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内容 |
感じたこと |
1 |
吟醸生詰 |
実に爽やかな感じです。香り味とも軽やかにすっきりして抵抗無く飲める。夏向きを意識した「いわゆる飛露喜」と違うねらいとかで、昔ながらの「飛露喜フアン」にはまったく異質な味でしょうが・・。
ねらい自体はよくわかり、たしかに面白いとは思いましたが、率直に言って、やはり私好みではないなと思いました。しかし、これは商品としては売れるかも。 |
2 |
特別本醸造生詰 |
アル添の2番手ですが、私はこちらの方がややよいかなと思いました。とにかく「吟醸生詰」にしても、「特別本醸造」にしても、実に上手なアル添酒だと思います。さすがアルコールっぽく尖ったところが無いのは立派です。
公称ランクは特別本醸造のこっちが下ですが、酒としては吟醸以上かも。ただ、背景のコンセプトが違うので比較は難しいですね。 |
3 |
特別純米生原酒
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ああやっぱりなあ・・と思わせるだけの実力を感じます。特別本醸造もいいと思ったのですが、この豊かさ・・フルボディ感はさすがですね。
いわば「飛露喜」の本流ではありますが、去年・今年と明らかにすっきりきれいなほうに寄っているようですね。それでもこの酒はやはり別格という印象です。軽やかでかつ重量感があり、昔より雑味等も少なくなって、透明感が増した感がありますね。それでも私は、最初の頃の荒々しいともいえる個性が懐かしくもあるのですが。 |
4 |
純米吟醸 山田錦/雄町 |
これはまだ発売前ということですが、これからがとても楽しみです。
廣木さんも「まだ若いから」と言っていましたが、たしかに、含むといろんな味わいがてんでに主張している感じで、バランス的にはイマイチかもしれませんが、こういう個性は好ましい。
しっかりした酸味がありますね。かすかな苦味・渋味もスパイスみたいにきいています。これがどのように熟成するのでしょうか。この素性・・楽しみです。 |
5 |
泉川 純米吟醸
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「泉川」というのは廣木酒造の本来のブランドです。つまり地元向け。
出てきたのが最後で、しかも少し時間が空いたので評価が難しい。でもまあ、なかなかよくできた純米吟醸ではないでしようか。
際だった個性はありませんが、飲むのが誰でもどのような料理でも、それなりに合うであろう穏やかな純米です。いわゆる「飲み飽き」ない酒かも。こういう印象は、度数的に他の酒よりやや低いせいもあるでしょうが。ただこれを買って飲むかと言われると・・・。 |