木山内岳にて大分百山完登達成
                       (平成17年4月29日、快晴)
         
                 
 大分百山完登が残り20山となった今年の正月以降、1月に6山、2月に5山、3月に5山、4月に3山と、山行を重ね、4月29日の‘みどりの日’に大分百山完登を迎えることが出来た。

 当日はいつも一緒に登っているメンバー17名(ひこさんクラブ)と戸次のクックを7時に出発。宇目町の唄げんか大橋から桑の原経由で藤河内渓谷の駐車場に到着(8:30)。私以外にもう一人、この日に百山達成を目指す河野静代さんのグループや、日本山岳会東九州支部所属の諸氏の同行もあり、総勢29名(4月29日の29名と語呂合わせも良し)の大パーティとなり、出発前の自己紹介や準備体操もにぎわい、8時45分に出発。

 林道を少し進み、橋の手前左側、観音滝入り口の標識に従い、谷添いの山道に入る。竝(並)松谷の美しい景観と清涼な水音に「わあーきれい!」と感嘆の声が前後よりあがる中、観音滝の標識を左に見て通過(10時5分)、時間的余裕を考えリーダーの判断で滝は復路で楽しむことにして登りを続ける。

 10時25分、喜平越の道標とケルンに到着。これより厳しい急登の連続となり、風倒木でルートがかなり荒れている。久方ぶりの山行となった妻は相当消耗し、後続の組を先にやり、途中休憩を取ること2回、11時25分ようやく高度1200mの尾根に到着。夏木、新百姓、傾そして行く手には大崩山の眺望がすばらしい。

 ここから稜線上を左に道を取り、間もなく満開のアケボノツツジとシャクナゲの大木に迎えられた。特にピンクに染まったアケボノツツジの群落には疲れ吹っ飛ばされる思いである。「ここが八合目」との声が聞こえる。さらに登りスズタケの群生を抜け、12時15分、出発から3時間30分を要し、標高差900mを登り切り、遂に1401mの頂上に到着。

 いつも通り三角点(三等)にタッチし、登頂を確認する。河野さん共々、全員にかこまれ、加藤会長の発生で声高らかに万歳三唱。四極会の木山氏の練達の筆による祝紙を手にしての記念撮影。会長よりの記念品の授与(チタニウムのマグカップ)、渡部氏、下田氏より差し入れのワインと焼酎「百年の孤独」での乾杯!大勢の同行者に祝ってもらい感激と達成感に浸り、極上の気分を満喫する。

  
                  

 13時35分、下山開始。14時55分喜平越、15時35分観音滝到着。73mの落差を持つ滝は岩壁の節理も美しく壮観である。側面に咲くヒカゲツツジの白さは実に清楚で美しい。充分に滝を堪能し下山開始。16時35分無事登山口着。閉会式後、それぞれのパーティ毎の帰路となった。

 我々グループは「湯ーとぴあ藤河内」で今日一日の汗を流した。その時会長から手渡された今後の計画表には、夏の北アルプス剣岳に備えての厳しいトレーニングの計画が記入されており、気分は益々高揚する。

 私が大分百山完登を思い立ったのは平成14年6月、定年退職して大分に帰ってからのことである。以前より会長のガイドでいくつかの山に登っていたが、数えてみたら久住、大船、由布、祖母、黒岳、涌蓋等しかなかった。

 平成14年7月7日に第1回目として、立石山〜小鹿山〜高崎山への山行が記録に残っている。それからはサンデー毎日の恵まれた条件を充分に活用し、当初は4〜5年はかかると思っていた「百山完登」が3年弱の短期間に達成できたことは望外の喜びであるとともに、毎回ガイドしてくれた加藤会長に心より感謝の気持ちを表したい。「百山は一つの通過点」と言えば、少し格好付ける様だが、大分には百山以外にもまだまだ味わい深い山々があると思うので、これからも長く山行を楽しみ、自然に親しみ、山のいで湯を愛でたいと思っている。

           「百の頂に百の乾杯と幸せあり」

                     平成17年5月10日 塩月靖浩

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