銘柄 |
私の感想・・・ひとこと |
「上三草・秋津・吉川米田」 |
これは単なる純米大吟醸を越えた芸術品そのものです。市販価格は「秋津」が3万円、「上三草」と「吉川米田」が2万円だそうですが、そのような価格設定を越えたレベルにあるように思いました。大吟醸的なきれいさ、すっきり感はもちろんあるのですが、それぞれしっかりした味わいの個性の主張があります。いずれも素晴らしい純米大吟醸ですが、しいていえば「秋津」の品格の高さ、「吉川」の飲みやすさでしょうか。ただ、贅沢な言い方ですが、これらはいささか飲み疲れると思いました。 |
金賞受賞酒 |
さすが金賞受賞酒・・なのですが、前の3点のレベルが高すぎてかすんでしまう。キレのいい大吟醸でありながら、含んだ時の味わい・香りともパンチがあります。いってみれば高い酒造技術を実感するための酒です。 |
祇園・2001/2002 |
面白い!! 酒造りにとって精米とは何なのか?と思わず問い返してしまう酒です。いかに山田錦とはいえ、飯米と同じ精米レベルでこのような吟醸酒レベルの不思議な酒が造れるというのはかなりの驚きでした。特に2002はさすが生もと造りというべきか、しっかりしたボデイでいい意味での雑味が舌を刺激してくれます。燗付けてみて、うまい。また実に楽しめる酒でした。
ただ、価格的にも吟醸酒レベルで気軽に楽しめるものでないのが残念。 |
特別純米「山田穂・神力・雄町」 |
大吟醸クラスはたしかに素晴らしいのですが、正直言って飲んで疲れる気がします。そういう意味ではこの特別純米のシリーズは「飲む」ための酒です。度数もやや高く味はやや濃淳でしっかりした主張があるので、淡麗好みの人には向かないかもしれませんが、私は十分に楽しめました。個性としては、「神力」の爽やかなキレと「雄町」の重厚な味わいですが、「山田穂」のクセのないうまさも捨てがたいです。どれもお奨めですが、私の好みとしてはやはり「雄町」です。
これは、価格的にも納得できる3300円というところですから・・・。 |
真古酒・古玉 |
真古酒は20年というわりには古酒っぽさがありませんでした。長期熟成酒が好きな方にはお奨めです。燗もいけました。ただ私は、好んで飲む酒ではないです。 |
美醉香泉 |
最後の方だったために記憶に残りにくいのですが、内容的にも際だった個性がある酒では無かったと思います。ふつうの、まあよくできた純米吟醸という印象が残っています。精米歩合としては50%ぐらいでしょうか?比較的きれいなスッキリ系と思いました。 |
結論として・・・
私は「祇園2002」と「特別純米・雄町」が特に印象に残っています。もう一度飲んでみたいです。
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