第18回利き酒会 1995年5月12日(金)


会場 三姿郎鮨
会費 6500円

「分野別・本格的?利き酒に挑戦」


対象酒



第1部 ハイコストパフォーマンスの純米吟醸飲み競べ
千羽鶴・純米吟醸「峯のしずく」 佐藤酒造・大分県 クジュウ 55% 1800ml 3000
かちとき・純米吟醸生 岡酒造・愛媛県 八反錦 50% 1800ml 2700
扶桑鶴・純米吟醸生 桑原酒場・島根県 山田錦 50% 1800ml 2900
明鏡止水・純米吟醸生 ・長野県 美山錦 50% 1800ml 2800
美丈夫・純米吟醸 浜川商店・高知県 松山三井 50% 1800ml 3000
夢の段・純米吟醸 ・新潟県 五百万石 55% 1800ml 3600

計6銘柄


第2部 千羽鶴大吟醸・はなり「雫」対義侠「生40」
千羽鶴・大吟醸「雫」 佐藤酒造・大分県 山田錦 35% 720ml 3500
はなり・純米吟醸「雫」  〃    山田錦 40% 720ml 3500
義侠・純米大吟醸「生40」 山忠本家酒造・愛知県 山田錦 40% 720ml 4000




第3部 セカンド、津田さんお薦め大吟醸飲みくらべ

三井の寿・大吟醸「斗瓶取り」  福岡県・ 720ml 4000
米鶴・大吟醸「亀粋」 山形県・ 720ml 3800




参加者


guest/はかり屋の山野さん
guest/なか屋の衛藤さん
00018/菅 健一 /
00021/友田 哲郎 /トモさん
00285/佐々木義朗 /レインボ-パパ
00511/結城孝一郎 /有機酸
01084/松村 亮司 /弟デス
01361/石田 洋子 /マダム
01394/板山 ひろみ /ひろみ
01580/田中 幸治 /
01716/橋本 吉彦 ハッシー
01966/津田 紀芳
02516/井上 正文 /まーぼー
02529/江藤 邦雄 /くにを

計14名



私の利き酒リポート


やっぱりカゼでした。
翌日は、37度5分の熱でぐったり、ひっくりかえっていました。
体調が悪かったせいか、舌もおかしかったし回るのも早かった。

こんな状況でもまったく懲りてません。
さて感想ですが、まず第一部純米吟醸では、全体として「濱の鶴」の
美丈夫が支持されました。

次に第2部の山田錦の味比較。
こうやって飲み競べてみると、たとえば千羽鶴の生大吟醸(アル添)と
はなり生純米大吟醸の違いなどがはっきりわかります。
で、やはり「義侠」があたまひとつ抜け出している感じです。
義侠は、コク・キレともに申し分なし。
これぞ山田錦!という主張を感じます。

それにしても贅沢な企画でした。



第一部・純米吟醸酒のみくらべ 評価結果

(このデータは参加したコアラメンバーによるものです)

 評価点は、大変おいしい=1点、おいしい=2点、ふつう=3点、好みでない=4点
 としました。つまりこの場合は得点が高いほど評価が低いということになります。

    かちとき 夢の段 嶺のしずく 美丈夫 明鏡止水 扶桑鶴  計
石田  4  4  2  1  1  2  14
板山  4  2  4  1  1  1  13
井上  2  1  1  2  2  2  10
江藤  2  3  3  2  2  3  15
衛藤  2  3  2  1  2  3  13
佐々木  1  3  2  4  3  2  15
 3  2  1  2  2  1  11
田中  4  1  4  2  4  3  18
津田  1  3  3  2  1  1  11
友田  2  1  3  2  2  3  13
橋本  2  2  1  3  3  3  14
松村  3  2  1  1  2  2  11
山野  2  3  2  2  2  3  14
結城  3  2  2  3  3  2  15
 計  35  32  31  28  30  31 187


単純に見れば、井上さんはたいていのものがおいしいと思った。
しかし田中さんはおいしいと思ったものが少ないと言うことになります。

次に、皆さんが評価されたものを銘柄別に総合評価してみると、、、

    大変おいしい おいしい ふつう   好みでない
かちとき  14%  43%  21%  21%
夢の段  21%  36%  36%   7%
みねのしずく  29%  36%  21%  14%
美丈夫  29%  50%   14%    7%
明鏡止水  21%  43%   21%    7%
扶桑鶴  21%  36%   43%    0%


これをおいしい以上の割合が多いものから並べ変えてみると、、、

1位 美丈夫・・・・・ 79%
2位 みねのしずく  65%
3位 明鏡止水・・・ 64%
4位 夢の段・・・・・ 57%
    扶桑鶴・・・・・ 57%
    かちとき・・・・ 57%

となって、「美丈夫」が第一位ということになりますが、
現実にはその差はないと胃っていいと思います。
これはもう好みの問題というしかありません。



さらに・・・・

大変おいしい=10点、おいしい=6点、ふつう=3点、好みでない=0点
に置き換え、各個人個人合計点が違うため、各個人の持ち点合計を100点に
して得点をだしてみました。

  かちとき 夢の段 嶺のしずく 美丈夫 明鏡止水 扶桑鶴   計
石田     0    0   19   31   31   19 100
板山    0   16    0   28   28   28 100
井上   13   24   24   13   13   13 100
江藤   22   11   11   23   22   11 100
衛藤   18    9   18   28   18    9 100
佐々木   36   10   22    0   10   22 100
   7   15   24   15   15   24 100
田中    0   53    0   32    0   15 100
津田   24    7    7   14   24   24 100
友田   18   30    8   18   18    8 100
橋本   20   20   33    9    9    9 100
松村    7   15   24   24   15   15 100
山野   20   10   20   20   20   10 100
結城   11   23   22   11   11   22 100
 計  196  243  232  266  234  229    


この結果

1位 濱の鶴 (高知)美丈夫 <松山三井50%精米>  266点
2位 夢の段 (新潟)      <五百万石55%精米>  243点
3位 明鏡止水(長野)     <美山錦50%精米>    234点
4位 千羽鶴 (大分)嶺のつゆ<クジュウ55%精米>   232点
5位 扶桑鶴 (島根)      <山田錦50%精米>    229点
6位 かちとき (愛媛)      <八反錦50%精米>    196点


こうすると「濱の鶴・美丈夫」の一位はかわりませんが、よりはっきりしてきます。
どちらにしましても、ほとんど差が出ない結果となりました。

それは、これらがこのクラス(3000円前後の純米中吟)で最高レベルのものを
最初から選んだこと、いずれも、1000石以下のほとんど手作りの、そしてまじ
めに酒造りに取り組んでいる蔵の製品であることなどが理由と思われます。

あたりまえといえばあたりまえの結果でした。



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