第49回IZAKAYAきき酒会

〜 蔵元を囲む会・雑賀、東洋美人、兼八 〜




2003年第二回のIZAKAYAきき酒会ビジュアル版リポート・・お酒の詳細はテキスト版をどうぞ。


 2003年第二回となる第49回IZAKAYAきき酒会は、ほぼ半年ぶりの開催。今回は「蔵元を囲む会」とあってか20人の定員予定のところ、結果的に25人参加でかつエントリー打診はさらに数人いたという盛況ぶり。

詰め込んだ25人!

 20003年の1回から2回までが半年あるのは、別に「田染荘」版の企画があったから・・というか、それを理由にちょっとサボッていたから。

 久しぶりの開催は、清酒は「雑賀」「東洋美人」、焼酎は「兼八」という、人気銘柄3蔵元を囲んで楽しもうという、贅沢な会となりました。(エビスビールもエーデルピルスも飲んだし・・・・)

 会場はまた「はしもと」の2階ですので、18人から20人ぐらいだとゆっくり座れます・・というわけで定員を20人としたのですが、やっぱりエントリーが多くて結局25人参加となり、左の写真のように定位置からの移動はかなり困難な状況になってしまいました。

 ただし、これまでの最高はこの部屋に30人詰め込んだことがありますが・・・・・。
 冒頭の挨拶に立った「兼八」蔵元の四ッ谷さん。今回の企画の本来のプロモーターでもあります。

 四ッ谷さんの右側が「東洋美人」の澄川宣史さん、その右「雑賀」の雑賀俊光さん、右端が四ッ谷夫人です。

 四ッ谷さんはもちろんですが、澄川さんは30歳になったばかり。雑賀さんもまだ30代半ばという、若々しい蔵元が並びました。
 写真には写っていませんが、私たちの仲間である「鷹来屋」蔵元の浜嶋さんもまだ30代の若き蔵元です。

 こんなメンバーばかりのせいか、また今回は乾杯をビールでスタートしたせいか、場はイッキに盛り上がりました。
 
 あいさつする雑賀俊光さん。
 
 和歌山市内にある「雑賀」の蔵は、「酸」にこだわっている・・・というお話をしていただきました。
 蔵はもともとは「酢」を造っていて、そのための一貫行程として酒を造るようになったのだとか。今も100メートルほど離れたふたつの蔵で酢と酒を造っているそうです。そういうことから「酸」にこだわっているわけですね。

 澄川さんにもあいさつをして頂きましたが、たまたま幹事である私は別なことをしていて写真を取り忘れてしまいました。
 このところ古くからの幹事役メンバーが、諸般の事情で参加できないことが多く、けっこう手不足なのです・・・・。

なんと、「梅酒」が大人気!

 今回のお酒です。

 清酒側では「雑賀」「東洋美人」ともに4種類を用意して頂きました。
 お酒の細かいスペックなどは別ページのテキスト版をごらん下さい。

 さて、当然の事ながら今回の最大の関心はこの会初顔の「雑賀」でした。

 「東洋美人」の方は日野さんのお店で扱っていることもあり、既にこのきき酒会でも好評でほとんど定番ともいえる存在ですが、「雑賀」はなかなか入手できなかったため今回初登場となりました。

 実は私は、「雑賀」は東京などでけっこう味わう機会がありましたので、以前から注目していたのです。 
 「雑賀」「東洋美人」ともに、すっきりキレのいい中にもしっかりした味のふくらみのある酒という共通した印象があるのですが、こうして飲み比べてみると個性の違いを感じます。

 これらの中で私の印象に残っているのは、
「雑賀」では、五百万石の純吟です。柔らかくて喉ごしよくすいっと飲めるのに味わい豊か。

 また「東洋美人」では、新製品の山廃大吟醸と、米に「愛山」を使った純米吟醸が私の好みだと感じました。

 焼酎「兼八」については、最後に出したためなかなか難しいのですが、アルコール度数41度の原酒古酒は度数が高いのに舌に刺激的でなく、割らずにそのまま飲めました。

 実は、今回大人気だったのは、なんと「雑賀」の「梅酒」だったのです。

 もちろん他のお酒も大人気でしたが、この梅酒は超ひっぱりだこ状態で、すぐに無くなってしまいました。

 清酒ベースの梅酒というのは以前にも味わったことがありますが、この梅酒はさすがプロの造る梅酒とうならせるだけのものがありました。

 口当たりはすっきりしてそのままでも飲みやすいのですが、度数は12度近くありますからけっこう酔います。
 いろいろとブレンドして楽しんだ人もいたようです。

という、楽しい会となりました。


お酒の銘柄等詳細はテキスト版リポート



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