佐田の名所

大年社板碑


 大年社境内に集められた、2基の板碑。
 石材は凝灰岩。いずれも、県指定の有形文化財となっています。
 時宗関係集団に依って南北朝時代の初めに造立されたものと考えられています。

 【上段の板碑】
 小さな階段をのぼった先、左手に建つ板碑は、暦応4年(1341)の年号が陰刻されています。塔身正面上部に大きく種子「アーク(胎蔵界大日)」を薬研彫りしています。

 【下段の板碑】
 安心院教育委員会作成の説明看板の右手に建つ板碑は、建武元年(1334)の年号と、「四十八日衆各敬白」の文字が陰刻されています。塔身正面上部に大きく種子「バン(混合界大日)」を薬研彫りしています。

 また、佐田地区内にはこのほか主な板碑として、佐田社板碑(県指定有形文化財)且尾板碑(市指定有形文化財)があります。


  • [参考文献]安心院町身心すこやか事業推進委員会(1988)『ふるさと佐田』
  •  (下段)写真左端が県指定文化財 
  •  (上段)手前が県指定文化財