第3回南部美人ライブツァーinOITA


〜 岩手から久慈浩介氏を迎えて・・もこれが3回目だ 〜 

2002年8月23日、大分市内の居酒屋「鬼は庭」にて

 おなじみ岩手の気鋭の吟醸蔵、「南部美人」5代目蔵元久慈浩介製造部長を迎えての、第3回「南部美人ライブツアー」という名の「南部美人」のあれこれを楽しむ会が開かれました。

 3回目の久慈浩介氏の近況報告はお酒の話ばかり・・でもなく、まず30歳になったことと子供が産まれたこととの報告で、参加のみんなからはヤンヤの歓声でお祝いがありました。

 今回の会場は、私たちにも初めての大分市府内町の府内五番街「鬼は庭・おにはそと」でしたが、なかなかいい雰囲気だと参加者にも好評でした。食べるものも多かったし・・・・。

 〜 麹室リニューアルで変わった? 今年の南部美人 〜

今回の「南部美人」出品酒リスト

1・本醸造生酒
2・純米吟醸「吟ぎんが」
3・純米吟醸 ひやおろし生詰原酒
4・大吟醸純米仕込
5・大吟醸斗瓶囲い雫酒 (春の金賞受賞酒)
6・純米古酒1998 (500ml) 
7・ALL KOJI 2002/2001 (500ml)

 そして「仕込み水」・・・これはいい水ですねー。しっかりしたマグネシウム味のキリッとした硬水で、こんな水は大分には無い。
 あれだけ飲んだのに、「仕込み水」もよく飲んだせいか二日酔い無しでしたよ。

 南部美人では「麹室」をリニューアルしたそうで、それがどのように影響あるのか?にも関心が。

〜 で、実際飲んでみたお酒ですが 〜

(詳細はほとんど去年と同じですので省略します)

1・本醸造生酒

 「本醸造」のメリットを生かしたキレのいい生酒。添加アルコールもていねいに寝かせているのか、去年に較べてもアル添っぽくなくとても柔らかという印象。やや度数を低くしているせいもあって軽く飲める生酒です。香り高く、一升2000円は決して高くは無いなと思った。ただ必ずしも私の好みではないが。

2・純米吟醸「吟ぎんが」

 いつもながらの安定した純米吟醸の味。この酒は、あきらかに冷やしすぎない方がいいですが、温度が上がるとやや味のバランスが変わるようです。燗をつけてどうなるか、試してみたかったです。

3・純米吟醸 ひやおろし生詰原酒

 これはなかなかC/P高い。純米吟醸の生詰原酒のひやおろし。味はけっこう濃淳なのにきりっとしたキレがある。すっきりした透明感と重厚な純米原酒の味わいとがバランス。この酒は燗つけてもけっこういけますね!

4・大吟醸純米仕込

 うーん、なかなかいい大吟醸・・・という印象しか残っていませんが、純米大吟としてはすっきりしたのど越しでした。また価格的には決して高くはないです。

5・大吟醸斗瓶囲い雫酒

 まあ・・これはもう典型的な鑑評会向け大吟醸の味・香りでした。もちろんレベルはとても高いですが、やはり飲み飽きる酒です。贅沢なこと言ってますねー!

6・純米古酒1998

 常温で3年も寝かせた酒とは思えないフレッシュさでした。実に上手に長期貯蔵酒を造っていますね。ただ去年と印象が??

7・ALL KOJI2002/2001

 2002はすごく酸味がきいていました。2001の方がおだやかで飲みやすいリキュールの雰囲気。

 〜 参加者賑やかに集合写真です 〜

たまたま遠来の客も楽しく・・・

 今回の参加者はやや少なめの、久慈浩介さん入れての20人でしたが、そのぶん話も集中できてまとまった楽しみがありました。

 今回は私の別なメーリングリストでの知人、大学教授のK氏(久慈氏とも旧知)もたまたま横浜から大分出張のスケジュールにあったということで、同行者とともに参加されました。

 私としては、今回も「純米吟醸ひやおろし生詰原酒」がC/Pで一番かなと思いました。

 酒の全体としては、ややきれいにスッキリ側に寄っている印象ですが、なんとなく去年の酒の方が良かったのではないかという気がするのはなぜだろう。
 実際飲んで比較したわけではないので、たんにそんな気がするだけではありますが。

 実はメモした資料を無くしてしまったので、おぼろげな記憶しか無く間違いもあるかもしれません。ただ、去年にくらべて「香り」がずいぶん立っているという印象は強いです。


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