒造 群馬  
東一 純米大吟醸 39% 五町田酒造 佐賀  
出羽桜・雄町 純米吟醸 50% 出羽桜酒造 山形 純米酒GP/大賞
鷹来屋・雄町 純米吟醸 55% 浜嶋酒造 大分  
奥の松 特別純米 60% 奥の松酒造 福島 純米酒GP
10 亀齢・辛口純米 純米 80% 亀齢酒造 広島 純米酒GP
※純米酒GPとは「純米酒大賞2009」での各部門グランプリ酒のことです。

精米歩合20パーセントの「梵」から80パーセントの「亀齢」まで、ちょうど対照的に並んでいます。なお、梵の特撰純米大吟醸は審査時のものと同じお酒が無かったため、精米歩合が少し上がっています。

では、それぞれのお酒はどうだったかと言うと・・・・今回は忘年会でもあるので「楽しむ」ことがメインで、特に「きき酒」的なことはしていなかったのですが、おおまかな評価としてはやはり「梵」の団が一番人気。ついで「東一」と「出羽桜」という感じでした。「群馬泉」はその個性が合う人と合わない人があります。「鷹来屋」はこれら個性あるお酒の中では埋没してしまった感があります。

全体にお酒の温度が低すぎたようでちょっと失敗。温度が上がるに従って評価も変わるわけですが、特に「出羽桜」は常温に近づくほど良いという意見が多かったようです。

第11回IZAKAYA−2きき酒会リポート

はしもと1階を貸し切りで・・

 大分市の相生町、居酒屋の「はしもと」1階です。2階の座敷を予約していたのですが、参加希望者が20人を超えたことから1階を貸し切りで使うことになりました。

 1階だとどうしても分散傾向になるのですが、29人と多かったために盛り上がり、賑やかな忘年きき酒会になりました。

 お店の中に酒林があります。
 

ほとんど文句なしの「団」・・

 「梵」については初めてという人が多かったのですが、その人達にも「団」は圧倒的な人気のようで、2本も用意したのにすごいスピードでカラになって行きました。
 氷温貯蔵だけあって、2年熟成なのにフレッシュです。それでしっかり味があるのです。

 「南部美人」は、良くも悪くもやっぱり南部美人だなあ・・・という感じ。もちろん十分においしいのですが。
 

やはり人気の「東一」・・

 定番酒として入れた「東一」と「鷹来屋」ですが、やはり「東一」は人気です。「団」と共に早めに無くなってしまいました。

 大賞受賞酒の「出羽桜」雄町は、昔の出羽桜のイメージを覆すと、これもなかなかの評判。
 一見穏やかだがしっかり一本シンが通っていて、飲み飽きしない食中酒で、常温から燗が良さそうだと、かなりの人気を集めました。
 

梵をたっぷり頂きました・・

 「梵」自体は大分でもあるていど入手可能ですが、「団」のような超大吟醸クラスとなると店頭にはまず無くて入手困難なため、今回は蔵元のご厚意で直送して頂きました。

 蔵元へ感謝を込めてはいポーズ。

私の、それぞれの酒の感想です


銘柄 私の感想
梵・団 すっきりきれいな大吟醸なのにしっかり味がある。熟成した味わいなのにフレッシュ感があります。20パーセントとは思えない存在感です。
獺祭 とにかくすっきりクリア。これが獺祭ですね。団のあとだと損をするかな。
南部美人 スマートな南部美人という感じ。ちょっと八方美人になりすぎたかも。
梵・特撰 ひとことで言うと旨い酒なのですが、少し香りが強めで気になりました。
群馬泉 いやーこの熟成感。しかしヒネてはいない。あとはもう好みというしかない。
東一 やっぱり旨い酒です。結局は団と東一を交互に飲んでいたように思う。
出羽桜 雄町っぽく無いけどしっかり雄町。米の力を丁寧に引き出した感じ。香り中庸味中庸なのに意外な存在感があって、飲み飽きしない食中酒として好み。
鷹来屋 もともと個性が前面に出てはいない酒だが、今回の中ではちょっと印象薄。
奥の松 特に個性は無いがよく出来ている。あと度数が1度高いと別物になるか。
10 亀齢 ここまで飲んできてハッとするだけのものがあります。高C/Pはすごいと思う。
今回強く印象に残ったのは「梵」の団、「東一」、「亀齢」ですかね。「出羽桜」は強い個性は無いのですが燗も良い飲み飽きない食中酒としてC/Pも高く、常備したい1本と思いました。
記念の集合写真です。
閉会まぎわのため人数は少なくなっています。

さて、2010年はどんなIZAKAYAきき酒会があるでしょうか。




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