古酒をこしゅっと楽しむ会

〜四季桜花宝・6BY、義侠生40・6BYなど6銘柄〜


 2000年6月24日(土)の夜、おなじみ豊後高田市田染荘の津田さん主催で「古酒をこしゅっと(こそっと)楽しむかい?」という、判るようでわからんタイトルの酒の会が、大分市の「ん」という居酒屋で開かれました。

 津田さんところの冷蔵庫の隅に眠っていた(売れ残っただけだとへらず口をたたくやつもいるが)という、6醸造年度から8醸造年度にかけてのもの6銘柄。つまり3年から5年ものの古酒ということになります。
今回飲めたお酒は、左から

「菊姫」 山廃吟醸 6BY 

「義侠」生40 純米吟醸 7BY 

「四季桜」花宝 純米 6BY   

「米鶴」亀粋 純米大吟醸 8BY 

「出羽桜」 大吟醸 7BY 

「義侠」生40 純米吟醸 6BY 

「群馬泉」 純米吟醸 6BY 陶器瓶入り

とまあ、おっと驚くような、そうそうたる顔ぶれです。
 
 さて、当然のことながら、こういうイベントに集まってくるのは男性女性を問わず、本気で日本酒を愛する人たち。

 というわけで今回、「古酒」を楽しみに集まったのは常連組を含めて20人、そのうち女性は8人ですが、酒量的には12人の男性を上回るだろうとのもっぱらの噂。

 その、事前の予想は裏切られることなく、顔色も変えずグラスを重ねる女性たちの前に、多数派の男性達はどこか気圧されたようにおとなしく感じたのは、私だけではないでしょう。
 常連組のふたり(左がわたしです)に挟まれて、笑顔のすてきな女性は別府からおいでの奥様。
 ご夫婦で初参加でしたが、おふたりとも実に楽しそうに飲んでいました。

 みんな、あういう楽しそうな飲み方はいいねと、評判でした。

 このほか、初参加はお仕事が山香の方のお医者さんなど数名。
 「これぜんぶ飲んでやる!」というポーズを決めているあっこちゃんは、お酒の会はぜんぶ参加したいと、なかなかの決意。

 一升くらい平気じゃない?という問いに、うーん、飲めるかも知れませんねと・・・すごいなあとためいきのおじさんたち。

 仕事の関係で遅く駆けつけて、文字どうり「駆けつけ3杯」ならぬ6銘柄イッキ飲みだったのに、顔色も変わらない。いやー恐れ入りました、というほかありません。
 
 でも、ほんとに楽しそう。いっしょに飲んでうれしくなるひとです。
 酒瓶の前で研究熱心なおふたり。

 当然といえば当然で、左側、るみさんはワイン・日本酒・ビールといずれもソムリエ資格を持つ本格派。

 右側、さきこさんは、私は昔から知っているのだけど、こういうお酒の席で出会うのは初めてかも。
 なんだあ、あなたも日本酒派だったんですかと、話が盛り上がりました。


 
 こういう雰囲気は、きむごんならではのもの。

 かなりのピッチでグラスを傾けていましたが、最後まで顔色も変わらず、雰囲気も変わらず、さすがきむごんでした。








 
 で、これが私です。

 両手に持つのは、左側陶器の容器入りが群馬泉の純米吟醸6BYで、とてもいい酒でした。米は「若水」だと思いますが、すっきりしていながら奥行きのある深い味わいで、ほどよく熟成していておいしいお酒でした。

 右側の義侠、今回は同じ義侠生40で、1年違いのものを較べましたが、同じ造りのはずなのに、こうも違うかと驚かされました。度数は6BYの方が高いのですが、印象としてはむしろ逆で、6BYは柔らかくなめらかでした。


というわけで、私のきき酒メモです。お気に入りの順に並べてあります。

順位 銘柄 スペック 感じたこと
義侠 生40% 6BY 純米吟醸 16〜17度 琥珀色の着色がいいです 柔らかく深い旨味
四季桜 花宝 6BY 純米大吟醸 16度 いい意味での雑味 奥行きがある うまい酒
群馬泉 6BY 純米吟醸 すっきりして、個性的な深味のあるうまい酒
義侠 生40% 7BY 純米吟醸 15〜16度 うまい酒ですが、少しこなれていない感じ
菊姫 山廃 6BY 吟醸 17〜18度 すっきりいい酒だが、あまり菊姫らしくない感じ
米鶴 亀粋 8BY 純米大吟醸 15度 キレのいい大吟ですが、この中では影が薄い
出羽桜 7BY 大吟醸 16〜17度 いかにも出羽桜の大吟 いい酒なんですけど・・
なんか無理やり順位をつけた感じですが、これは酒のいいわるいをいっているわけではありません。


 あっというまに楽しい会も終わり・・表に出た津田さんのまわりを、飲み足りなさそうな面々が取り巻く。

 なにしろ、お酒がぜんぜん足りなかったのだから。

 ほんとに、一滴も残らなかったのだから、すごい。

 女性たちの顔は、まるでシラフだったのがすごい。

 実は、このあと2次会に津田さんと、女性のひとりと3人で行ったのですが、その行き先「炭やき地どり 山鶏」という店は、さすがに津田さんが行くだけあって、「飛露喜」「義侠」「瀧自慢」「東一」と、きき酒会でも人気の銘柄を取りそろえてありました。
 これは、お奨めです。

 店の写真を撮り忘れましたが、大分市都町2−2−26 武田ビル一階 097−538−4128 です。



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