第55回IZAKAYAきき酒会 2005年8月20日 テキスト版詳細リポート


会場 寿司処ちはる (大分市 ) 
会費 6000円 
開会 18時30分 

テーマ・「第55回IZAKAYAきき酒会」 〜 真夏の日本酒 〜

    参加者 12人 (女性5人 男性7人 )


今回のお酒一覧・飲んだ順 (ビジュアル版はこちら

  銘柄・特定名称 その他 蔵名・県 量・価格
王禄・久五郎 純米大吟醸 無濾過 山田錦35% 王禄酒造・島根 720ml \5250
義侠・純米大吟醸 中汲特別栽培米30%生原酒 山忠本家酒造・愛知 720ml \7275
臥龍梅・純米吟醸 無濾過生原酒山田錦55% 三和酒造・静岡 1800ml \3600
栄光富士・純米吟醸 特別栽培米春陽55% 富士酒造・山形 1800ml \2800
梵・中取り 純米大吟醸 山廃無濾過生山田錦50% 加藤吉平商店・福井 1800ml \4000
鷹来屋・純米吟醸 山田錦50%  浜嶋酒造・大分 1800ml \3990

 今回の順番は、蔵の大きさ(石数)の順・(鷹来屋を除く)にしてみました。「王禄」が約600石で、あと「義侠」「臥龍梅」と大きくなり、「梵」が約3800石ということなので、その順になりました。厳密に言うと、最初の乾杯はは「義侠」だったのですが、当初の表示順にしてあります。
 米は「栄光富士」だけが「春陽」を使っていますが、それ以外はすべて「山田錦」です。ただし一部産地が異なります。

お酒のラベル等はこちら55回きき酒会ビジュアル版



 参加メンバーの「好みの順」アンケートから

 今回も参加者の皆さんに「好みの順」で無記名アンケートをお願いしました。12人全員の回答を下の表に集計してみました。
 「王禄」が幅広く支持されたことがわかります。
 
王禄 25
義侠 29
臥龍梅 44
栄光富士 56
46
鷹来屋 52

 最初に価格を発表していませんので、基本的には価格を考慮せずに順位をつけて貰っています。しかし現実には価格は重要な要素であり、感想の中に「C/Pを考慮すると・・」という但し書きを書いていた人もいます。
 その点では、「鷹来屋」についてはC/Pが予想外に良くないという声と、また「栄光富士」について栄光富士はC/Pを考慮するともう少し良いという声もありました。



 今回のお酒について、私のひとこと感想ご紹介

銘柄 私の感想・・・ひとこと
王禄 軽やかで、すっきりしたうまさがふくよかに広がる感じ。気品のあるバランスの良さ。香り控えめで好ましい。温度上がってもバランス崩れない。夏の純米はこれかな、というところ。
臥龍梅 無濾過生と思えないようなすっきりした辛口だが、やはりうま味のしっかりした奥行きがある。やや香りが立つが邪魔にはならない。磯自慢によく似た味の印象なので飲み競べてみたい。冬には少し印象が弱いかもしれない。
義侠 きれいな原酒という印象。すっきり感と重量感が同時に来る。力があり圧倒的なうまさだがやや重たさを感じた。温度上がると飲み疲れる重さが増す印象。冷たい方が良い。15BYのせいかかすかにヒネ香が感じられて、妙に気になった。
様々な味が全部セットであるという感じだが、やや甘さが突出する印象が残った。ややくどさがあるので量は飲めないが、寒いときには一番という味わいかも。こういう主張のある力感が良い時もあるだろう。
鷹来屋 すっきりした純米の良さを感じるが、個性に乏しい味。加水のせいかややおとなしすぎる印象で、C/Pにはやや疑問がある。これであれば特別純米を選ぶだろう。度数低すぎる。
栄光富士 軽くすっきりした味わいだが、酸もしっかり感じる。これも加水のせいかやや腰が弱く、味の主張が感じられない印象。しかしC/Pを考慮すると鷹来屋と評価逆転するか。
 暑い時はすっきり感のある酒がいいだろうと思っていたのですが、飲んでみてやっぱりそう感じました。
 ただし、加水して15度台にしたと思われる2銘柄は、妙に力が無い感じがしました。そういう意味では「臥龍梅」はけっこうC/Pを考慮すると評価できると思いました。

いや、今回もなかなか面白かった!



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