第48回IZAKAYAきき酒会

〜 少し遅い新年会を兼ねて新酒を楽しむ会 〜




2003年第一回のIZAKAYAきき酒会ビジュアル版リポート。お酒の詳細はテキスト版をどうぞ。


 2003年の第一回となる第48回IZAKAYAきき酒会は、16人の定員のところ早々に満席に。直前のキャンセルもなく、空席が出るのを待っていた人もいたようですが、エントリー締め切り時のまま欠員無しでした。

 お酒の方は今年の新酒を、価格・地域のバランスを考慮して集めてみましたが、基本的には「少し遅い新年会を兼ねて新酒を楽しむ会」というのがコンセプトです。要は楽しく飲もうという・・・・。

 今回の会場は大分市中央町3丁目、通称竹町通りの西端に位置する「寿し処・ちはる」というお店です。

 まだ新しいお店で、ご主人以下のスタッフも若いです。お料理のほうもなかなか気合いの入ったものでおいしく頂きました。

 会場としては広くはなく、左の写真のように細長い列を作ってしまって、向こうの方とこちらとでは話も通じないほどの距離があります。

 もう少し詰めれば18人くらいは入れそうですが、今回の定員16人というのはちょうどいい数字でした。

人気銘柄の新酒が勢揃い! 発売前の「星自慢」も!

 今回は、これまでの会でも特に人気の高い銘柄の新酒ばかりを7銘柄並べてみました。「義侠」「松の司」「東一」・・・こうして並べてみると壮観ですね。

 右から3番目の「星自慢」はこれから発売されるもので仮ラベルです。

 一升瓶が7本並んでいるのですが、今回はお酒に強い女性が多いので、足りないのではないかと心配しました。

 結果的にはなんとか足りましたが、「飛露喜」や「東洋美人」などはすぐに無くなってしまいました。
 今回の関心のひとつは、五百万石の「義侠」。
 
 「義侠」といえば「山田錦」に惚れ込んで徹底的にこだわった酒造りで知られていますが、この「義侠」しぼりたて生60は珍しく五百万石を使ったものです。

 フレッシュな口あたりで太い骨格を感じるところなどはやはり「義侠」らしさがありますが、全体として味の焦点が合っていないようなところがあるようです。それなりにいい酒ですが、これは「義侠」であって「義侠」でない酒、というしかありません。まあこのへんは好みの問題ですが。
 

今回のお酒の詳細等のリポートはテキスト版へ

発売前の「星自慢」を楽しんで・・・・

 今回も「飛露喜」はC/Pの高さで他を圧倒しました。この味・この酒質で2430円という価格には、いつもながら驚くほかありません。

 その右は発売前の「星自慢」です。仮ラベルですので、これから市販のものとは異なります。この「星自慢」も福島県のお酒ですが、「飛露喜」を世に出した東京メンバーN氏の6番目のプロモートになります。

 N氏のおかげで、価格も決定していない発売前の新銘柄を、みんなで試飲し価格提案をするという、得難い経験をさせて頂きました。
 お店の御主人が挨拶に来られました。写真のようにまだ若い板前さんですが、お料理の方もなかなかしっかりしたもので、参加者も満足しているようでした。

 日本酒の場合、あまり洋食・中華系の料理はなかなか合わせるのが難しいようで、どうしてもこういう和食系のお店になるのですが、魚中心の料理に鍋物というメニューは、やはり日本酒が合いますね。

 人数が少なめのときは、このお店も使わせて貰えますね。8人から10人ぐらいが適当でしょうか。 
 「綿屋」のユニフォーム姿でポーズを決めているのは、大分勤務がまる2年になるという某N氏。早いものです。

 「綿屋」が好みという某N氏は、やはり「東洋美人」を第一に推していたのですが、好みというのはけっこうはっきりと出てくるものです。

 「飛露喜」は男女を問わず圧倒的な人気がありますが、やはり重たい・飲み疲れるという声もありますし、そういう人は「手取川」の軽さや「東洋美人」の穏やかさをより好む傾向があります。

 今回、「東一」は濁り酒系であったため、あまり好評ではありませんでした。 

「飛露喜」はすごい、でもがんばれ「星自慢」

 今回は最高価格が3900円の「東一」、最低価格は「飛露喜」の2430円で、2000円台3銘柄・3000円台3銘柄という価格バランスでしたが、出席者の声はやはり「飛露喜」の高C/Pに集中していました。
 「こんな価格はルール違反」という声もあるほどです。

 これから世に出る「星自慢」も同じ福島の酒。大分の蔵にもぜひこのようなチャレンジをして貰いたいと思いました。

 今回は「新酒」をテーマにしたこともあって、しぼりたて生酒ばかりのせいか、少し舌が疲れてしまったという思いもあります。「無濾過生原酒」こそ日本酒復権のカギと思っている私ですが、こればかりでは少し疲れてしまうかも。

 贅沢なモンクを言っております。


お酒の銘柄等詳細はテキスト版リポート



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