第38回IZAKAYAきき酒会

〜10年目夏のきき酒会はイタリアンレストランで〜


 今年2000年のIZAKAYAきき酒会3回目は、会場を大分市内のイタリアンレストラン、「バール・ふらいぱん」に設定して、はじめての洋風料理でのきき酒会です。

 会場の広さの関係で、当初は定員10人で募集したのですが、カウンターでもいいからと参加者が増え、結局椅子を追加して13人が参加しました。

 このため、席のレイアウトが「L字形」になってしまい、全員の顔が1度には見えないという、やや変則的な形でしたが、いつもどうり楽しくわいわいとお酒を楽しみました。
 私は、その「L字形」のちょうど頂点の部分に座っていたのですが、上の乾杯風景の写真が右手方向、左のわいわい風景が左手方向になります。
 
 つまり、右手奥の人と左手奥の人とは、まったく顔を合わせることがないわけです。このため、話は右手側と左手側とでそれぞれ別個な内容が進行していました。

 私は、右を向いたり左を向いたり、いったいどちらでどんな話をしたのか、ごっちゃになってしまった。

第38回のきき酒対象酒

 左の写真が今回のお酒。

 基準酒として選んだ「鷹来屋・純米吟醸」をのぞき、すべてきき酒会初登場のものばかり。

 いつもは津田さんの「田染荘」からの仕入れが多いのですが、今回は県外の酒屋さんからの通販で「白露垂珠」「上喜元」「醸し人九平次」の3本を入手しました。
 「天明」は、参加者のひとりで酒屋の日野さん方からの仕入れです。

 左側の4合瓶は「天の戸」の大吟醸。私のいただきものの提供品です。
 全体としては、「白露垂珠」を第一に選んだ人が多かったのですが、県産酒である「鷹来屋・純米吟醸」(写真中右)はこれらの中でも十分に高いレベルにあることを、あらためて認識しました。

 右側の「天明」は福島県の曙酒造、女性杜氏が醸す純米酒ですが、「白露垂珠」1本で「天明」3本買えるというそのC/Pの高さは、参加者一同をうならせました。

 価格を考慮すれば、「天明」か「鷹来屋」という人が多かったのです。
 

(お酒の詳細などはこちら、38回テキスト版を見て下さい)


 会場の「バール・ふらいぱん」はイタリアンレストランですから、料理はもちろん洋風・・・。これまで刺身中心の和食路線一本槍のきき酒会としては、まあ大冒険というか。

 心配した日本酒との相性については、まったく杞憂だったというか、不思議なほど抵抗なくおさまった感じです。もっとも、相手を選ばない酒ばかりだったせいもあるかも・・・

 シェフも日本酒あいてということで、いろいろと工夫してくれたのでしょうが、もっとイタリアンらしくてもよかったと、贅沢な注文も出ていました。

 今回の参加者13人のうち女性はやや少な目の3人でしたが、量的には決して少な目ではない3人でした。
 料理についても、なかなか好評だったようです。
 今回の企画は、まず「天明」を飲んでみようというところから始まりました。
 そして、先日「醸し人九平次」の別ランクのものを飲んで、そのすっきりした柔らかい味から、これも入れてみたいと思い、それから「上喜元」「白露垂珠」と発想が広がったというわけです。

 初めてのお酒ばかりでしたが、さすがにレベルの高いお酒ばかりで、大満足です。
 次回からも、必ず1〜2本は初登場を入れたいものです。
 

アンケート結果や今回の酒の評価など、詳細は38回テキスト版をご覧下さい。

番外編・・・・きき酒会のあと

 今回、お酒は6銘柄で5升4合もありました。参加者が13人ですから、ひとり4合以上の割当てということになります。
 少し多すぎるかとも思ったのですが、前回津田さんの「古酒の会」では、3合半ほどの割当てがあったのに足りなくなり、一升瓶を逆さにして振る女性がいたりしたことから、やや多目に設定したというわけです。

 結果的には、どの瓶にも少しづつ残っていましたが、まあ足りないよりはいいでしょう。。

 表で、少し残った瓶を持って満足そうなおふたりです。
 ゆかた姿に、一升瓶を肩にかついで・・・・。

 かくて、深夜の飲み屋街に、その姿は消えていきました。



 いったい、何時まで飲んだんでしょうね。

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