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贅沢にお燗番付きです
左手は7席ほどのカウンター側です。右手、ずっと広いように見えますが、よく見るとわかるように奥は全面ミラーです。
中央やや手前入口側にお燗番席を作ってあります。当然のことながら卓上ガスコンロを使いますからお燗番は暑いのです。
最初にお酒を「常温」で回して味の変化も感じて貰うようにしています。燗でどのように変化するのか、この会の最大の楽しみでもあります。 |
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さすがの「群馬泉」
「群馬泉」は私の好みの燗酒のひとつですが、常温では特に際立った特徴があるわけではないのに、燗をつけるとぐっと味が広がります。燗酒としてはほとんどトップクラスではないかと思っています。
「大七」の生もとは燗酒としては昔から定評がある酒ですが、今回は常温とそれほど変わらず、思ったほどに燗上がりしなかった感じ。感じとしては酒が若いのでしょうか。生もと・山廃系の酒はだいたい多少なりとも熟成が必要なのだろうと思いました。 |
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ダントツの鷹勇
この会では意外と「鷹勇」の登場が少なかったのですが、今回は21BYとあって常温ではやや熟成臭もあったりしましたが、燗をつけると見事と言えるほどの燗上がりぶりでした。もうダントツといえるほどの旨味爆発。
「松の司」も私の好みの燗酒ですが、今回は「鷹勇」のあとだったのでちと分が悪かった感じです。それでもしっかり旨い燗がつきました。燗酒は、このくらいがちょうど良いという人も多かったのです。 |
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いささか軽い天穏
「秋鹿」の山廃は初めてでしたが、日本酒度プラス10という辛口表示のわりには軽快な味わいと感じましたが、ちと物足りない感じもありました。
「天穏」の生もとはもう少し個性的な味かと思っていましたが、意外に思うほど穏やかな生もと、というかまあ無個性と言っても良い燗酒でした。
「玄亀」は生原酒のせいかちょっと重たい感じで、これは燗酒よりは冷やで飲んだ方が良いのかもしれない。ちょっと残念ではありました。 |
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お燗はやっぱり湯煎
もちろん湯煎燗で、同じ酒も燗温度を変えて回し直したり、リクエストに応じたりとお燗番は大変です。その労力にほんとうに感謝です。
同じ燗瓶を使うので、少し酔いが回るとわけが判らなくなったりします。今回は燗瓶に何が入っているか判るようにラベルをつけました。これでまあ、途中まではちゃんと今何を飲んでいるのかは判るようになりましたが、あとの方になるとやっぱり同じ事だったような。
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秋鹿は醪日数21日
今回燗酒としては初登場の「秋鹿」ですが、日本酒度がプラス10という表示なのに、飲んでみるとそれほど辛いという印象はありませんでした。
ただ、醪日数が21日という表示にへええ?といささか驚いたしだい。ふつうは30日とか、もう少し長いように思ったのですけどね。燗酒の味にやや奥行きが無いように感じたのは、あるいはこのせいかと思ったところです。
もちろん造りかたは蔵により様々なので、けっして文句を言っているわけではありません。不思議に思っただけです。
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お燗番はせっせと・・・
お燗番助手がせつせと燗をつけている向こうでは、楽しそうな皆さんがよりより集まって。浴衣姿の女性は、ふだんは福岡在住とか。わざわざおいで頂きありがとうございます。
最近はお酒に対する評価も、また消費量も、男女の差は無くなっておりまして、むしろ女性の方がよく理解していると思うことが多いです。今回もよく来て下さいました。感謝しております。 |