第4回利き酒会 1992年5月3日(金)
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1 | 西の関・秘蔵酒 | 萱島酒造・大分県 | |
2 | 千羽鶴・大吟醸 | 佐藤酒造・大分県 | |
3 | 八潮・大吟醸 | 中井酒造・鳥取県 | |
4 | 澤乃井・大吟醸 | 小澤酒造・東京都 | |
5 | 丸真正宗・大吟醸 | 小山酒造・東京都 | |
6 | 五人娘・山廃仕込純米大吟醸 | 寺田本家・千葉県 | |
7 | 天狗舞・吟醸古々酒 | 車多酒造・石川県 | |
8 | 天狗舞・山廃純米 | 車多酒造・石川県 | |
9 | やまとほろよい・原酒 | ? | |
10 | 無銘・大吟醸古酒 | 福園酒造・大分県 | 試飲用 |
11 | 菊水・純米吟醸 | 菊水酒造・新潟県 | |
12 | 銀盤 | 銀盤酒造・富山県 | |
13 | 大臣・吟醸 | 中野光次郎・広島県 | |
14 | まんさくの花 | 日の丸醸造・秋田県 | |
15 | 八鹿・吟醸 | 八鹿酒造・大分県 | |
? | ? |
計15銘柄+α
guest/水口サンの奥
00021/友田哲郎
00054/久保木真人
00097/後藤幸彦
00285/佐々木義朗
00367/清水 保雄
00692/石井哲
01275/桑島司
01361/石田洋子
01581/石田 孝一
01716/橋本 吉彦
01801/永野建一
01802/永野美恵子
01893/今田昌彦
02014/水口 洋
計15人
最初に利き酒基準酒として「西の関・秘蔵酒」を選び、採点表を用意して酒の評価を記入してもらいました。
さて私としては、定番の「千羽鶴」大吟はもちろんですが、「菊水」の吟醸と、「澤乃井」の大吟が印象に残りました。どちらもやや辛口傾向ではありますが、しっかりした味で、けっして単なる淡麗ではないからです。
鳥取の酒、「八潮」も全体に好評だったようです。しかし、基準酒として選んだ西の関秘蔵酒は、今回はやや評価が低かったようです。もちろん、かなりのレベルにあることは間違いないのですが、たしかに今年の利き酒では、昔のような気品、膨らみ、奥行きがない感じで、「千羽鶴」の大吟の方がかなり上かなと思いました。
県産酒では、あと「老松」の山水と「八鹿」の吟醸とがありましたが、いずれも「西の関」秘蔵酒のやや下のレベルという感じでした。香りも乏しく、やや老ね香もあって味わいに欠けます。
さて、私が持参したノーブランド酒は、実は大分市坂ノ市の「福園」の吟醸なんですが、他の吟醸に比較するとやや全体に重たく、変質しているのか、かなりバランスが悪いような印象を受けました。古酒化しているのかもしれませんが、味は落ちているのでしょう。
全体としては、「八潮」の大吟醸とか、「まんさくの花」とかの評価が、すっきりしていて飲みあきないと評価が高いようでしたね。
今回の一押しは、「千羽鶴」の大吟醸と思います。