おおいた日本酒文化研究会 第102回きき酒例会

〜 真夏の燗酒大会 2018 〜


 お酒研 第102回きき酒例会リポート

日時 2018年8月18日(土)19時 開会
会場 ^鹿BAR 大分市府内町3−5−17 第一石松ビル 097−532−8452 
会費 6000円 

テーマ 真夏の燗酒大会 2018  
参加者 17人+1人 



 毎年夏の恒例イベントになりました、「真夏の燗酒大会」の第9回を開催しました。この暑い盛りの燗酒の会もけっこう固定フアンがいるんです。今回も満席プラス1(カウンターの向こうのマスター用の椅子も使いました)の18人のメンバーが集まりました。キャンセル待ちのまま参加できなかった皆さん、ごめんなさい。

早瀬浦 都美人 山吹極 義侠 白隠正宗 三光天賦 睡龍

今回のお酒の詳細一覧 (上記写真の左から)

   銘柄 特定名称 その他 備考
早瀬浦 純米 山廃  三宅彦右衛門酒造 福井 五百万石 6号
都美人 穏座 純米吟醸 山廃 都美人酒造 兵庫 山田錦 1401号 
山吹極 純米 生もと 朝日川酒造 山形 山酒4号 山形KA酵母
義侠 えにし 純米   山忠本家酒造 愛知 山田錦 9号
白隠正宗 純米 生もと 高嶋酒造 静岡 誉富士ほか NEW-5酵母
三光天賦 無濾過生原酒 純米 山廃  三光正宗 岡山 雄町 701号
睡龍 特別純米   久保本家酒造 奈良 五百万石 9号
 今回のお酒は、初登場または燗酒としては初登場のお酒が多いです。「都美人」「山吹極」「三光天賦」「睡龍」がそうですが、さて皆さんはどのように感じられたでしょうか。
 とにかく飲んでみて、「ハズレ」は無かった・・というのが一致した意見だったと思います。

第102回お酒研きき酒会リポート

会場は相変わらずの「^鹿BAR」です

 さて会場は、今年も大分市府内町にある日本酒バー「^鹿Bar」です。もともとマスターがこの会のメンバーなので、この数年いろいろと協力して貰っています。

 このお店の席数は小上がりを入れても17席なので、このような燗酒の会としてはまあ手頃な席数なのですが、ただ、カウンター席と小上がりと・・というように席が別れてしまうのはしかたがないことです。

 画面右手が「お燗コーナー」です。

この会、贅沢にお燗番付きです

 この「燗酒の会」は、「お燗番」がいるからこそ成り立つわけですが、メンバーでも有りお燗番でもあるというのはなかなか大変です。

 燗つけは「湯煎燗」なわけですが、そのためのカセットコンロに鍋、2合入りの燗瓶、温度計などが必要で、その道具立ても意外と面倒です。

 写真は燗瓶に入れるお酒を計量カップで量っているところ。写真では明るく見えますが、室内の照明はやや暗いために燗瓶の中のお酒の量を見ることができないため、その都度計量しているわけです。

<燗がうまい>「山吹極」はさすが

 「早瀬浦」は良い燗がついていましたが、私にはやや軽くさらっとしているように思いました。度数が15度と低めのせいかもしれません。

 「都美人・穏座」はやや辛口かなと思いましたが日本酒度はプラス5。しっかりした旨味を感じて、度数も高いせいか重量級の深みのある味わいは私の好みかと思いました。

 「山吹極」も重量級で、都美人といい勝負か。<燗がうまい>とあるだけに力感ある旨味・甘味が広がり、とてもプラス15度とは思えない。私としてはこの酒はかなり好みかと思った。

すっきりした「睡龍」

 「義侠」はすっきり軽快な味わいの燗酒でしたが、なにしろその前の酒がいささか重量級だったので、ちと印象が薄れたのかもしれません。

 「白隠正宗」は23BYなので味わいとしては熟成酒ですが、やや熟成臭はあるもののきれいな燗酒でした。ちと軽いかなという印象はあった。

 「三光天賦」はいかにも雄町というしっかりした味わいで好印象。ただしちとくどいと感じたのは、たぶん「無濾過生原酒」のせいかと。

 「睡龍」は度数が低めのせいか、やや軽さはありましたが柔らかい旨味が広がって良い燗酒でした。軽量級ですが好印象です。

「受付」はわかりやすさ第一

 私は、いわゆる「受付」業務というのがいささか苦手で、集金をしながら他のことをするというのがなかなかうまくいかないのです。
 そこで、このような作業には慣れているEさんにお願いしたのですが、受付はここです!と分かりやすくするために背中に「受付」の案内シートを貼らせて頂いたのですが、まあ・・・効果はあったかな?

 来る人来る人、吹き出したりでまあ好評だったかも知れません。
 Eさん、面倒な受付をお引き受け頂き、ありがとうございました。

 さて、どの酒が「燗酒ナンバーワン」か、ですが、これは意外と難しいですねー。
 去年はアンケート用紙を用意して、皆さんにお気に入りの銘柄を記入して頂いたわけですが、今年は用紙を持ってこなかったので皆さんの感想を集約することは出来ませんでした。しかし、「都美人」「山吹極」「睡龍」「早瀬浦」あたりの声が上がっていましたので、支持されたのはだいたいそのあたりだろうと思っています。

 私としては、「都美人」「山吹極」「睡龍」がトップグループかと思いましたが、しいて順番をつけるなら1位が「山吹極」、僅差で2位が「都美人」、3位に「睡龍」・・というところかと考えています。
 とにかく、ほとんど横一線でハズレなし、というのはホントです。どれもホントに旨かったのです。もちろん、「お燗番」のおふたりの尽力も大きな影響を与えている・・・のは当然のことですが。


 最後に記念の集合写真です・・・の予定でしたが、最後に写真撮影をしたNさんから写真ファイルが届いていないので、とりあえず写真は抜きで、アップロードします。

次回は第103回、秋の「ひやおろし」の会の予定です。


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