第46回IZAKAYAきき酒会

〜 鷹来屋・千羽鶴金賞受賞おめでとうを兼ねて 〜




6月14日の第46回きき酒会のビジュアル版リポートです。お酒の詳細はテキスト版をご覧下さい。


 今年2002年の3回目になる第46回IZAKAYAきき酒会は、13年度の新酒鑑評会で金賞受賞の「鷹来屋・千羽鶴おめでとうの会」と、「新顔のお酒を楽しむきき酒会」と二つのテーマで開きました。その詳細については「テキスト版」でふれているので省略します。

 会場はいつもの大分市中央町「はしもと」2階で。

 今回も24人という多数のエントリーがありました。本来の定員は20人としているのですが、それでは納まらないことが多いです。ただ、20人以上となるとひとりあたりのスペースが狭くなる上に、どうしてもザワザワとしてきます。

 ふつう定刻前にほとんど揃うこの会も、今回は遅れると事前に連絡があった人以外にも遅刻者がいて、定刻の3分遅れぐらいでスタートしました。

 ひとしきり乾杯(今回は鷹来屋・大吟、受賞酒に近い酒)のあとは、恒例の自己紹介・近況報告です。
 これが今回のお酒を並べてみたところ。

 撮影したのは最後なので中身はカラの瓶が多いですが、半分以上残っているものもあります。

 残り方はだいたい人気に比例しているように思います。ただし、今回は24人いたので4合瓶はどのみち無くなってしまうわけですが・・・。
 うっかり同じものが2本写っていたりしますが、とにかく一升瓶と4合瓶取り混ぜて・・なんと18本もありました。

 計算上、ひとりあたりの割り当ては5合近くあったことになります。

 もちろん、早めに帰った人もあってかなり残り気味でしたが。

今回のお酒の詳細等のリポートはテキスト版へ

 これはもちろん演出写真です。

 今回いくつか試飲用として送って頂いたものがありますので、その報告用として3人の女性に持って貰いました。

 ですから、決して「これを持っているからこの人はこれが一番・・」というわけではないことはもちろんです。

 今回は24人の参加者のうち、女性はやや少なめの5人でした。
 N氏が難しい?顔で栓を開けようとしているのは、「宝寿」のいわゆる「発泡酒」です。

 もろみを荒濾ししてそのまま詰めたもので、瓶内発酵を続けていますから炭酸ガスを含んでおり、栓をゆるめると泡が吹き出してしまいます。つまりシャンペンのような酒なのです。

 このため、吹き出させないように栓をゆっくりとゆるめてガスを抜き、吹きこぼれないようにする必要があるのですが、もういいかなと思ってゆるめると泡がわっと上がってきます。
 吹きこぼれたら吹きこぼれたで楽しいものでもあるのですが、この酒の場合はものすごく「荒い」濾し方ですから、まだ多少米の形のあるもろみを爆発的にふりまくことになりますから、慎重に・・・。

 なお、こういう発泡性のお酒は高知の「美丈夫」とかいくつかありますが、ここまでまさに「もろみ」状態のものはめずらしいと思います。

 さて味の方ですが、クラスとしては特別純米ということもあってなかなかのものでした。すっきりした辛口(当然ですが)ですし、ガスを含んだ口当たりも悪くないです。ドブロク風のもろみのくちあたりも面白い。
 今回はもちろん、「鷹来屋」浜嶋さん・「千羽鶴」佐藤さんとふたりの蔵元が参加しているわけですが、酒販店側も3人の参加者がありました。

 酒販店の皆さん、異口同音に「ワールドカップのおかげなのか、ぜんぜんお酒が売れてない!」とか。

 そういうところに影響が出ているのですか?

 なおこの日6月14日は、午後に日本が決勝トーナメント進出を決めており、サッカースタイルで来たメンバーもいて盛り上がっていました。
 今回初登場の銘柄のうち、「伯陽長」と「環日本海」は蔵元から送って頂きました。

「伯陽長」は鳥取県の江原酒造、「環日本海」は島根県の日本海酒造、どちらも私たちには比較的縁の薄い日本海側のお酒です。

 どちらの大吟醸も「斗瓶取り」というレベルの高いものでしたが、いかにも大吟醸という香気の高さに抵抗を感じた人も多かったようです。

 しかし、こういう新しい銘柄に出会うというのは、やはり楽しいものですね。
 今回の酒は大吟醸クラスが多く、価格的にはハイレベルなお酒が並んでいる中で、多くの人が「へぇー?」と改めて酒瓶を見直したのが「鷹来屋・本醸造」でした。

 私も、本醸造クラスはどのみち本醸造と思っていたのですが、実際に飲んでみて驚きました。これは実にレベルの高い本醸造です。アル添っぽくないのです。

 サラッと軽いのですが、きちんとした味の芯がありますからけっこう味わいもあります。また、それほど香りは無いのですが含むとかすかに吟醸香も感じます。

 これは毎日の食中酒として飲み飽きない酒で、冷やでも常温でも、燗つけてもよさそうです。
 右側、「梅乃宿」の金賞受賞酒です。

 私は、なかなかきれいに、それなりにバランスよくできた大吟醸と思いましたが、価格を考えれば当たり前のことですね。それよりも、これは本当に金賞受賞酒そのものかとギモンに思いました。なぜかというと香りがない。

 真ん中、前述の「宝寿」の活にごりという発泡酒です。瓶壁にもろみがこびりついているのがわかりますか?

 さて左側、佐藤酒造の新作「康成」です。

 私は、こういう香り系の純米というのは、いかがなものか・・という気がするのですが、どうでしょうかね。
 最後は、久しぶりに参加して頂いた別府のS氏に締めて頂きましょう。同じメーリングリスト参加者同士のツーショットで終りとします。

 しかし、とにかくどの酒を飲んだのか飲んでないのか、全然わからんかったという人もいたり、お酒が多すぎるという贅沢な苦情でした。

 というわけで、おしまいです。


お酒の銘柄等詳細はテキスト版リポート



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