古来、山は信仰の対象として崇められてきました。 祖母山は祖母嶽大明神として崇められています。祖母嶽大明神は「健男霜凝日子命/タケオシモコオリヒコノミコト」という神様です。 また、祖母山には神武天皇の兄「五瀬命/イツセノミコト」と、祖母である「豊玉毘売/トヨタマヒメ」を祀っています。 神武天皇の祖母を祀っていることから「祖母山」と呼ばれているのです。 江藤系図は、「穂々出見命/ホホデミノミコト」から始まっていますが、これは祖母山の神様の体系によるものと思いますが、 先祖を貴種(天皇家)に結びつけようとする一般的な系図の形をとったものと思われます。 大神姓系図には諸説ありますが、以下に高田荘江藤本家に受け継がれている大神姓系図をご紹介します。 |
【補足】 他系図では惟基に5人の子供があるようになっていますが、江藤系図では惟基の子を高千穂三田井太郎のみとし、 他の子供はその子供としています。 通常、惟茂と惟用は「これもち」で、同一人物としています。また、惟隆が2代続くのも不自然です。 江藤系図では、惟基の出生を弘仁2年(811)説を採っています。惟基から惟栄まで約300年の間がありますので、 5代では少なすぎます。それで7代としたのかもしれませんが、7代でも少なすぎると思います。 |