IZAKAYA-2 第8回きき酒会

〜 佐賀 万齢の会 〜


IZAKAYA−2 第8回きき酒会リポート

日時 2009年5月9日(土) 19時から
会場 ん 都町店 大分市都町4丁目  
会費 6000円 

テーマ 佐賀 万齢の会
参加者 17人 

通算では68回目のきき酒会、今回は佐賀県の小松酒造、小松大祐蔵元杜氏を迎えての「万齢の会」



左から・・・「番外・夢しずく純米吟醸」「純米」「特別純米・超辛口」「大吟醸受賞酒」「純米大吟醸」
「特別純米無濾過生原酒」「夏の生・純米吟醸」「すもも梅酒」

第8回きき酒会のお酒詳細一覧 (飲んだ順)

(麹米は全て山田錦)
   クラス・特定名称 BY 掛米・精米歩合 酵母 Al度数 日本酒度 小売価格
夏の生 純米吟醸無濾過生 H20BY 雄町 50% 佐賀9号・1801号 17 +0 \3,240
特別純米 無濾過生原酒 H20BY 西海 55% 佐賀9号 16 +4.5 \2,760
純米大吟 攻めブレンド H19BY 美山錦 45% 佐賀9号・1801号 16 +6 \3,300
大吟醸 金賞受賞酒   H14BY 山田錦 38% 佐賀9号・1801号 16 +3 \8,400
特別純米 超辛口 H18BY 西海 55% 佐賀9号 15 +9 \2,900
純米 H19BY 山田錦 68% 佐賀9号 15 +1 \2,400
  夢しずく純米吟醸6年古酒 H14BY 夢しずく 50%   15    
  プラム酒 桃子             
  すもも梅酒 相知町特産すもも使用 日本酒ベース      

第8回IZAKAYA−2 きき酒会リポート

酒蔵の再興

 佐賀県唐津市の小松酒造は江戸時代から続く由緒ある銘醸蔵だが、時代の変化と共に縮小が続き、平成2年には酒造りの休止に追い込まれてしまった。

 平成7年、長男の小松大祐氏が蔵の再開を決意して脱サラ。酒造りを学び直して平成10年、8年ぶりに酒造りの再開にこぎ着けた。

 現在も昔ながらの完全手造りで日本酒約180石、焼酎約50石という少量生産。日本酒の7割以上が純米という。

辛口指向だが

 全体としては「辛口指向」という印象だが、味をそぎ落としているのではなく、しっかりボディのある辛口という印象。だから無濾過生原酒は少し重たく感じる人もいるかもしれない。

 酵母の「佐賀9号」は9号系の改良酵母とのこと。また「1801号」は協会9号と1601号との掛け合わせで創り出したカプロン酸エチル高生産性酵母。

 邪魔になるほどの香りではないが、それでも1801号のものにはしだいに手が出なくなったのは事実。

記念写真です。

 記念写真の前におふたり帰っていて、カメラ係も写っていないので、集合写真メンバーは14しかいませんが、楽しい会の雰囲気はおわかり頂けるかと。

 使うカメラの順番の問題で、皆さんの目線がこちらに来ていないのはご愛敬です。

 小松さん、どうもありがとうございました。

私の個人的感想です・・・

さて万齢ですが、全体にクセが無く飲みやすい酒という印象です。
基本は辛口指向と思いますが、しっかり味があって好ましいです。
邪魔になるほどではないが、やや香りは高めという感じでした。


  お酒 私の個人的感想
夏の生純米吟醸 6/20発売予定・・やや甘口で度数も高いせいか口に含んだときはしっかり濃淳に感じますが、喉をすぎるとすっとキレて行く感じで、意外と軽快です。1801酵母ですが、香りはやや抑え気味でそれほど気になりませんでした。
特別純米無濾過生原酒 これも無濾過生ですがやや辛口で、そのせいか濃淳でありながら飲みやすい。全体のバランスが良く、力強さがありながらすっきりした良い純米です。ただし高濃度のせいか温度が上がると飲み詰まるのかなとも思いました。まあ、私の好みに近いところです。
純米大吟醸 すっきりした純米で、C/Pは高いと思います。ただ、あまり手が伸びなかったのはなぜかな?
多少吟醸香が高めというのが、気になったのかなーと首をひねっています。
大吟醸金賞受賞酒 自分用に2本取っておいたうちの1本をお持ち頂いたという、貴重なお酒です。常温で保管していたと言うことですが、上手にしっかり古酒になっていました。ヒネ香はありますが気になるほどではなく、けっこうこればかり飲んでいたような気がします。
特別純米超辛口 プラス9という「超辛口」ですが、飲んでみるとそんなに辛いという印象はない。もともとしっかりと味がある酒なので、旨味をそぎ落としていない辛口酒です。それだけに、ちょっと重たいという印象が残りました。
純米 味も香りもおだやかで、クセ無くバランスの良い純米です。無濾過生とかの後だと目立たないのですが、飲み詰まらずだらだら飲める酒。燗も良さそうで、C/Pも良く手元に常備しておくとすればこれでしょうね。
夢しずく純米吟醸  番外の6年古酒 お土産として頂きましたが、そのまま燗をつけてみました。程よく熟成していて、たしかに燗酒に向いていたと思います。


1〜6についてどれが一番好きかという挙手アンケートをとりましたが、

特別純米無濾過生原酒 6人
夏の生 純米吟醸無濾過生 5人
純米 3人
純米大吟醸攻めブレンド 1人
大吟醸金賞酒 1人
特別純米超辛口 0人


私は、特別純米無濾過か純米か迷いましたが、今回は特別純米無濾過の方。
でも買って手元に置くのなら純米の方かなあ・・・というところですね。




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