IZAKAYA-2 第7回きき酒会

〜 大分県産酒の新酒を楽しむ 〜


IZAKAYA−2 第7回きき酒会リポート

日時 2009年3月21日(土) 19時から
会場 花邨 (はなむら) 大分市中央町4丁目  
会費 6000円 

テーマ 大分県産酒の新酒を楽しむ
参加者 23人 

ほんとに久しぶりの、オール県産酒のしかも新酒です!
また普通酒から特別純米という、一番身近なランクです。

左から・・・福貴野、西の関、千羽鶴、鷹来屋、豊潤、八鹿 (ここまで予定)
続いて・・・千羽鶴純米生もと、鷹来屋、豊潤特別純米 (蔵元から差入れ)

第7回きき酒会のお酒詳細一覧 (飲んだ順)

  銘柄 クラス・特定名称 醸造元・産地 その他
福貴野・純米初搾り 純米 三和酒類・宇佐市 火入
西の関・活き活き生酒 本醸造 萱島酒造・国東市
千羽鶴・しぼりたて生酒 普通酒 佐藤酒造・竹田市
鷹来屋・無濾過生原酒おりがらみ 特別純米 浜嶋酒造・豊後大野市
豊潤・初しぼり無濾過生原酒 特別本醸造 小松酒造場・宇佐市
八鹿・新酒しぼりたて生酒 純米 八鹿酒造・九重町
  千羽鶴・生もと造り 純米 佐藤酒造 火入
  鷹来屋・しぼりたて生原酒 本醸造 浜嶋酒造
  豊潤・特別純米 特別純米 小松酒造場 火入

第7回IZAKAYA−2 きき酒会リポート

久しぶりの県産酒大会

 今回は久しぶりにオール県産酒の、しかも新酒を並べて楽しむことになりましたが、三和酒類を除く各蔵元からも参加して頂きました。
 ひとことで言いますと、大分の日本酒のレベルは決して低くない!
 以前はちょっとどうかなあ?というようなものがあったりしたのですが、少なくとも今回のお酒は全部おいしく頂くことができました。

 写真は、蔵元紹介で挨拶する千羽鶴の佐藤社長。

復活の蔵、小松酒造場の豊潤 

 話題の中心になったのは、なんと20年ぶりに酒造りを復活させた宇佐市の小松酒造場。
 左の写真が若き蔵元の小松潤平さん。

 初めての造りの「豊潤」、立派なものだと感じました。  蔵元の「辛口指向」も理解できますが、味をそぎ落として辛口を実現するのでなく、辛口でありながら幅広く豊かな旨さも感じさせる酒であって欲しいです。

もうひとつの話題、千羽鶴の生もと

 千羽鶴が初めて「生もと」に挑戦・・・というわけで、佐藤社長が差入れを持参して下さいました。しっかりした生もとで、まだ新酒の荒っぽさがありますが、これから秋にかけての熟成が楽しみです。生もととしては、恐らく南限ではあるまいか?

 小松さんが持参して下さった豊潤の特別純米もなかなか好評でしたが、全体としては無濾過生原酒の特別本醸造が好みという人が多数派だったと思います。
 

初参加も遠距離参加も

 今回は初参加の人が3人もいたのですが、遠距離参加組も3人いました。いずれも東京在住者で、たまたまこの時期大分に帰っていて参加が実現したもの。

 そういえば、蔵元参加者が5人に、売り酒屋さんも3人参加と関係者が多かったです。
 とにかく今回は、田染荘・津田さんに全面的にお世話になりました。

  いやー、現在の県産酒のレベルは決して低くない。
嬉しいことです。あとは、C/Pだなあ・・・・。

記念写真です。

記念写真の前におふたり帰っていますので、集合写真メンバーは21人です。

私の感想です


  銘柄 私の感想
福貴野 これだけが火入れなので一番最初の乾杯酒にしました。第一印象としては、いやけっこういけるんじゃないか?です。やや甘口ですがすっきりしていて後口も良く、それなりに良いバランスです。
西の関 この生酒はかなり昔からあるのですが、かなりの甘口だった記憶があり、最近は手が出なかったのですが、やや辛口になっていてバランスも決して悪くない。
千羽鶴 普通酒だそうですが、アルコール臭も気にならず、それなりに良くまとまっていると思いました。ただ、この酒の昔のイメージがあるので、それに較べるとどうしても物足りないと感じる。
鷹来屋 うーん・・こういう辛口のおりがらみというのは、率直なところ意図を計りかねる思いです。少なくともこの酒は、私の好みの範囲からやや外れているので評価が難しい。
豊潤 かなり辛口にキレてますが、しっかり酸度があるので味に奥行きがあります。最初の造りとしてはとりあえずモンク無しではないですか。やや荒っぽいが、それが魅力という人が多いことでしょう。
八鹿 度数が15度と、他の酒の16度〜18度に比較してやや低いせいか、おとなしい印象で隠れてしまうが、やや甘口のなかなか良い純米だと思う。けっこういけます。
千羽鶴 佐藤酒造が初めて挑戦した生もと造り。高冷地久住とはいえこの温暖な大分で、山廃でなく生もとに取り組んだこと自体が評価に値すると思います。バランス的にはまだ発展途上という印象で、思ったほど燗上がりしなかったが、酸もありしっかりした骨格なのでしばらく熟成させて秋以降が楽しみ。
鷹来屋 やや甘口に感じますが、度数が18〜19度と高いので味にパンチがあります。もちろんアル添ですが、それをほとんど感じないのはさすがだと思います。度数が高いので飲み詰まる感じはありますが、私はけっこう好みです。
豊潤 バランスの良い飲みやすい純米で、食中酒として飲み飽きずいける酒だと思います。私はこの特別純米の穏やかですっきりした味わいを好ましく感じましたが、特別本醸造の力強い個性を好ましいと思う方が、たぶん多数派でしょうね。





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