第36回IZAKAYAきき酒会

〜2000年早春・・純米酒にこだわってみました・・〜


初顔「早瀬浦」予想どうりの人気第一位、しかし「飛露喜」のC/Pの高さ・・・・


 2000年2月25日(金)、今年最初のきき酒会が開かれ、23人という大人数の参加で、7銘柄のいいお酒を楽しみました。
 
 左の写真は「記念写真」?というわけではありませんが、ちょっと私のつごうで集合写真をとりました。考えてみたら、こんなに集まって写真とったって、はじめてみたい。 

 さて今回の選酒コンセプトは、「純米酒」大吟醸・吟醸に特別純米とそろえてみました。

第36回のきき酒対象酒

左から、「飛露喜」特別純米

「黒帯」純米吟醸古々酒

「千羽鶴」純米吟醸

「義侠」純米吟醸6BY

「大七・皆伝」純米吟醸

「早瀬浦」純米大吟醸

以上7銘柄ですが、「飛露喜」は無濾過生原酒とあって、この中ではちょっと特殊かも・・というわけで、「特別参加」の位置づけ。

(お酒の詳細などはこちら、36回テキスト版を見て下さい)

 お料理もおいしかったし・・・なんたってフグだもの。

 お酒を飲む会なのですが、だからこそ料理がどんなものなのか気になります。

 今回は「ふぐ良茶屋」ですから、当然フグ刺しやから揚げ、雑炊などフグ料理でしたが、4000円の料理代とは思えないものでしたね。ただし、量的には若い人には少し物足りないかも。

  

 もちろん、お酒もおいしかった。

 今回の人気投票で、私はこの「大七・皆伝」を一番のお気に入りとしましたが、このお酒は純米吟醸らしく旨味とこくがあって、なおかつすっきりした品の良さもあります。そういう、バランスの良さを評価しました。(人気投票の詳細

 よりすっきりとした吟醸酒の洗練度を求めるなら「早瀬浦」でしょうし、純米の濃淳なうまみを評価するなら「飛露喜」・・・・
長期熟成の深い味わいなら「義侠」だし・・・・

 「古酒」はやはり好き嫌いが・・・・

 「義侠」の6BYについては、やはり評価がわかれました。

 5年貯蔵ですが老ね香もほとんどなく、それほど古酒の感じはないのですが、それでもちょっと苦手という人も。私としては、これは冷やでなく燗をつけてみたかったという感じです。

 右は「田染荘」オリジナルの「鷹来屋・純米吟醸」、なかなかのものでしたが、やや個性に乏しい感じも。

 往年の、あの「千羽鶴」はいまいずこ・・・

 ちょっと残念なのは、最近の「千羽鶴」はどうやら辛口指向にふれているのか、数年前までの「フルボディ」ともいうべき、圧倒的な量感のある味わいが薄れてしまっていること。

 この「純米吟醸」も、ひところの私にとっての定番だったのですが、かなり味が変わっていますね。どっしりした味わいが薄れアル添のようにすっきりした感じで、これはこれで悪くはないのですが、私の好みではなくなってしまった。 

 「飛露喜」には驚かされた

 「飛露喜」は「特別純米」だけど、純米吟醸といったって通る造りなので、今回特に直送して貰って加えてみたわけですが、なにぶん「無濾過」の生原酒ということもあって、他の大吟醸・吟醸クラスと比較するのはやや無理があるのですが、それにしても非常に高い評価を受けました。

 C/Pで比較するなら、もちろん今回のナンバーワンではないでしょうか。ちょっと驚いたしだいです。

 お決まりのポーズです。   

 1991年にスタートしたこの「きき酒会」も、とうとう10年目を迎えました。
 もとはといえば、大分の「千羽鶴」という酒に出会って始めたこの会、つぎに「義侠」という酒に出会って、また次のステップを踏み出したわけです。

 お酒って、奥が深いなあと、つくづく思います。

 というわけで、いつものポーズです。
 お酒ばんざい。

アンケート結果や今回の酒の評価など、詳細は36回テキスト版をご覧下さい。



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