おおいた日本酒文化研究会 第93回きき酒例会

〜 ひやおろし・秋あがりを飲む 〜


 お酒研 第93回きき酒例会リポート

日時 2015年11月2日(月)19時 開会
会場 ん 大分市都町  
会費 6000円 

テーマ  ひやおろし・秋あがりを飲む 「九州三国志 日本酒で辿る大友氏の盛衰」 
参加者 22人 


毎年

(今回は9銘柄、一升瓶×7・4合瓶×4 他に4合瓶1本)
美丈夫 鷹来屋 繁桝 三井の寿 豊潤 岩の蔵 能古見 一の井手 菊姫

今回のお酒の詳細一覧 (上記写真の左から)

   銘柄 特定名称 使用米・精米歩合 備考
美丈夫 夢許(ゆめばかり) 純米大吟醸 山田錦30% 濱川商店 高知 限定生産
鷹来屋 ひやおろし 特別純米 山田錦50%日本晴55% 浜嶋酒造 大分  
繁桝 ひやおろし 特別純米 60% 高橋商店 福岡 生詰 
三井の寿 ひやおろし秋純吟 純米吟醸 吟のさと60% 井上合名 福岡 Porcini
豊潤 大分三井 秋あがり 純米吟醸 大分三井60% 小松酒造場 大分  
岩の蔵 Sapphire 純米吟醸 雄山錦50% 天山酒造 佐賀 九州のみ
能古見 ひやおろし 特別純米 佐賀の華58% 馬場酒造場 佐賀  
一の井手 ひやおろし 純米 65% 久家本店 大分 生詰原酒
菊姫 ひやおろし 純米 山田錦65% 菊姫合資 石川  
鍋島 愛山 純米吟醸 愛山50%  富久千代酒造 佐賀 寄贈品
 
さて今回のお酒は、「ひやおろし・秋あがり特集」で、E幹事がかつての大友氏の盛衰をテーマにして選酒したものです。
 「美丈夫」だけは「ひやおろし」ではありませんが、これに差し入れの「鍋島」を加えてなかなか面白い組み合わせでした。
 (鍋島の写真はありません。うっかりして撮り忘れました)

第93回お酒研きき酒会リポート

「繁桝」がしっかりした味わい

 会場は大分市都町の「ん」です。

 「美丈夫」は山田錦30%の高級酒。すっきりきれいな吟醸ですが、からっと喉を流れて行く感じで、やや淡麗に感じました。

 「鷹来屋」は、うーんこれは何というか淡麗辛口というか、それなりにきれいですが、これといった特徴の無いように感じました。

 「繁桝」は鷹来屋よりもやや深めの味に感じました。どちらかというと燗にも向きそうな味で、意外に自分好みかなと思いました。

「豊潤」がそれなりに良い感じ

 「三井の寿」Porciniというのはきのこのことだとか。味は可も無し不可も無しですが、加水のせいかなんとなく水の味を感じた。

 「豊潤」は同じクラスでも飲むたびに味のポイントが違う印象があるのですが、この酒は芯のしっかりした味わいと感じました。もちろん燗酒としてもいいところを行きそうです。けっこう面白いと思いました。

 「岩の蔵」天山の「七田」と反対に、これは「九州内だけ」だそうです。すっきりした吟醸ですが、もう少し何かひとつ力が欲しい。

やっぱり「菊姫」

 「能古見」は穏やかですっきりした吟醸っぽい味ですが、ちょっと能古見っぽくは無い感じかもしれない。でもこの味は燗酒に向いてる。

 「一の井手」は最近日本酒に力を入れている・・というのが良くわかります。バランスとしてはもうひとつ・・というところはありますが、純米の本道・・という印象。燗酒も良かった。久家社長はいぜんこの会にも参加していました。

 「菊姫」やっぱり菊姫だなあ・・というお酒です。ちと甘口に感じますが冷や良し燗良しのお酒ですなあ・・・・。

資料が力作だった

 今回の選酒係Eさん作成のレジュメは力作でした。

 左の写真はその一部ですが、16世紀の後半に豊前・豊後など九州6カ国を支配した大友氏をテーマにした詳細な資料でした。

 会場の灯りの下ではいささか読みづらく、皆さんお酒を飲むよりもまずこの資料を一生懸命に眺めておりました。

というわけで、今回もあっという間の2時間半で、めでたくオヒラキとなりました。


 最後の記念の集合写真です。ひとり先に帰ったので、写っているのは21人ですかね。

 今回初参加のひとは4人だったかな。

 皆さんも楽しんで頂けたようです。

 というわけで、お酒研例会としては、今年はあと12月25日のきき酒忘年会になります。

 ではまた。




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