H編集長の気まぐれ編集日記

2002.11.19  ついちょっとの間のつもりで日記をサボっていたと思ったら、季節はすでに晩秋、いや初冬の候となっていた。まったくもって気まぐれだ。しかし、このひと月半というもの、日記の方をサボったということであって、HPの方はますますもって充実してきたといえる。ヒリシャンカ回想録、石鎚山、アラスカ地球紀行などなど内容の濃い紀行等が相次いだこともある。が、目に見えにくいところでは過去の古い記事を少しずつリニューアルしてきたこと、すなわち山のいで湯愛好会HPの原点ともいえる1980年代の活動記録に貴重な写真等加え肉付けしてきたことが大きいのだ。日記のさぼりはこれらのリニューアルに時間を割いた結果にほかならない。

 それにしても埋もれた貴重な写真はまだ沢山あるはずだが、生来の無精が災いして埋もれたままにしている。「山のいで湯行脚」の項を粗末にすると、このHPの目指すところがぼやけてくるのだ。そこのところが気にかかり、長年当山のいで湯愛好会の記録担当を任せているK副編集長をせつくのだが、進むのは編集会議と称した単なる飲み会の回数ばかりだ。

 ところで、山のいで湯愛好会編集部のオフィスだが、長年勤めた旧職場との縁がなかなか切れず(切るとさびしい思いをする)、九州地域での研修会での話題提供を引き受けたのを機に、2階の書斎にこのほど‘移転’した。何せ、資料作りに2階とオフィス(居間)を行ったり来たりで効率が悪いし、集中できない。お陰で約1年ぶりに我が書斎が活気を帯びてきた。ここのところ嵌っているJAL JET STREAMをBGMに深まりゆく秋から初冬のこの時期、ちょっぴりノスタルジックな気分に浸っている。

 あぁ、それにしても25日に迫った資料提出締め切りを前に、キータッチも、思考も捗らず、出るのは溜息ばかりなり。今となっては‘関係ない?’まったくもって余計な仕事など抱え込まねば良かった・・・。
2002.10.4  山のいで湯愛好会編集部のオフィスは、大分市南部、大分川を見下ろす高台にあるH編集長の陋屋の一角(写真)に構えている。オフィスなんていっても何のことはない。単に居間の片隅をパソコンが占拠しているだけのことだ。15年前自宅を新築した際、一家の長としての、また、一応試験研究に携わる者としてのアイデンティティの発露として、2階に‘書斎’なるものを確保し、以来十余年、それなりに活用してきた。最近になって妻がパソコンに興味を持ち始め、加えてISDNからケーブルネットへの変更を機に、正式に家族の‘共有財産’(オーバーな!)として認知された。

 最近では、帰宅するなりまずパソコンスイッチ→ON、メールチェックより何よりHPアクセスカウントチェック・記録(赤いメモ帳)、その後に夕食・晩酌→昏睡→深夜の目覚め→HP編集作業→夜明け、てなパターンが多くなった。帰宅がだいたい8〜9時頃ということもあり、2階に籠もるようなことがめっきり減り、たまに晩酌なしの時でももっぱら居間でオタクっぽい日常。傍らの妻はTVのバラエティショーか何かに笑い転げるのを、一方でTVに背を向けてパソコンに向かう亭主を、「ようやるわ・・・」と互いにちょっと冷ややかにみつめているという具合だ。

 昨夜はアサヒスーパードライだけでやめにしておくつもりだったのに、つい本醸造‘文殊’にも手を出したために、お決まりのパターンになってしまった。Yの遙かなるアンデス第10回をアップできたことだし、もう一眠りしよう。  
2002.10.3  このところいろいろな原稿が舞い込んできて編集長としては嬉しい限りだけれども、かなり以前から書きかけてそのままになっているトムラウシ回想をはじめいくつかの主だった山行記録のことなども気になっている。

 9月は正直言って仕事がかなり忙しかった。行きつけの(といっても月一回くらいだが)居酒屋・迎楽でのK副編集長との編集会議の席では「次から次にアップしてて・・・仕事がよっぽど暇なんだろうな」と周囲から揶揄される。

 「ふふふ・・・何にも分かっちゃいないな、店のBGMでは河島英五の‘時代遅れ’がしょっちゅう流れているっていうのに・・・」と僕は内心苦笑する。「♪♪〜・・・あれこれ仕事もあるくせに 自分のことは後にする〜♪♪」。そう、僕はこの歌の中でこの下りが一番好きだ。仕事でも遊びでも、いつもこうありたいと願っている。

 それに忙中有閑という言葉もある。この言葉の意味するところは奥が深いが、忙しければ忙しいほどほんのわずかでも閑を積極的に創り出すことこそ、より価値があることだ、という意味に僕は理解している。膨大な仕事量でもさりげなくこなして何事もなかったように振る舞うことが美学でもあるような気がしないでもない。

 昨夜は本醸造‘文殊’(宇佐市久保酒造の新銘柄)を冷やで飲んだ。口当たりが良いのでついついやりすぎてしまい前後不覚をとった。 (前月へ戻る)

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