IZAKAYA-2 第5回きき酒会

〜 「群馬泉」島岡専務を囲む会 〜


IZAKAYA−2 第5回きき酒会リポート

日時 2008年11月8日(土) 18時30分から
会場 「ん」  大分市都町4丁目1−23   
会費 6000円 

テーマ 「群馬泉」島岡専務を囲む会
参加者 15人 


 今回は群馬県の島岡酒造、島岡専務をお迎えしての会でしたが、予想通り「燗酒」が美味しくて少し飲みすぎました。量的にかなり飲んだ割には、翌日まで残りませんでした。

 今回の参加者は蔵元入れて15人で、常連組がとても少なかったのですが、それでもいつもと同様に盛り上がったほか、たまたま大分にお仕事で来ておられたワインアドバイザーの友田晶子さんも顔を出されました。

 さて、前述のようにお酒としてはやはり「燗」での旨さが際立ったと思います。もちろん燗でなくても、杯の中で常温に近づくと味がぐっと膨らんでいくのが判るし、冷やでも十分旨いのですが、やはり燗ですねー「群馬泉」は。

 まず乾杯酒は大吟醸でしたが、10BYぐらいというのに味はけっこうフレッシュ感がありました。また蔵元ご持参の「群馬泉・special」というメニューがあったのですが、これは14BYの純米大吟醸で、いやー絶品で、今回の白眉だったと思います。パワフルな味なのに、いくらでも飲めるなーと、つい飲みすぎました。

今回のお酒の詳細一覧 (飲んだ順)

  銘柄 クラス・特定名称 BY 備考
群馬泉 大吟醸 10頃 14年出荷
群馬泉・寿壺 純米吟醸 10頃 山廃 貯蔵熟成酒
群馬泉・淡緑 純米吟醸 19 若水50% 山廃
群馬泉 純米大吟醸 14 山田錦
群馬泉・初しぼり 純米生原酒 19     
群馬泉・超特撰 純米 16 若水50% 山廃
群馬泉・山廃 純米 16 若水・朝の光60% 山廃

第5回IZAKAYA−2きき酒会リポート

 会場は大分市都町の「おでんの ん」です。この店の名前を知らない人に電話で伝えるのは一苦労です。

 乾杯は10BYぐらいという大吟醸でしたが、オリがほわっと浮いていてきれいです。長期貯蔵という感じはあまり無く、味はけっこうフレッシュでした。
 
 私はこれまで「淡緑」が一番群馬泉らしいと思っていたのですが、むしろ超特撰・純米とか山廃・純米の方がより好みの群馬泉と再発見しました。「淡緑」は、たしかにフレッシュではあるが熟成感はあまり無いですね。

 中でも14BYの純米大吟醸は絶品でした。まさに今回の白眉。パワフルな味なのに柔らかく、いくらでも飲めるなーと、つい飲みすぎました。
 専務に興味深いお話しをいろいろと伺いました。

 2年前に蔵が火災に遭ったときのこと・・。ほんとうに造りを続けられるかどうかの瀬戸際だったそうです。

 心配していた蔵付きの乳酸菌が大学の研究で採取培養されていて、それを返して貰って新しい蔵に付け直したこと・・・など。

 山廃造りにこだわっている蔵が火災に遭えば、たいせつな蔵付きの乳酸菌は死んでしまうわけですから、たまたま研究用途で採取培養していたという偶然は、なんとラッキーなことか。

 お話しを聴きながら、その偶然の幸運を私もほんとうに嬉しく思いました。
 
 今回は「田染荘」の津田さんに幹事役のお世話になりました。

 「群馬泉」は昔から津田さんの超お奨めのひとつなのですが、今回は全て丁寧に燗をつけて頂いて、冷や・常温・ぬる燗・あつ燗・燗ざましとフルに群馬泉を楽しむことができました。

 燗をつけた結果としては、やはり「超特撰純米」と「山廃純米」のさりげない旨さに感じ入りました。


 記念写真です。早めにお二人がお帰りになって、おひとり特別参加されたので津田さんが写真係なので、写っているのは13人です。特別参加は前列左から二人目の女性、ワインアドバイザーとしてご活躍の「友田晶子さん」なのですが、私と同姓なのです。

 友田という姓はあまり多くはないので、東京での酒の会なとで「ご親戚ですか?」と言われたことがあるのですが、友田晶子さんは福井のご出身なのです。二次会までムリにご案内してしまいました。

私の感想です

  クラス・特定名称 感想
大吟醸 10BYぐらいというが長期貯蔵という感じはあまり無い。すっきりキレのいい大吟醸で味はけっこうフレッシュ感がある。
寿壺・純米吟醸 見るからに長期貯蔵という感じ。飲んでみると思ったほどクセは無い。しかし燗をつけるとやや古酒らしい香りが強まるので好みによると思う。
淡緑・純米吟醸 けっこう味のある酒なのに、寿壺のあとに口にしたせいか、すっきりクセの無い上品な酒に感じるのが不思議。意外にも燗をつけてもあまり変化しなかった。
純米大吟醸 これは絶品と言うしかない。まさに今回の白眉。旨さフルボディのパワフルな味なのに柔らかく軽快感もある不思議さ。冷や燗問わずいくらでも飲める酒。
初しぼり純米生原酒 悪くはなくてむしろ好みなのでしょうが、純米大吟醸の後では荒さが目だってしまったのがかわいそう。群馬泉の場合は原酒は強すぎるのかもしれません。
超特撰純米 常温・燗と一番抵抗無く飲めました。もちろん大吟醸クラスと比較すべきではないですが、意外とそこそこ張り合えるという感じです。C/Pけっこう高いかも。
山廃純米 ほぼ超特撰と同様の印象。味の差は大きくなく、正直なところ並べて飲んでいて区別がつかなくなりました。どちらか常備できるといいなと思いました。


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