 |
会場は大分市府内町のイタリアン
府内五番街の道沿い「オステリア・ブーチョ」、このお店は表から見ただけではそう大きいとは思いませんが、入って左手にはけっこう広い宴会場があり、今回の参加者25人にはわりあいとゆったりとした会場となりました。
オステリアと言う言葉はイタリア語でしょうか、あまり大きくない居酒屋のような店のことを意味していたと思います。ブーチョとは、「穴」という意味らしいですが、やはりイタリア語か。
まあとにかく、なかなかユニークなお店だと思いました。
|
 |
まず先入観ナシで・・・
今回の幹事はなかなか凝ったことを考えてくれました。
「先入観ナシに味わって貰いたい」ということで、酒瓶に新聞紙を巻き、その上にナンバーを打った紙を巻くという手間のかかることをやりました。しかも栓は入れ替えてあるという、これは本格的なブラインド・テストですよ。
室温がやや上がっていたためか、酒の温度も少しづつ上がったようで、最初の印象とあとで飲み直した印象が違うお酒が多かったと思います。温度が上がるとやや旨味が出るというか、様々な雑味を感じるようになるお酒が多かったように思います。 |
 |
イタリアンは2度目かな
このきき酒会の歴史の中では、もう10年以上前かと思いますが、大分市中央町の「バールふらいぱん」というお店を会場にして開催したことがあります。 あれがたしかイタリアン系のお店だったと記憶しています。その時も日本酒に合う料理を考えてくれたのですが、お店がやや狭くて人数的に制約があり、その後は開催の機会がありませんでした。
今回もイタリアンですが、特に脂っこいと言うことは無く、日本酒の味の邪魔をするような味も無くてなかなか気合いの入った料理だったと思います。 |
 |
さすがの「出羽桜」「開運」
ブラインドでしたが、最初に飲んだ酒が比較的バランス良く欠点の少ない酒、と思ったら「出羽桜」でした。ただ、僅かに苦味が引っかかる感じ。
「天吹」はすっきりきれいなのですが、何か舌に残る感じがちと気になり、香りも愛山という米に合うのか気にはなった。
「風の森」は生のせいかガス味が強く、味もちとクセを感じて「これは風の森」とイッパツで気がついた。
「開運」もきれいでバランスの良い酒でしたが、飲んだあと舌の奥に僅かに苦味を感じたのが気になった。
覆い紙を取り、「出羽桜」「開運」を見て、ああやっぱり!と思った。 |
 |
同じ蔵で米は同じでも味は違う
「来福」は茨城の酒で同じ愛山を使うのですが、酒の味としてはまったくと言って良いほど違うものでした。私の評価としては左側「生原酒」の方が味もしっかりしていると思いました。「火入れ」の方は酵母が違うためか、いささか軽くて特徴の無い酒だとメモには書いてあります。
「いづみ橋」には「きらきらとんぼ」というサブタイトルがついていますが、愛山使用は今年からのようです。やや甘口ですっきりしていますが、もう少し味に主義主張があっても良いかと思いました。
|
 |
バランスは良かった「鶴齢」
「鶴齢」はやっぱり鶴齢の味で、まあ軽快ですっきりしています。ただ温度が上がると多少の雑味を感じますが、欠点というほどでは無く、悪くない造りだと感じました。もう少し愛山らしさがあると・・という感じかな。
「AKABU」は酸もしっかりあって重たくは無く、それなりに良くできた酒だと思いましたが、アルコール度数が低いせいか奥行きを感じない。あと1度上げると味もしっかりするのに・・・と思った。
「美田」は「山廃」なのだけど酸味も強くは無く、かといって甘口というほどでは無く、味の主張もそう感じられないのはなぜだろう。 |